春日博文さん(通称:ハチ)

 

70年代に『カルメン・マキ&OZ』のリーダー、ギタリストとして大活躍され、3枚のオリジナル・アルバムを発売、ライブでも大成功しています。



特に1stアルバムの『カルメン・マキ&OZ』は当時のロック・アルバムとしては異例の大ヒットを遂げ、特に収録曲の『私は風』(作曲:春日博文)は人気が高く、多くのフォローワーを生み出しました。中森明菜もカバーしてたかな。確かCMにも使われていました。 (2020年にカルメン・マキ&OZは再結成ライブを行なっています)






春日さん、清志郎より学年は二つ下ですが、18歳でカルメンマキ&OZに参加、22歳でロスでアルバム「閉ざされた町」のレコーディングを行うなどその実力は只者ではありません。音楽の才能に加えて、かなりの胆力をもってる方なのだと思います。


また、清志郎とCharの交流が始まったのも、春日さんとカルメン・マキとの繋がりがあったればこそだと思います。


でも、通称の「ハチ」って、多分、「お富さん」の春日八郎さんからきてるんじゃないかと(笑)。


そんな春日さん、RCサクセションを語るうえで

最重要人物の一人と言ってもいいんじゃないかと思います。

 

このあたりのいきさつなど、以下に詳しいので是非ご参考ください。

 

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春日さん、RC立て直しに

剛腕を発揮?



春日さん、5人組のロック・バンドとして生まれ変わった新生RCサクセションの生みの親ともいえる方だと思います。


もともと、3人時代の頃からRCのライブを見ていて、とてもRCのことを気に入っていたようです。

 

しかし、何年か後に見たRCのライブに、かなりショックを受けたようです。その頃は、リードギター破廉ケンチさんが脱退、エレキ化を図っていたのですが、なかなか上手くいかない時期で、春日さんにしてみれば、「なんで、俺の好きなRCがこんなになっちまってるんだ。。」と思ったようです。

 

タイミング的に、OZが解散した直後だったということもあり、春日さんからRCに近づきました。


そして、清志郎たちに四の五の言わせず、妥協を許さない姿勢で、自分の理想にRCを近づけようと行動します。


春日さん的には、「いつやるの?今でしょ

だったんじゃないかな。


 

清志郎も、春日さんと出会うまでは、自分に矢印を向けることをせず、上手く行かない理由を周りに求めがちだったと思うのですが、春日さんがある時、RCのライブでギターを弾いたことがキッカケで、清志郎の中の何かが変わり始めたんじゃないかなと思います。

 

 

清志郎とのRCでの共作


 

春日さん、1978年にギタリストとして正式にRCに参加します。活動期間は1~2年と短かったのですが、新生RCのセットアッパーとして多くの種をまいてくれたのだと思います。


因みに1990年には、新井田耕三さん脱退後、ドラマーとしてRCに再び加入しています。


奇しくも5人のRCの初めと終わりの場に大きく関わった方と言えます。

 

そのようなRCにとって最大のキーマンである春日さん、他にもRCや清志郎とは多くの仕事を残しています。


1985年には、チャボの『THE仲井戸麗市BOOK』、1990年はRCの『BABY A GO GO』をプロデュースしています。


また、RCサクセションの曲づくりにも参加しています。

 

『DRIVE』 (ハートのエース) 作詞・作曲:忌野清志郎 春日博文


『すべてはALLRIGHT(YA BABY)』(ハートのエース) 作詞・作曲:忌野清志郎 春日博文


『忠実な犬(Doggy)』(BABY A GO GO) 作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 春日博文


が代表曲だと思います。

 


ウクレレとムーンビーチの砂の上


 

清志郎がカルメン・マキに提供した曲でも共作しています。


『ムーンビーチの砂の上』(UNISON) 作詞・作曲:忌野清志郎 編曲:春日博文


この曲を収録したアルバム「UNION」は、春日さんがプロデュースしています。





この曲の清志郎のセルフ・カバーは、清志郎のふぁんくらぶ会員へのプレゼントで配られたCDに収録されています。






春日さん本人が韓国での活動をひと段落をつけて、日本での活動を再開し、2018年に発売したアルバム「独りの唄」にも『ムーンビーチの砂の上』は収録されています。

 


このアルバム「独りの唄」も、なかなか味があります。ウクレレをフィーチャーしたアコースティックなアルバムで、清志郎のアルバム「KING」に収録されている『約束』も収録されています。


そういえば、春日さんがウクレレを弾くようになったのは、清志郎がアルバム「OK」のレコーディングでハワイに行った時のお土産としてウクレレをもらったことがキッカケだそうです。

 




また、『ママ』という曲が収録されています。

この曲、春日さん自身の小学校時代のことを歌った曲のようなのですが、この曲を聞くと、なんとな~く、直感的にですが、春日さんと清志郎がウマがあったのが分かるような気がしてきますね(笑)。

因みにアルバムの何曲かはSpotifyでも聞くことができます。

 


春日さんって、多分、清志郎にとっては、恩人であり友達でありよき理解者でもあったんじゃないかな。そして困った時は駆けつけて手を貸してくれる。。



そして、清志郎はとても強運な、

天から選ばれた人、だったんだと思います。でなければ、春日さんのような方と巡り会うこともなかったんじゃないかな。


以上です。