草野マサムネさん
誰もが知っている「ロビンソン」や「チェリー」など数々の大ヒットを飛ばし続けているロックバンド、スピッツのボーカル・ギター担当です。
類稀なメロディー・メーカーだと思います。曲の構成はとても分かり易いし、思わず口ずさみたくなるし、また、独特の声質とハイトーンのボーカルが、ヤサぐれた心をも包み込んでくれるような、とても包容力に富んだシンガーだと思います。
ただ、コレも半ばファンの間では常識かもしれませんが、マサムネさんの音楽的ルーツはハードロックやヘビメタ、そしてパンクなのだそうです。そしてブルーハーツも。一方で、歌謡曲も好きだったとのこと、曲が極端に洋楽チックでなくバランスがいいのも、そういったルーツにもよるのかも、と、思いました。
さて、そんなマサムネさんも、RCサクセションをとてもリスペクトしていることが分かります。
マサムネさんも、RCの「わかってもらえるさ」
お好きなようです。上記のラジオ番組でこのように話しています。
〜RCサクセションは、だんだんオヤジになって後追いで聴いている。日本のロックシーンへの影響力はトップのバンド。色んなバンド聴いても、色んなところにRCの影響を感じることができる。〜
〜忌野清志郎展にも行ってきた。ステージ衣装とか、楽器などの展示もあったが、清志郎さんが描かれた絵が凄かった。グッとくる感じ。多才さを感じた。〜
〜RCの曲は『RHAPSODY(ラプソディー)』に入っている『よォーこそ』が凄い好き。『わかってもらえるさ』は、なんかジ ーンとくる曲だと思う。〜
「わかってもらえるさ」は、渡辺大知さんもとても好きな曲としてあげていました。とても独特なメロディーだけど、その詩はとてもやさしく、等身大で同じ目の高さを感じられる、自分ごととして捉え、そして前を向ける、そんな素敵な曲です。
コレは、外に向かわず、内に向かうタイプのポジティブソングだと思います。
また、マサムネさん、こんなことも書かれています。
〜5月に忌野清志郎さんが亡くなりました。一人のロックファンとしてマジでマジで残念です。「ロックは時代の刺激物」これからの時代にこそ必要な人だったと思う。〜
〜2004年栄養ドリンクのCMソング「ラクにいこうぜ」の歌詞
♪幸せになりたいけど頑張りたくない♪
オレもこの歌詞、好きですね。常々思っていたんだけど、はっきり言ってくれてありがとう!
という感じでしょうかね。
今はこういう力の抜けた歌詞も珍しくはなくなったけれど、10年以上前だとラジカルだったかも。
清志郎さんは、ゆる〜く感じる歌詞でも、 しっかり聴くとラジカルだったりしますよね。心にひっかかってくる、真のロックシンガーであり詩人でいらっしゃったなと思います。〜
清志郎のファンって、やっぱりRC最盛期の曲が好きな方が圧倒的に多いと思うのですが、マサムネさんのように遅れてファンになった方って、しっかり2000年代の曲にもその良さを感じとっておられる方が多いなぁと改めて思いました。
以上です。