1作目が傑作過ぎていろいろと考えさせられる「長靴をはいた猫」シリーズ第2作「ながぐつ三銃士」 | キネマ画報

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1972年製作の「長靴をはいた猫」シリーズ第2作です。

 

西部の街ゴーゴータウンに流れ着いたペロ。そこは無法者一味に牛耳られていて、ペロは街の少女アニー、旅の少年ジミー、そしてインディアンのネズミたちとともに無法者に立ちむかうことに…


冒頭に前作でネズミを助けたペロを始末すべく追いかけていた3匹の殺し屋猫が再びボスにペロを倒すように指令されるところから始まる続編です。

タイトルでは三銃士といいながら西部劇風です。

脚本に井上ひさしと山元譲久の名前はなく、前作で原画だった宮崎駿はスタッフの名前になく、ペロの声優も石川進から鈴木やすしに変わっておっさん臭くなっています。

なのでシリーズものですが、テイストはかなり違う感じ。

ペロはサーベルの代わりにパチンコを持っています。

なんとネズミがインディアンです。

物語はならず者たちとヒーローたちが戦うベタなウェスタン。

さすがに子ども向けなので酒場は出てきませんが、その代わりにレストランを始める展開が。

前作にあったファンタジー要素がなくなった分、アニメならでは飛躍した場面の楽しさが減った気がします。

1作目ではとにかく楽天的だったペロのキャラが悲観的に変わっているのも残念。

主人公的な少年が銃で人を殺しまくる展開もどうかと思います。

あまりにも前作と違い過ぎて、残念さばかりが目につく可哀想な続編でした。