忌野清志郎スーパースター烈伝


松山千春さん、

狭心症の悪化により2024年8月に

冠動脈バイパス手術を受け、

同年10月から予定されていた

全国ツアーを中止しました。


手術は成功し、 約1か月の入院と

リハビリを経て、2024年10月13日に

自身のラジオ番組

「松山千春 ON THE RADIO」で 

活動を再開しました。


そして今年の春から、全国各地で

コンサートツアーを精力的に行なっていて、

6月まで続いていきます。


(2024年4月投稿したブログに加筆しています)



松山千春さん



先月、BS12の
カセット・テープ・ミュージック」で
特集されました。
とても好きなアーティストの1人です。
ライブも何度か行ったことがあります!



松山千春の
リアルタイムな体験


私の場合、平尾昌晃などのロカビリーは
生まれる前の歴史上の出来事、

岡林信康を代表とするフォークや、
タイガース、テンプターズなどのグループ
サウンズも前の世代、

そして吉田拓郎や井上陽水の全盛期にも
間に合っていません。

と言うか、ガキでした😅。

音楽に主体的な興味が出てきた頃は、
ベイ・シティ・ローラーズや、
キャンディーズが流行ってましたね。

松山千春の出現は、
そんな時代のさなかで
まのあたりにした、
まさにリアルタイムの体験でした。






大空と大地の中で


既存の人気歌手とは全く違ってました。
自己主張をするし、いくつかの運命的な
ストーリー性を身につけて、

音楽界に風穴をあけるような勢いで颯爽と
登場した印象です。

カッコ良かったですね〜。
当時私は中学生でしたので、
とても関心が強かったです。

北の大地、北海道は足寄の出身
であることへのこだわりや、
父親のこと、デビューのいきさつ、
STVラジオの竹田ディレクターとの
出会いと別れ、
オールナイト・ニッポン
2部から1部への昇格、

などなど、リアルタイムで本人の言葉を
聞いていたわけです。

そしてついに「季節の中で」で
天下を取りました。

なんだろう、まだ世間の多くの人が知らない
時期から自分はいち早くその良さに
気づいていて、そこに世の中が
ようやく追いついてきたことの喜び?
カタルシス?もあったかな。
チョット大袈裟かな😅。。

そして、なんといっても曲が良かったですね。
初期の曲はどれもこれも大好きでした。
特にオールナイト・ニッポンのエンディング
流れてた「大空と大地の中で」、
カラオケでもよく歌いました。


歌唱力の秘密


さて、話は戻って、松山千春をテーマとした、
BS12『カセット・テープ・ミュージック
【シーズン2.1】 #12 
マキタの“松山 千春”研究」は、
2024年4月26日 (金) 深夜2:30~放送
に再放送されるようです。


特になるほど!と思ったのは、
その歌のうまさ、素晴らしさを、
発声方法から科学的に説明してくれた点です。
なぜ、聞く人は感動するのかね。

そしてその音域の広さ
1オクターブを平気で上下させる歌唱が
千春の特徴であり強みであると
分析していましたね。

それと、マキタ・スポーツさん、
NEWSレコード」についても
若干触れました。


清志郎の悔し涙?


NEWSレコード」というと、
設立は1980年で、松山千春、清須邦義、
加川良がその中心だったようです。

松山千春の「人生の空から」は、
NEWSレコード第一弾シングル
だったんですね。
この曲も大好きでした。

一方で、1980年と言えば、
松山千春より4つ年上の
忌野清志郎率いるRCサクセション
大ブレークした年でもありました。

そんな季節のなかで、松山千春と
RCサクセション、
大きな接点がありました。
ただ、この場合、あまりポジティブなものでは
ありませんでしたね。

このあたりの経緯は、
連野城太郎著作『GOTTA! 忌野清志郎
で、清志郎本人が語っています。




清志郎の認識としては、

そもそもRCの札幌公演の時、松山千春が
空港に迎えに来たが、その時の
千春の振る舞いが好きになれなかった

千春の車の後部座席にチャボと乗ってホテル
まで移動した時、千春は1人でよく喋ってた

RCが所属したロンドン・レコードが倒産した
とき、そのドサクサの中、NEWSレコードが
RCの許可なく『EPLP2』他ベスト盤を
発売したことに清志郎、怒り心頭だった

千春の詩は、使い古された言葉ばかりである

といったものでした。

フツーに考えれば『EPLP2』の件は、
とてもプロのアーティストとして
看過できない大問題であることは
良く分かります。

ただこれは、RC側の事務所も含め経営側の
責任が大きかったんじゃないかな。すこし
清志郎が千春に八つ当たり気味になってると
私は感じました。


その後、RCは事務所から独立しますが、
その際の事務所の社長の言葉に、清志郎は
筆舌に尽くしがたい精神的ショック
受けたようです。

ホリプロからされたことを、まさかその
キッカケとも言える人から
言われてしまうとは。。

恐らく、あの清志郎でさえ、
人知れず悔し涙を流したのではないかな
本を読むとそんな印象を受けます。



千春とはそもそも相性が悪かった、ソリが
合わなかった、ということだと思います。

千春は千春なりに、自分の夢に向かって
一生懸命だったのだと思います。彼なりの、
北海道に来てくれたRCへの、心配り
だったのかもしれません。


詩のタイプが違う2人


アーティストは皆んな、自分が一番と
思ってやってますし、そのくらいの自負心が
ないと通用しない世界でもあると思います。

そこに、若気の至りも重なったのが、
この本での清志郎の発言なんじゃないかな。

それから、

松山千春は、ストレートに愛を伝えます。

♪君が好きさ とても好きさ

と。それが響くのだと思います。
また、それは千春だからこそできるし、
聞く人に届くのだと
思います。

清志郎についても、一般的には、

♪つきあいたぁ〜い

とか、

♪だって俺は自由,自由、じゆ〜う〜

とか、とてもストレートに、
直情的に歌ってる
印象が強いのだと思います。

ただ、ラブソングに関しては、およそ好きだ
とか、愛してるとか、I Love youなどとは
歌いません。
その代わり、例えば、

♪僕をダメにしたいなら、ある朝、君が
いなくなればいい

と歌います。
そういった、表現者としてのタイプの違いが
そもそもあると思いますね。あと暗喩を良く
使うとか。


今年ももうじき5月2日が。。


松山千春も、清志郎が旅立ったときは、
哀悼の気持ちを言葉にしていたと、
どこかで読んだ記憶があります。

やはり、時の流れって、
色々なわだかまりをも、
洗い流してくれるんでしょうね。


もうすぐ、今年も5月2日が
近くなってきました。

以上です。

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