Teamスサノオで~すキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は少し、

 

いつもとは一風変わった話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、

 

少し前の出来事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らは並んでテレビを見ていた。

 

 

 

 

 

 

そんな中、

 

流れてきたニュース。

ス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「親が子を殺す…。

 

この男は血が繋がっていないかどうかは知りませんけど、

 

 

どうしてこんなことが起きるんでしょうね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「自分のことしか考えずに、

 

生きているからこうなる…。

 

 

もう怒りを通り越して情けない」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ったスサノオさんは、

 

珍しく近寄り難いぐらいの、

 

本気で怒った顔をしていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「でも…こういう話を聞くたびに、

 

思うことがあるんです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「…なんや?」

 

 

 

 

 

 

あ「子どもの話になると、

 

たまに耳にするんですよね…。

 

 

『子どもが、親を選んで産まれてくる』みたいな言葉…。

 

 

こんな悲惨なニュースを目にする度に、

 

それって本当なのかな…?って…」

 

 

 

 

 

 

ス「…まぁ、前も何回か言ったことがあるけど、

 

 

生命のことは、

 

神でもコントロール出来ることではない。

 

 

それはイザナギがイザナミの死を、

 

防げなかったことからも分かる通り。

 

 

そしてその前に、

 

イザナギとイザナミが国産み・神産みに挑戦した時に、

 

何度も失敗を重ねたことからもよく分かる。

 

 

それほどまでに生命を産み出すということは、

 

神でもすべてを操れることではないということや

 

 

 

 

 

 

あ「やっぱり…そうですよね…。

 

 

僕は正直、

 

こんな場で言うのも何なんですが…。

 

 

自分が何年も子どもが出来ないという、

 

経験をしてきたこともあって…、

 

 

その当時は、

 

『子どもが親を選んで産まれてくる』っていう言葉が、

 

苦手だったんですよね。

 

 

『じゃあ俺は、子どもに選ばれない人間なのか?』って。

 

 

不妊の原因が自分にあったことも相まって、

 

言っているご本人たちに、

 

 

決して悪気はないのは分かっているんですが、

 

どうしても苦しみの真っただ中にある時って、

 

そう捉えてしまうんですよね…」

 

 

 

 

 

 

ス「……。

 

当然人間生きている以上、

 

何を思って、

 

何を信じて生きていくか、

 

 

それは誰にとっても自由のことであり、

 

 

誰かに押しつけられるべきでも、

 

否定される筋合いもない。

 

 

ただそれは自分の周りの他の人も、

 

同様であるべきであって、

 

 

そう考えると、

 

 

公に賛否を生み兼ねない言葉を言うのは、

 

それなりのリスクを背負うということを、

 

覚悟しとかなあかんわな…」

 

 

 

 

 

 

 

あ「もちろん誰が何を信じて生きていくか、

 

仰る通り、


それは絶対に否定されるべきことじゃない。

 

 

ただその信じていることを声高に言うことが、

 

結果的に周りを否定している可能性があるかもしれない、

 

ということを分かってほしい、

 

 

と思っていた時期は正直ありますね。

 

 

子どもが出来ない辛さと苦しみって、

 

本当に尋常じゃないほどの地獄で。

 

 

何気ない周囲からの、

 

『子どもはまだ?』という言葉に傷付いて、

 

また出来なかったという経験をする度に何度も落ち込んで…。

 

 

もちろん周りの方々が、

 

一切悪気がないことも重々分かっているんです。

 

 

でもだからこそ一番辛いことが、

 

『誰も責めることが出来ない』っていう状況なんですよね…。

 

 

それに、

 

夫婦どっちも何か悪いことをしたわけではないですから」

 

 

 

 

 

 

 

ス「……そうか。

 

 

まぁ実際このブログの読者さんにも、

 

そういう経験をされている方が、

 

コメントに書いてくださってたこともあったもんな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「…そうなんです…。

 

だから僕自身もこのことは、

 

ずっと気にはなっていたんです。

 

 

いつか触れることになるだろうな、って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「まぁせっかくこんな話もして、

 

名前も出たことやし、

 

 

イザナミに来てもらおうか

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「こんばんは、お久しぶりです」

※イメージイラスト by AYUMI


あ「すいません、わざわざご足労頂いて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「いえ、あなた様にはご恩もございますので…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「母ちゃん、今な、

 

『子どもが親を選んで産まれてくるのか?』っていう話をしてた。

 

 

母ちゃんは『子授け』の神として、

 

実際どう思う?」

 

 

 

 

 

 

イザナミ「…『子どもが親を選んで産まれてくる』…。

 

 

当然その言葉を陰にも陽にも、

 

どう受け取るかは、

 

 

その人の価値感次第でいかようにも変わるので、

 

一概に言葉自体を、

 

否定をしてはいけないとは思いますが…。

 

 

確かに私が上手く子を産めなかった時に、

 

言われていたら辛かったのかもしれないですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「…やっぱりそうよな…。

 

 

でもその、

 

子が出来ない時の心を何とか安定させるには、

 

どうしたらいいと思う…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「当然、神であれ、人であれ、

 

子を授かれないということは、

 

この上ない苦しみです…。

 

 

それは私も同様でした…。

 

 

ただその時の私の支えになって下さったのは…、

 

夫のイザナギさまだったのです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「イザナギ…さん…」

イザナミ「子が出来なかった私を決して責めることをせず…、

 

別天つ神のもとに、

 

ともに相談に行ってくださったり…。

 

 

その中で同じように、

 

ともに歩んでくださった…。

 

 

恐らくあの時、

 

イザナギさまに責められていたら、

 

私の心はもう持たなかったことでしょう…

 

 

 

 

 

 

 

あ「…今の人間で当てはめたら、確かに…。

 

 

自分自身が辛い上に、

 

旦那さんからも責められるってなると、

 

心が崩壊してしまいますよね…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「フンッ…。

 

 

その後の黄泉の国での仕打ちを考えると、

 

それもどうかと思うけどな」

 

 

 

 

 

 

イザナミ「子が授かれなかったから、夫婦が協力したのか。

 

夫婦が協力したから、子が授かれたのか。

 

 

そうした内面の深い意味まで含めて考えると、

 

確かに、

 

『子が親を選んで産まれてくる』という言葉は、

 

あながち間違いとも言い切れません。

 

 

ただ言葉だけが独り歩きしているのが、

 

今の現状なのでしょうが…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「…まぁどっちにしても、

 

何を信じて生きるかは、


当然個人の権利として自由であることに、


絶対に変わりはない。

 

 

ただもしかしたらやっぱり、


不用意に周囲には、

 

言わん方がいい言葉なんかもしれんな。

 

 

それぞれ色んな事情がある世の中で、



特にこれだけ虐待で苦しんでいる子どもたちや、

 

子を授かれずに苦しんでいる夫婦、

 

 

少し前の話にもあったけど、

 

しょうがいを抱えて苦しんでいるお子さんがいらっしゃる家庭が、

 

実際にあるという現状があるのなら、尚更。

 

 

言葉は時に、

 

自分の意図していない効果を生みだすことがあるからな」

 

 

 

 

 

あ「…はい…」

 

 

 

 

 

 

ス「この際やからお前にも聞いとくけど、

 

お前は今有り難いことに子を授かれたわけやん。

 

 

そこに至るまでの過程で、

 

皆さんに何かお伝え出来ることはないんか?」

 

 

 

 

 

 

 

あ「……。

 

 

当然そんな偉そうなことは言えませんし、

 

神さまですらコントロールできないことを、

 

僕が適切なアドバイスを出来るなんて、到底思えません。

 

 

ただ僕の経験を強いてお伝え出来るとしたら、

 

 

悲しみのどん底に、落ちて、落ちて、

 

至った心境があったということです」

 

 

 

 

 

 

 

ス「どういうことや?」

 

 

 

 

 

 

 

あ「今まで何度もお伝えしましたが、

 

 

僕は男性不妊と言っても、

 

完全に出来ない、というわけではないのですが、

 

通常の方に比べて、

 

子どもが出来にくい身体だったんですね。

 

 

その原因も幼少期の頃の鼠径ヘルニアってやつの、

 

手術の仕方が良くなかったかららしいんですけど」

 

 

 

 

 

 

 

ス「…それやったらやっぱりお前自身に、

 

何か原因があったわけではないわな…」

 

 

 

 

 

 

 

あ「ずっとずっと子どもが欲しくて。

 

でも全然出来なくて。

 

 

病院に行ったら、そういう診断をされて。

 

その時は目の前が真っ暗になりましたね。

 

 

自分の存在を根底から否定された気持ちというか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「…まぁ確かにその時に、

 

 

『子どもが親を選んで産まれてくる』って言われたら、

 

精神的に辛いかもな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「でもそこから不妊治療を始めたんですが、

 

全然出来なくて…。

 

 

周りが妊娠していくのを見ると、

 

気持ちばっかりドンドン追い込まれていって…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

 

あ「申し訳ないですが、

 

正直その時期は本当に、

 

神さまを恨みに恨んでました(笑)

 

 

『子どもが親を選んで産まれてくる』っていう言葉が、

 

逆に憎くて、憎くて、仕方がなくて。

 

 

『なら、何で俺は選ばれずに、俺だけこんな辛い思いしなきゃいけないんだ!!』って。

 

 

今考えたら神様は何も悪くないし、

 

辛い思いをしているのは、

 

決して自分だけではないんですけどね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

 

 

あ「結局そこからまた何年も出来なくなって…。

 

 

そんな時に周りで子どもが出来た方が、

 

言うんですよね。

 

 

『私も出来なかったけど、もういいや!と思ったら出来た』って。

 

で、それを聞いてまた、

 

 

『あんたは出来たからそう言えるんだ!!』って。

 

もう穢れの泥沼状態(笑)

 

 

 

 

 

 

 

ス「…悪いな…。

 

 

何か言ってあげたいねんけど、言葉がないわ…。

 

続けてくれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「何か深刻な話になってすいません…(笑)

 

そんなつもりもなかったんですけど…。

 

 

…そこからまたずっと出来なくて、

 

 

でも、

 

ある日、『出来たかな?』って思えた時があったんですよね。

 

 

そういう兆候もあって」

 

 

 

 

 

 

 

ス「そうか。それで?」

 

 

 

 

 

 

 

あ「そうしたら…結果的に出来てなくて…。

 

 

もうその時もどん底まで落ちて、落ちて、落ちて。

 

僕より奥さんの方が辛かったはずなんですけどね。

 

 

それでもその落ちに落ちた時に、

 

思えたことがあったんです」

 

 

 

 

 

 

 

ス「…何て?」

 

 

 

 

 

 

あ「…もう養子でもいいじゃないかって。

 

養子『でも』って言い方が失礼かもしれませんけど。

 

決して、そんな意味はなくて。
 

 

同じ命ならば、

 

 

同じ場所で、

 

同じ時間を過ごしていけば、

 

犬や動物、ペットでも、

 

生物の種類を越えてでも家族になれる。

 

 

そう考えるなら、

 

 

例え血が繋がっていなかったとしても、

 

絶対に家族と思えるはずだから。

 

 

『俺はもう養子でも構わないよ。今まで辛い思いさせてごめんね』って、

 

奥さんに伝えたんです」

 

 

 

 

 

 

 

ス「…そうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 











 

 

 



 

 

 

あ「そうしたら翌月、

 

子どもが出来たんです。

 

 

しかも、自然に」

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 












 

 

 

 

ス「…そうか、そうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「一体何が原因だったのか未だに分かりません。

 

 

よく欲しいものを得るには執着を手放せ、とは言われますが、

 

 

『もういいと思ったら出来た』という言葉のように、

 

結果的にどん底の底にまで落ちたことで、

 

執着を手放せたのかもしれません。

 

 

もしくはその時初めて、

 

 

本当の意味で、

 

イザナギさん、イザナミさんのように、

 

僕自身がちゃんと、

 

奥さんに向き合えたのかもしれません。

 

 

でもそのことによって僕は、 

 

同じ思いをされている方々の支えになりたいと、

 

心底思えるようになりました。

 

 

決して上から目線ではなく、

 

 

『痛みを知るから、愛を知ることができる』

 

 

といったように、

 

 

あの地獄のような辛さ、

 

苦しさを経験する人が1人でもしなくて済むように、

 

少しでも力になりたい。

 

 

それがどんな形なのか、

 

今こうしてこの話をここで伝えていることが、

 

少しの気休めにでもなれているのか、

 

 

それは分かりませんが、

 

 

純粋に今はただ、

 

誰かの力になりたい。

 

 

…そう思っています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「…初めて、お前のこういう話聞いたかもな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「言う機会もなかったですし、

 

こんなこと人様に言う話でもないですしね(笑)



ていうか僕だけじゃなくて、


みんな色んな事情がありますから」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「色んな人の見えない背景を思うことが、


優しさに繋がるし、



まぁお前は辛いことを曝け出して、

 

皆さんに同情してくれっていう人間でもないし、

 

そんなやり方で、今までも来てないしな。

 

 

そもそもそんな奴なら、

 

俺は付いていない」

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「でも…私は…お気持ちは分かります…」

 

 

 

 

 

 

 

あ「今日はいつもブログで書くような内容とは、

 

ちょっと違ってすみません(笑)

 

 

何だか自然の流れで、

 

こんな話になりましたけど…」

 

 

 

 

 

 

ス「まぁそれもお前の人生の役目の一つなんやろう。

 

 

神のご利益も同じでな、

 

決して明るい側面ばかりではなくて、

 

 

その神自身が辛いこと、

 

苦しいことを経験してきたから、

 

 

『もう誰にも同じ思いはさせたくない!』と言って、

 

その苦しんだこと自体が、

 

逆にご利益になる場合も多々あるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「私自身も、

 

子を思うように授かれないという経験をした上での、

 

『子授け』のご利益を持った神ですから、

 

 

何か皆さんのお力になれることがあれば…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ありがとうございます☆

 

 

とはいえ今日は珍しくこんな話をしましたけど、

 

やっぱり明るく、楽しく、元気よくが一番ですね(笑)

 

 

今日は今日の話で、

 

必要な話だったんでしょうけど、

 

 

やっぱりブログの中身も、

 

人生も基本は明るくて、楽しい方が良い(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「辛いことも、苦しいことも、

 

乗り越えた上で得た明るさというのは、


 

俺は素敵やと思うよ。

 

俺はそんなお前も好きやから。



聞かせてくれてありがとうな。


 

これからもともに、


『明るく、楽しく、元気よく』

 

歩いていこう

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ですね☆

 

っということで、やっときますか!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「お前から言うのも珍しいけどな(笑)」

道&塩&因幡「俺たちも入れろ~!!」
 
 




 
 

あ「おう!おう!


全員入れ、入れ!!



イザナミさんも一緒に!!


せ~のっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…と、

 

 

 

 

 

 

 

 


授かった命に感謝して…。

※明日からはまたいつもの『明るく、楽しく、元気いっぱい』のスサノオシリーズに戻ります☆

 
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