スサノオで～す
小春「♪♪♪」
影狼「……」
旅の中休み。
僕らは久しぶりにゆっくりと、
ホラー映画を見ながら、
(スサノオが見たいとか言うから)
家で時間を過ごしていた。
※イメージ
※怖いのが苦手な人のために、モザイク処理しときます(笑)
ス「うわー！」
あ「ぎぃえー！！」
あ＆ス「ぎゃほー！！」
ス「いや～面白い、面白い。
やっぱり人間が作るホラーは最高」
あ「小春、めっちゃ怖がってますけどね（笑）」
あ「そもそも、幽霊ってのは本当にいるんですか？
この時期はホラー映画や番組が全盛ですけど（笑）」
ス「おるよ」
あ「マジ？
かなりの衝撃発言をあっさり言うのね。
例えば？」
ス「これ」
あ「あ…（笑）
そう言えばそうやった…（笑）
『怨霊（ごりょう）信仰』ってやつでしたっけ？（笑）」
ス「そうそう。
古来から日本には、
未練を残して死んだ者が、
怨霊（こっちは『おんりょう』）となり、
現世に祟りを起こすというのは言われてきたからな。
それをちゃんと祀って収めようというのが、
『怨霊（ごりょう）信仰』ってやつ」
あ「そりゃそんな信仰や伝説が元々あったなら、
日本で幽霊や怪談話も盛んになりますわな（笑）
全部、あいつ（道真）が原因か（笑）」
ス「いや、まぁあいつが元祖ってわけじゃないねんけど（笑）
怨霊で有名なのは、
後は平将門とか、崇徳天皇とか？」
あ「聞いたことあるぞ、
道真さんも含めた、
『日本三大怨霊』」
ス「そうやけど（笑）
自分が死んで、
『日本三大怨霊』とか言われたら、たまらんよな（笑）
平将門は、
朝廷に反旗を翻して、無念のうちに戦死。
その首が日本で初めて、『曝し首』となった」
あ「ひえー…」
ス「しかもな…」
あ「？」
ス「その首は数カ月もの間、
目を見開いてたらしいで」
あ「ぎえー！！」
ス「さらに…」
あ「？」
ス「その首が『俺の胴は何処にあるのか…』と呟いた後、
自分の胴体を探して、
東へ飛んでいったらしい…」
あ「ぎゃー！！
誰か祀って！！お願い、祀って！！」
ス「お前に言われんでも、
もう十分に祀っとる（笑）
崇徳天皇の場合は、
当時の権力争いに敗れて、流罪。
その無念さが後に、
朝廷に様々な祟りを引き起こし、
安元の大火では、
平安京のほとんどが焼き払われたという…」
あ＆小春「（プルプル…）」
ス「まぁ、日本の怨霊事情はこんな感じよ（笑）」
あ「もう十分ですm(_ _)m」
小春「コク！コクッ！！（頷く）」
あ「それにしても…、
…聞きたくないことを聞いてもいいですか？」
ス「聞きたくないなら、聞くな（笑）」
あ「そんなこと言わんと（笑）
幽霊ってどうやったら見えるの…？」
ス「いつも見えてるやん」
あ「いや、道真のことじゃなくて（笑）
それこそ、
テレビに出てくる『The☆幽霊』みたいなの」
ス「見れてもええことないで（笑）」
あ「そうでしょうけど（笑）
ただの知的好奇心（笑）」
ス「聞きたいんやったら、教えるけど（笑）
その答えを現代風に言うなら…、
『病む』こと」
あ「病む？」
ス「大分前に話したと思うけど、
神の姿を見る方法や声を聞く方法は、
その神の周波数に合わせることって言ったよな？」
あ「周波数を変えて、
ラジオやテレビのチャンネルを合わせるように、
自分自身の生き方や心持ち（周波数）を、
その神の持つものと同じか、近しい状態にするってことよね」
ス「そういうこと、そういうこと。
基本怨霊というのは、
『恨み』を始めとした『怨念』の塊。
しかも死ぬことですらも、
浄化できないほどの『怨念』を持った存在」
あ「やばいね（笑）」
ス「ということは、
自分自身も、
そのレベルの『怨念』を持ったり、
そのレベルに近しい、『病んだ』状態になれば…？」
あ「念願の幽霊さんにも、
出会えるということですか（笑）」
ス「何が念願じゃ（笑）
まぁ結果的に、
自分自身の積み重ねた心持ち次第でそこに至る、
って考えたら念願かもせーへんけど（笑）
とにかく幽霊が見えるなんて、
決して良い状態じゃないよ」
あ「それはそうよね（笑）
そんなに人を恨み続けて生きるよりも、
こうやってスサノオさん、道真、塩ジイ、小春、影狼とかと、
楽しく、明るく、生きるのが一番」
ス「まぁ道真は、元は怨霊やけどな（笑）」
あ「確かに（笑）」
あ＆ス「ハッハッハッハッー！(笑)」
…。
……。
………。
…………。
道「誰が怨霊や」
あ＆ス「ぎぃぃゃぁぁぁぁあ！！出たぁぁぁぁぁぁあ！！」
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