荒川祐二で~すウインクキラキラ

スサノオで~すグッキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは4日前のお話…。

 

 

神戸での講演会を終えた僕は、

 

「えびすに会いに行ってくる」と言い残して去った、スサノオを探していた。

※その時の言葉はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「神戸で『えびす』…と言えば、やっぱりここか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして着いた、『えびす宮総本社 西宮神社』。

 

 

鳥居を潜り、門から中に入ろうとすると…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「ガーッハッハッハッハ!!」

 

 

?「ホッホッホッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
声のする方を見ると神社の境内ではなく、
 

 

なぜか入り口の前で酒を酌み交わしているスサノオと、恐らくえびす神と、もう一柱。

 

お酌をしたり、コチョコチョ動き回る坊主頭で赤ら顔の神さま。

 

こんな感じ。

 

えびす神は、見た目は想像そのまんま。

 

赤ら顔の神さまは…大体…こんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「ガハハッ!やっぱりえびすとおると楽しいわ!!」

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「スサノオさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「お!お前講演会終わったか。お疲れさん、お疲れさん!まぁ座れ、座れ!!

 

 

 

あ「『座れ』言われても、こんな入り口で?(笑)っていうか、なんでここ?」

 

 

 

ス「お前よう見てみぃ」

 

 

 

あ「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてスサノオが指差したそこには…?

 

 
 

 

あ「『酒解神(さかどけかみ)』…。お酒の神さま?」

 

 

 

 

 

 

ス「うん。これが酒の神」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてスサノオが指差したのは先程の坊主頭で赤ら顔の酒解神さま。

 

 

酒解神さまは僕に向かって、真っ赤な顔でかわいくペコリと頭を下げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「あ、ど、どうも初めまして(笑)」

 

 

 

ス「それともう分かってると思うけど、これがえびす

 

 

 

 

 

 

 

あ「こんにちわ、えびすさん」

 

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「もう散々飲んで出来上がっとるからな。聞きたいことあったら、何でも聞いてええぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「マジ?

 

えべっさん(えびすさんのこと。関西では親しみを込めてこう呼ばれている)って言えば、

 

商売繁盛の福の神じゃないっすか!何でも聞いていいの!?

 

 

ス「ええよ」

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「手っ取り早く山ほどお金がほし…じゃなくて、神さまを勉強している身としてまず聞きたいのは…

 

えべっさんの正体ってなんなんですか?

 

 

 

ス「なんや、その質問は(笑)」

 

 

 

 

 

 

あ「いや(笑)

 

えびす神と言えば、

 

イザナギとイザナミの国生みの時の失敗で産まれて、

 

海に流された『ヒルコ』がえびす神になったという話や、

 

はたまた国譲りの時に浜辺で釣りをしていたオオクニヌシの息子、

 

事代主がえびす神だという説があってわかんなかったんすよね。

 

どっちなんすか?」

 

 

 

 

 

 

 

ス「あぁ、そういうことか。このえびすは『ヒルコ』のえびすや

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

あ「『このえびす』って?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「まぁ早い話がヒルコや事代主の話の前に、

 

古代日本には『えびす信仰』ってのがあったんや。

 

要は島国日本にとって海の向こうは未開の地。

 

古事記なんかでは『常世の国』って表現されてるけど。

 

その海の向こうから前話した仏像や仏教を代表として、見たこともない新しい文化が次々とやってきた。

 

その海からの恵みや漂着物なんかを、海辺に住む人々は、神の贈り物や神そのものとして歓迎してたわけ

 

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「そしてそういった海の向こうからの来訪神を、そもそも『えびす』と呼んでいた。

 

それが海に流されたヒルコという神がいるという神話と結びついて、『ヒルコ=えびす神』となった。

 

ちなみに、このえびす宮総本社西宮神社。

 

流されたヒルコがそのまま海を漂って、

 

摂津国西の浦(現在の兵庫県西宮)の海岸に漂着。

 

その後土地の人々によって大切に育てられて、

 

後に『豊漁や航海の安全を司る海の幸の神、戎大神(えびすのおおかみ)』として祀られたという伝説がある」

 

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「ここのえびすはこういう経緯やけど、

 

全国で『えびす』として祀られてる事代主も同じように、古事記の中で海で釣りをしていたエピソードとその連想される姿から『えびす』として同一視された………

 

って、お前も何か喋れや!!

 

 

 

 

 

え「ビクゥッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ちょっ!!いきなり怒鳴りなや!!(笑)あんたが勝手に喋ってたんやろがい!(笑)」

 

 

 

 

 

え「あー!ビックリしたぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

あ「あら、意外に甲高い声(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「どうも、初めまして、荒川さん。えびすです」

 

 

あ「初めまして、荒川です(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「私の経緯は先程スサノオさんが話してくれた通り。大分雑にまとめてくれましたが(笑)」

 

 

 

ス「フン。お前が喋らんからや」

 

 

 

あ「まぁそういう方ですから(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「せっかくなので、他に何か聞きたいことなどありますか?」

 

 

 

あ「ん~…そうですね…。やっぱり…、富や繁栄に好かれる方法…とか…ね。なんちゃって?

 

 

 

ス「聞きたかったら、ハッキリ聞け(笑)

 

富と繁栄を求めることは、別に悪いことちゃうわ。悪いと思う心があかんねん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「よく聞かれる質問ですが(笑)

 

やはり我々も神。応援したくなる人という意味で言えば、

 

やはりその富や繁栄の『その先』が決まっている人は応援したくなりますね

 

 

 

 

 

あ「『その先』?」

 

 

 

 

 

ス「要は何のためにその富や繁栄、金を使うのかって話よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「私どもの神社にお願いに来られる方でも、

 

『お金持ちになりたい』、

 

『成功したい』、

 

『豊かになりたい』、

 

『貧乏を脱出したい』、


『お願いします、お願いします、お願いします、お願いします、お願いします』で、

 

心の枠がいっぱいになってしまっている人が非常に多いのです。

 

 

そんな気持ちや思いで心が埋まってしまっている場合、

 

私たち神々がどれだけ頑張っても、その心に神の力が入る隙間がないのです」

 

 

 

 

 

 

ス「要は自我や欲っていう『穢れ(気枯れ)』で、心がいっぱいになってる状態ってことな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「その点、

 

『何のために』という思いを持たれてお願いに来られている方、

 

きちんとその先の目的を持って来られる方の心には、余裕があることが多い。

 

 

『こんな素晴らしい未来を作っていきたい』

 

『人に喜んでもらうために、こうなりたい』

 

『だから、しっかり頑張るので見守ってください』

 

 

そういった思いを持った人々の心は、

 

愛と希望、思いやりによって心の要領も広がっていて、私たちの力が入りやすくなりますね」

 

 

 

あ「はえーーー。何か納得」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「『その先』って言っても、

 

『人のため』と口では言いながら、

 

実は中身は『自分の欲のため』とかあかんで。

 

そんな心は、神はいつでもお見通しよ。

 

 

まぁだからといって、稼いだ金を全部ボランティアに使えとかそんな話でもない。

 

要は動機がなんであれ、

 

 

どれだけ夢や希望、愛と思いやりによって、

 

神々が応援したくなるような、

 

素晴らしい未来を描ける心の状態を作れるかってことよ

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「だからスサノオさんがいつも言ってる『明るく、楽しく、元気よく』なのか。

 

それが結果的に自分自身の心の枠を広げて、神の力が入る隙間を作り、人生が豊かになっていく」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「要は何でも自分の心次第よ」

 

 

え「そうですね。私たちはいつでも平等に、誰にでも応援や力添えはしております」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「よぉく、わかりました。ありがとうございますm(_ _)m

 

あ、でも明らかに悪いことしてそうだったり、明らかに良いことしてなさそうなのにお金を稼いでる人たちは?

 

 

 

 

 

 

 

 

え「そういった方々は、『お金を稼ぐ』ということにブレーキがないのでしょう。

 

日本人は『お金を稼ぐ』ということを、どこか汚らわしいことと思っている風潮があります。

 

それがただ、ないだけ。

 

そういった方々でも、我々神々は平等に思いを形に致します。

 

だから、お金は入る。

 

 

ただ、富は別として『繁栄』は入りません。

 

そうなると、どれだけお金を稼いだとしても、結果『それは本当に幸せなのですか?』ということなのです。

 

 

富や快楽、名誉はお金を代表とした『モノ』で手に入ります。

 

が、繁栄には必ず『人』が関わってきます。

 

そして幸せを運んでくるのはいつだって、『モノではなく、人』なのです。

 

 

我々神は、出来ることなら一過性の快楽ではなく、本当の意味での幸せを手にしてほしい。

 

 

だから、『富』を一つの手段として、たくさんの人を幸せにし、繁栄させていける人こそ、我々福の神は全力で総動員で応援するのです

 

 

 

 

 

あ「胸に刻んでおきますm(_ _)m」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「だから、いつも言うてるやん。

 

 

『みんなが良くなること、それが一番』

 

 

あ「そういうことね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え「みんなが良くなること……それが、『サッポロ一番』…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「…え?(笑)」

 

 

 

 


 

 

 

 

え「『一番』と『サッポロ一番』が掛かって…、クックック…座布団一枚…

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

あ「いや…説明されんでもわかってるし…。


ていうか、そんな問題じゃなくて…」





ス「…えびすな…、福の神であると同時に『笑いの神』でもあるんやけどな…。

 

 

 

致命的に笑いのセンスがないねん…。

 

 

 

まぁ、だから逆に面白い人間が大好きやったりするんやけど…」

 

 


 

あ「まさか、『笑う門には福来る』って…そこから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「そうかも…。なんなら、『笑う門には、福が羨ましくて近寄ってくる』みたいな感じかも…。



い、いや!それはそれとしてや!!

 


ということで、乾杯や!かんぱーい!!

 

おい!酒解神!もっと酒くれ!!

 

 

 

 

 

酒解神「(ペコリ)」

 

 

 

 

 

あ「ちょっ!俺そんな飲めないんだって!!あぁ、もういい、もういい!!」

 

 

ス「うるせぇ、アホ!!おい!えびすももっと飲めよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

え「ホッホッホ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「お前も返事ぐらいせぃや!!」

 

 

 

 

 

え「えぇ~…」

 

 

 

 

 

あ「もうめちゃくちゃか!!」

 

 

 
 

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「ここの神社に行ってみてほしい!」

「あの神さまと話してきてほしい!!」

「こんなこと聞いてきてほしい!」

 

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