SOMPO美術館で「ひまわり」を見た
先日、西新宿にあるSOMPO美術館で「ひまわり」などゴッホの作品を見てきました。
忌野清志郎画伯が大変リスペクトとしていたゴッホ、一度見たいと常々思ってました。
清志郎は高校時代、美大を目指して美大受験の為の予備校に通うくらい、絵の才能に恵まれていて、高校卒業後もずっと油絵を描き続けていました。
当時、ゴッホの作風を意識していたようです。
忌野清志郎 ゴッホを見に行く
2004年にNHKで放送された、
「忌野清志郎 ゴッホを見に行く」、
この番組は、岩手県立美術館とSOMPO美術館に、タイトル通り清志郎がゴッホの絵を見に行くドキュメント番組なのですが、
そこて清志郎はこんなことを話していました。
「ミレーはすごい、上手い。自分の道を突き詰めている。諦めずに描き続けている。今はミレーの方がすごいと思う。」(岩手県立美術館には、ミレーの作品も同時に展示していました)
「ゴッホも生きていればもっとすごくなったかもしれない。ゴッホは自分に負けたんじゃないか?最晩年の絵、考えて描いてない、ただ書いてる。」
意外というか、ゴッホに対しては、ミレーと比較してネガティブな印象を持ったようです。
ひまわり
しかし、最後にSOMPO美術館の「ひまわり」を見て、
「立ち向かっている、これはゴッホです。一生懸命没頭している。」
「すごい、絵を超えている、見る人にパワーを与える」
そして、
「安心しました、ホントの画家としてのゴッホ、永遠のロックスターで、憧れのアイドル、どう見ても音楽を超えてるジミヘンのような、スーパーヒーローですよね」
清志郎は、なんでゴッホが好きだったかというと、
その絵にロック魂、反骨精神を感じとり、自分もそうあるべきだと思ったようです。
だから、岩手県立美術館で見た初期の作品や最晩年の作品には、殆ど良さを感じなかったようです。
しかし、「ひまわり」を見て、きっと自分は間違ってなかった、ゴッホは今も自分にとってのスーパーヒーローだと再認識したのだと思います。
君を呼んだのに
番組でも紹介されてましたが、
RCサクセションの曲で、ゴッホが登場するものがあります。
「君を呼んだのに」
作詞・作曲: 忌野清志郎
バイクを飛ばしても
どこへも帰れない
パイクを飛ばしても
帰りつづけるだけのぼくらは
寄り道をしてるんだ
描き上げたばかりの自画像をぼくに
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが見せる
絵の具の匂いにぼくは
ただ泣いていたんだ
自動車はカバのように潰れていたし
街中が崩れた
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
君の愛で間に合わせようとしたのに
親愛なるブロック塀
その向うに 意地悪く
ぼくから取り上げたものを
隠したりひやかしたりは
もうしないでくれよ
クスリを飲んで眠れ副作用で起きて
何を見せびらかそう
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
それで君を呼んだのに
君の愛で間に合わせようとしたのに
この曲のイントロは、2008年武道館で行われ、
「完全復活!忌野清志郎武道館ライブ」の
冒頭に映写されたビデオ映像のバックに流れています。あの、だんだん髪の毛が生えていくやつです。
ただ、歌詞にはヴィンセント・ヴァン・ゴッホとありますが、今は、
フィンセント・ファン・ゴッホと言うようです。
知りませんでした。。
番組では清志郎、便箋をおもむろに出しながら、
「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホなだけに便箋(びんせん)を、用意してきました。。」などとダジャレを飛ばしてましたが😅、
今はフィンセントじゃ、そのダジャレ、通用しないじゃん、などとツッコミを入れてました(笑)。
これは、都立日野高校当時、担任の美術教師、小林先生から赤点補填の為卒業制作を指示されて描いた自画像です。
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そして、卒業直後に書いたのがこちらです。
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コレは、娘さんの百世さんがモデルです。
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RCサクセションの曲で、一番絵の具のにおいがしてくる曲は、「ぼくの好きな先生」です。
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この曲、小林先生のことを歌ってることは、ファンの間ではとても有名です。
清志郎は、音楽を突き詰めて行きましたが、もしかしたら一方で音楽が思ったようにいかない時は、絵を描くことに没頭することで、心のバランスをとっていたんじゃないかな、なんてblogを書きながら思いました。
以上です。