スサノオで~す
龍神ガガだがね。
あ「お?前お悩み相談に出てくれた、三河弁を喋る龍神?
ベストセラー【妻に龍が付きまして…】のガガさん?
何でここに?」
ス「今回の宮城の旅の目的はやな、ガガちゃんに神社を案内してもらうのも一つや。
本物の龍神に案内してもらう神社巡りやで。ええやろ?」
あ「初めまして、ガガさん。
お会いするのは初ですね」
ガガ「………」
あ「(何で無視…?)」
そう思ってると、
ガガさんが付いている小野寺ご夫妻の奥さん(【妻に龍が付きまして…】の『妻』ですね)が僕に言う。
小野寺(妻)「ごめんなさい!ガガ、人見知りなんです(笑)」
あ「(神にも人見知りとかあるんや…)」
ス「ほんま何か最近、変な神ばっかりやな」
あ「あんたが言いなや」
緑のトンネルのように生い茂る木々に癒されながら、車は山を登る。
そうして僕らが車に乗って向かった先は、
仙台にある青麻神社。
鮮やかな森に囲まれたその神社は、
とても厳粛で凛とした空気に包まれていた。
小野寺(夫)「着きました、ここが青麻神社です」
あ「すっごい、良い場所!!
山の中の神社って本当何というか、気が良いところが多いですよね」
ス「まぁ自然に囲まれてたら、そうなりやすいわな」
小野寺(夫)「ここは何より、手水が素晴らしいんですよ」
鳥居を潜って境内に入ると、
何とビックリ山からの湧水がそのまま『手水舎』になっている。
ス「これぞ自然の恵みやな。感謝して穢れを祓うんやで」
手水を済まし……
あ「一個疑問なんだけど、あれかね?
やっぱりこういう山奥の自然いっぱいで、水も綺麗な、人の手が入りにくい場所でこそ、
神さまに会いやすかったりするのかな?」
ス「そこら辺はガガちゃんに聞いてみぃや」
あ「どうなんですか?ガガさん?」
ガガ「………」
小野寺(妻)「ガガ。調子狂うからいつもの調子でしゃべってよ」
ガガ「…べ、別に険しい山を登ったりしなくても、か、神様には会えるがね」
あ「(人見知り可愛い)
そうなんですか?」
ちょっとずつ調子が出てくるガガさん。
ガガ「玄関からポンと出たところに神様がいても認識度が小さくなるだろ。
なんとなく有難みが薄くならんかね?」
あ「ほう」
ス「まぁそういうことやわな」
ガガ「だから人間は、『わざわざ会いに来た』という気持ちを大事にしたのだ。
すぐに手に入るものよりも、
手に入りにくいものの方が、有難みが増すのと同じだがね。
そういう気持ちが、神様にも伝わればご利益も感じやすくなるのだ」
あ「あー、なるほどね。そういうことか。
その気持ちさえあれば、
街中の神社であろうが、
山奥であろうが、
家の神棚であろうが関係ないと」
嬉しそうな僕の反応に、
ガガさんは少し気を良くする。
その後本殿で、参拝を済ませる。
ガガさんは、口をクワッと開いて言う。
ガガ「ない」
あ「バッサリ(笑)」
小野寺(妻)「大分ガガ、調子出てきたね」
あ「それにしてもないんですか?ありそうなのに」
ガガ「誠意を持つこと、それだけ。あとは自由でよいのだ。
スサノオから聞いておらんのか?
ガチガチに固くなって来られても、神様も話ができんしな。
まああえて言えば、知らない土地なら観光参拝でいいが、
身近な神様には、
日常の報告をしに行くような心構えがあれば、より良いがね」
ス「そういうこと、そういうこと。
結局神も人も自然体が一番よ」
スサノオが両手を頭に乗せて、
思い切り自然体で伸びとあくびをして言う。
あ「日常報告、自然体か…」
ガガ「自分が日々、どんな生活をしているのか。
どんな家族がいるのか。
そういう日頃の生活のことを、
自分が守ってるやつから報告されれば嬉しいのだよ。
より親しみも沸いて、『守ってやりたい』という気持ちも強くなるがね」
あ「なるほど、腑に落ちる。
会社でも毎日ちゃんと細かく報告、連絡、相談する部下の方が、上司に好かれる傾向あるもんね」
ス「ガガちゃん、歯切れ良くなってきたやん(笑)」
そんな話をして改めて、
神社全体をぐるっと見回す。
やっぱり、山からの湧水をそのまま手水に使っているのが素晴らしい。
ここが気になる。
あ「それにしても、本当ここの水が綺麗。
全身浸かったら、穢れが根こそぎ祓われそう(笑)」
ガガ「綺麗な水に浸かった状態。
そもそもお前はこの世に生まれる前、母親の腹の中で水に浮いていたのではないかね?
それが生物の一番自然の姿なのだ。
穢れのない状態。
だから水に全身を触れるという行為は穢れを祓い、身を浄める行為になる。
おそらく、お前は最も純粋な魂だった時の状態を思い出したのだろう」
あ「なるほど~。確かにそうかも。
あの綺麗な水の中で潜ったり、ただプカプカ浮いてる時の、
言葉に出来ない安心感はそういうことか」
そんな話をしていると、
ふと良い風が吹いて新緑の木々が揺れる。
同時にその風で、
魂までが清められていく気がする。
小野寺(妻)「お~い!こっちこっち!!」
小野寺奥さんが、僕らを呼んだそこには…?
境内の隅に、
木の陰に隠れる様にある「山神社」と書かれた鳥居。
本当に小さな社。
正面には、龍神の彫り物が祀られている。
あ「どうしてここがそんなに良いんですか?」
ガガ「この山神社は眷属でありながら、
昔からこの土地一帯を守って来た龍神を祀っておる。
言わば土地神だ。
この青麻神社の土地や神様さえも、長く守っている存在だがね」
ス「まぁ言うたら、ここの場所の大家みたいなもんよ。
目立たんけど、実は全部の権利を持っとるみたいな」
ガガ「さよう。
隠居した爺さんみたいな地味な存在ではあるがね。
だが、こんなふうに存在に気付いてくれてお参りされると、
『わしゃ、まだまだ頑張れるわい』と喜ぶのだ。
そういう細かいことに気付く敏感なやつは、神様にもすぐに願いを叶えてもらえるがね」
ス「人間でも、
誰にでも分け隔てなく、細かい気づかい心配りが出来る人が好かれるやろ?
神もおんなじでな。
目立つ本殿ばっかりじゃなくて、
こういう目に付かない所に気が付く人を護ってあげたくなるし、力になってあげたくなる」
あ「神にダブルで言われると、尚更納得しますわ」
ス「それにしても、今日はガガちゃんがほとんど喋ってくれるから楽でええわ」
そんな話を聞いてから、
改めて森の中の澄んだ空気を目一杯吸い込むと、
心も一気に軽くなって、
また力が湧いてくるような気がした。
あ「最後に聞きたいのですが、
この青麻神社の素晴らしさを、敢えて一言で言うと?」
ガガ「この神社の素晴らしさ?我の素晴らしさじゃなくかね?」
あ「あ、えっと…いや…あの…」
ス「俺の素晴らしさじゃなくて?」
あ「…もう…最近、変な神さまばっかり…」
小野寺(夫妻)「アッハッハー!どこも神さまが近くにいる人の悩みは同じですね(笑)」
ガガ「まあ、いいがね。
この青麻神社のように、
森の中にある神社は気が澄んでいて、
街の中の神社よりも気枯れておるときにはいいがね。
空気や水、そして多くの緑が良い気をチャージしてくれるがね」
ス「そうがね」
あ「そうなのがね」
小野寺(夫妻)「そうだがね」
ガガ「しかし、我は都会っ子だがね。大都会の煌めくネオンが大好きだがね!!」
そう言うと、
ガガさんは突然ネオン街を求めて、物凄い勢いで飛び去っていった…。
あ「まだ昼間でっせ…」
小野寺(夫)「まだネオン点いてない……んですけどね…」
ス「あいつ…ほんまに変なヤツやな…」
小野寺(妻)「うちのがご迷惑お掛けしております(笑)」
あ「いえいえ(笑)小野寺さん、本当にこの度ももありがとうございます!!
素敵な場所に、連れてきて頂いて…。
またぜひ、今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m」
小野寺(夫妻)「いえいえ、こちらこそ」
ス「ちゃんとお礼にご紹介しーや」
あ「はいな
6万5000部突破の龍神ガガさんと、小野寺さんご夫妻のベストセラー書籍『妻に龍が付きまして…』とブログはこちらから
本当に素晴らしい本なので、ぜひご覧ください」
ス「ということで、最後はせーの!!」
ス「今日はお客さんと一緒やから、ポーズは無しの控えめや」
あ「ガガさんもやけど、神さまって結構気ぃ遣いやねんね(笑)」
【緊急予告】
8月(※日程現在調整中)に今回ブログに登場して下さった、
ベストセラー【妻に龍が付きまして…】の著者小野寺さんと、荒川祐二の『神社巡りツアー』を開催致します
場所は『東京都内の神社』を予定
また日程など詳細決まり次第、
こちらのブログで募集を開始させて頂きますので、しばしお待ちください
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