中森明菜
中森明菜さん、2023年12月にYouTubeチャンネルを開設し、6年半ぶりの活動再開を発表しました。その後レコーディング映像を公開、さらに2024年7月にはファンクラブ限定ライブを開催しました。
長らく体調不良で活動を休止していましたから、今後の音楽活動への期待は更に高まっています。
かつて清志郎も曲を提供
そんな明菜さんですが、彼女の全盛期、1985年8月10日に発売された8枚目のスタジオ・アルバム『D404ME』(ディー・よんぜろよ ん・エムイー)に、忌野清志郎・小林和生作曲の「STAR PILOT」が収録されています。
因みにこの曲の作詞は矢沢永吉の一連の作詞で有名なちあき哲也さんで、 YES MY LOVE、TAKE IT TIME、止まらない Ha~Haなどが代表作の方です。
この頃、明菜さんの宿命のライバルと言えば松田聖子さんです。聖子さんはユーミン作曲の作品を多く歌い、作詞は松本隆、また、細野晴臣さん作曲のガラスの林檎たちなどもあり、チーム・ティンパン色が強く、これが大成功していた印象です。
対する明菜サイドとしては、1984年4月、明菜さんは新進気鋭の人気バンド、安全地帯の玉置浩二さんが手がけた「サザン・ウインド」(作詞来生えつこ、作曲玉置浩二)をリリースしています。そして
その後11月に明菜さんは「飾りじゃないのよ涙は」をリリースしています。この曲は井上陽水さんの作詞作曲です。
玉置浩二さんと井上陽水さんは、安全地帯が陽水さんのバックバンドをやっていたという関係が当時からよく知られていました。
そしてそのよく年、前述の清志郎作曲、「スターパイロット」が明菜さんのアルバムに収録されるわけです。陽水さんと清志郎は70年代前半はホリプロに所属しており、ライブではお互いが前座をやったり、陽水さんの大ヒット・ミリオンアルバム「氷の世界」では、「帰れない二人」「待ちぼうけ」の2曲を共作しています。
明菜さんの楽曲の中に、
玉置浩二→井上陽水→忌野清志郎
という流れが、あったわけです。
Star Pilot
Sky pilot
Star PilotはSky Pilot
明菜さんの歌うスターパイロットですが、作曲は清志郎とRCサクセションのベーシスト、リンコさん(小林和生)がクレジットされていますので、元々はRCの曲として作られていたんじゃないかな。
どういった経緯か詳しくは分かりませんが、陽水さんとの繋がりがあり、ソングライターとしても時代の寵児だった清志郎へ曲のオファーがあったわけです。確かに松田聖子さんだと考えられませんが、明菜さんならば、あり得そうです。
オファーに答えて、清志郎はアップテンポのロック調のこの曲を明菜サイドに提供したと思われます。
明菜さんサイドは、作詞をちあき哲也さんに依頼していますが、清志郎へのオマージュでしょうか、歌詞にあるBabyを、明菜さん、ベイベ〜!と歌っています(笑)!
ハートのエース
さて、スターパイロットが一曲目に入っているRCのアルバム「Hart Ace」、RCのアルバムの中では、特別目立ったものではありませんが、なかなかE曲が多く、僕とあの娘、海辺のワインディングロード、山のふもとで犬と暮らしている、すべてはAll Right(Ya Baby)などが収録されています。
これを書きながら思ったのは、明菜さん、僕とあの娘を歌っても、すごく良かったんじゃないかな。結構フィットしたと思います。とてもソウルフルだしなんとなく少女Aのイメージと重なってますよね。でも当時の明菜さんの指向とは合わないかな😅。
↓↓↓僕とあの娘
すべてはAll Right(Ya Baby)は、清志郎を代表するポジティブソングだと思います。決っして体育会系ポジティブソングではありませんけどね(笑)。清志郎らしい艶のあるポジソンです。ウルフルズのカバーも有名です。
明菜さん、ファンのこれからの活動への期待感がますます高まっていると思います。私も今の明菜さんの新曲、是非聞いてみたいですね。
以上です。