RCサクセションって、なんと言っても
ライブが真骨頂だったので、夏の日比谷野音のイメージが強いと思います。また、唯一のオリコントップ10入りしたヒットシングルで、TBS「ザ・ベストテン」にもランキングされたのが「サマーツアー」ですし、やはり一般的には夏のイメージが強いかな。
しかし、楽曲としては冬の曲が案外多く、特にラブソングは名曲揃いです。
そんなWinter Love Songsの一曲に、
「窓の外は雪」があります。シングル「つきあいたい」のB面の曲ですね。
窓の外は雪
作詞・作曲 忌野清志郎
あーあ とうとう裸にされちゃった
なんて言いながら
あの娘が起き上がる朝
窓の外は雪
ぼくの耳もとで好きだなんて
ささやいて
あの娘といっしょの朝
窓の外は雪
寒いから寒いから あの娘抱きしめる
とても あったかいのさ
窓の外は雪
窓の外は雪
窓の外は雪......
(ぼくらは薄着で笑っちゃう......)
彼女と迎えた、とある日の寒い朝を歌っています。
外は雪で寒そうだけど、2人の気持ちはとても暖かそうですね。サウンドは、テープの逆回転を使っているらしく、アバンギャルドな雰囲気も漂っています。
ところで、RCサクセションのアルバム
「カバーズ」最後に収録されている「イマジン」のエンディングで、
♪僕らは薄着で笑っちゃう、あーあ、笑っちゃう
のリフレインがありますが、
これは「窓の外は雪」から引用していることになります。
RCのイマジンだけ聞くと、この部分の歌詞の意味が分かりづらく、イマジンだけに、
「薄着しか着れない貧しい国でも笑顔は溢れている」みたいな、とても高邁で博愛的な意味を含んでいるのかな?
などと思ってしまったりもします。が、
そもそもの意味は、「窓の外は雪」のシチュエーションを知れば、理解できるんじゃないかな。
でもそんなシチュエーションって、平和じゃなければありえないことなんだと思いますよね。
そこで考えたのが、
もしかしたら、ジョンとヨーコのパフォーマンス
「ベッド・イン」が着想にあるのかも?
という点です。
しかも、「窓の外は雪」の、♪僕らは薄着で〜
のコードは、F、G、C、E7です。ジョン・レノンのイマジンの、♪You may say I’m a dreamer
も、同じコードです。
RCのイマジンは、G、A、D、F♯と、Key がひとつ高くなっていますが、同じ進行と言えます。
これらから、意図的に、
「窓の外は雪」と「イマジン」と
「ジョン・レノン」は、曲の背景で繋がってる気がしますよね。
今年も終わりに近づいてますが、
平凡で良いので、無事に年越しを迎えたいなぁ、
なんて思ってしまいました。
以上です。