東京に帰った今日は、
来年に出版する、
『日本の神を巡る旅』の校正作業。
そんな中での、
今日のお話☆
ス「お邪魔んぼ」
あ「出来たら今は集中してるから、
やめてほしいんですがね」
ス「集中してるから邪魔すんねん!!」
あ「ドアホ(笑)」
ス「何や?
お前はこんなかわいい小春の姿を見ても放っておくのか?」
あ「?」
小春をダシに使うな。
あ~もう!わかりましたよ!!
相手すればいいんでしょ、相手。
何をしましょうか?」
ス「任せる」
あ「自分勝手か」
ス「そんなもんや」
あ「じゃあ最近一つ、
気になっていたこと聞いていいですか?」
ス「あかん」
あ「聞かせろや。お前が遊べ言うたんちゃうんかい」
ス「(突っ込み上手くなってきたな。笑)
冗談や(笑)なんや(笑)」
あ「この間、LINE@で頂いていたこの質問なんですけども…」
高級霊ってのは、
俺たち『神』ってことでいいのかな?」
あ「恐らくそうだと思いますけどね。
『神さまのお悩み相談室』で取り上げようと思ってたんですけど、
因幡の嫁探しとかやってたら、
中々タイミングが取れなくて」
ス「こんなんやったら、
俺が答えるよりも低級霊に答えてもらった方がいいんちゃう?」
あ「えっ?ちょっ、マジ?
そんなこと出来るの?」
ス「いや、お前がやれ」
あ「どゆこと?」
ス「お前が低級霊を呼び出せ」
あ「どうやって?」
ス「気枯れ(穢れ)ろ」
(※気が枯れる=穢れ)
あ「え~!!やだよ~!!!!
『気枯れろ』って、
欲望とか嫉妬にまみれろってことでしょ~!!
何で敢えてそんなことしなきゃいけないんだよ~!!」
ス「いや、別にそこまでせんでええねんって」
あ「じゃあ何すんのよ?」
ス「部屋をグチャグチャにせぃ」
あ「あ~確かにそれなら、
すぐに気枯れられるね…。
でも~…」
ス「つべこべ言わんとやれ!!皆さんのためや!!
こんなこと他の人間にはさせんけど、
お前にならさせられる!!」
あ「俺は一体なんやねん!!」
ス「こういうことぐらいでしか人の役に立たれへんねんから、
これぐらいやれ…」
あ「そういうこと言うなよ、ほんまに」
…。
……。
………。
…………。
あ「はい…」
あ「とっても嫌な気持ちですね。
何なら今の状態なら、
スサノオさん自体も低級霊に見えてきそうです」
要はそういうことやねんけどな。
自分の心が気枯れている状態ならば、
引き寄せるものは大概の場合、
低級霊である。
そして…?」
…。
……。
………。
…………。
ス「低級霊さんの登場や」
低級霊さん「…ハジメマシテ…」
ス「まぁとはいえ、安心せぃ。
『敢えて』部屋を汚した状態で出した低級霊やから、
そんなに悪い霊でも、妖怪でもない。
なぁ?」
あ「なるほど(笑)」
ス「ってことで、何か聞いてみぃ」
あ「そ、そうですね…。
低級霊さん…で、呼び方はいいのかな?」
っと言った、その時…。
低級霊「クワッ!!!!」
ス「低級霊というものは、
自分達のことを『低級霊』と思っていない。
まぁ、だから低級霊やったりするんやけど。
時に神を装って人に近付いたりするぐらいやから、
『低級』と言われることや自分自身の存在に、
ある種のコンプレックスを持っていると思えばいい」
あ「じゃ、じゃあ何て呼べばいいんでしょうか?」
ス「別に名前も呼ばんでええわ。
変に優しくするとそこに依存してくる。
それが低級霊でもあるからな」
あ「…結構ややこしいんですね(笑)
ってだから、低級霊なのか(笑)
あなたたちはどういった所に現れるんですか?」
低級霊「…人の業や欲、『気枯れ』の集まる場所…。
…私たちはそこに大挙して押し寄せる…」
あ「『人の業や欲、『気枯れ』の集まる場所』…って、
どういった所になるのでしょう?」
ス「まぁ要は盛り場とかギャンブル場とか?
いかにも人の『欲』が集まりそうな場所には、
必ずと言っていいほど、低級霊が大量にいるわな」
低級霊「…そのような場の空気に心を浸せば浸すほど…、
…私たちを引き寄せる可能性は上がっていく…。
…ヒェッ、ヒェッ、ヒェッ…」
あ「なるほど。何となくですがよくわかります」
ス「まぁ結局は自分が行く所、その場所、
家もそうやし。
自分が長い時間を過ごす場所の持っている『空気』が、
低級霊を引き寄せやすくするってことやわな。
だからもしメッセージを受け取った時の、
その出所の判断基準としては、
自分が主にいる場所や、
そこにいる人たちの持っている空気を見ればいい。
そこがもし愚痴や人の悪口、
陰口が溢れているような場所だったりしたら、
それは確実に神からのメッセージではない」
あ「ほとんどの神社やパワーがあると言われている場所は、
常に綺麗に保たれていて、
心静かに過ごせますもんね」
ス「そういうこと。
神はそういう清浄な場でないといられない」
あ「こう言っちゃ悪いんですが、
早く部屋を片付けたいので、
これで最後の質問にしときたいのですが…(笑)」
低級霊「…そんなこと言わずに…」
あ「いえ、すぐに片付けます(キッパリ)」
ス「そうやって『ビシッ!』とはねのける姿勢も、低級霊には必要やからな(笑)」
あ「あなたたちは、なぜ人間に迷惑を掛けるのですか?」
低級霊「…迷惑…?
…迷惑を掛けているつもりはありません…」
あ「いやだって、『低級霊が憑いておかしくなった!』とか、
『それで家庭が崩壊した!』とか聞くじゃないですか」
低級霊「…私たちはただの『気枯れ』増幅装置のようなもの…。
結局のところ、私たちが憑く人は、
私たちの存在を求めているのです…。
心の奥深くで、私たちを呼んでいるのです…。
欲にまみれ、
周囲のことを考えることもせず、
自分だけが良ければそれでいい…。
そんな生き方を長きに渡っても改める気がないから、
益々『改めなくするため』に、
その気枯れを益々加速させ増幅させる、
私たちがいるのです…。
…決して私たちが『完全悪』の存在ではない…」
あ「な、なるほど…」
ス「説得力あるやろ?」
あ「直接聞くと、尚更ね(笑)」
ス「まぁ結局はそういうことよ。
『低級霊が憑いた⇒人生が悲惨になった』ではなく、
『人生が悲惨になる兆候や積み重ねがあった⇒低級霊を引き寄せた⇒悲惨さが加速した』っていう話。
だからこそ低級霊に憑かれたくなければ、
人の欲や嫉妬、気枯れ、
人の悪口、陰口、批判、泣き言が集まるような、
空気の悪い場所には行かないようにしなさいよ。
部屋を綺麗にしなさいよ。
いつも笑顔で生きなさいよ。
人に優しくしなさいよ。
そういうことの連続よ。
ってことで、
そろそろお帰り願おうか」
低級霊「…神さま…もう少し…だけ…」
あ&ス「それは金城武と深田恭子のドラマのタイトルや!!
はよ帰れ!!」
あ「おうよ!!」
…。
……。
………。
…………。
ス「まぁ要はそういうことよ」
■恋愛のこと