キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


富野由悠季監督ら「機動戦士ガンダム」のメインスタッフが再結集した1991年製作の劇場オリジナル作品です。

 

宇宙世紀0123年、腐敗した地球連邦政府に対し、コスモ貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガード(CV)が宣戦を布告。民間人のシーブック・アノーは混乱のなか、連邦軍の最新鋭モビルスーツ、F91に乗り戦うことになるが…

アニメ評論家の氷川竜介さんと声優冬馬由美さんの上映前トークショー付きで観ました。

冬馬由美さんはビッグタイトルのヒロインに起用されてびっくりしたと。音響の千田さんのスタジオにいたときに声をかけられて、依頼が来たらガンダムだったとか。

現場は富野監督の指示通り、3日くらいかけて収録。通常は順録りだけど、この作品はスケジュールに合わせてバラバラに収録したと。

収録中に富野監督が悩む場面があり、現場で役の設定が変わったことも。

運命に翻弄されてもいいけど、最後は自分で決めるんだよと監督に言われたとか。

パイロットをやれと言われ、何をやれと言われても彼女はやるだろうなと解釈して演じたとか。

戦闘シーンはニュータイプなので頑張らないでも出来るタイプかなと演じたと。

若い人にも日々迫られる選択があるのはいつの時代でも同じと思うと。

家庭環境が複雑なキャラクターだけど、自分じゃなくて良かったと。

この尺に収まらないくらいの構想が監督にあったと。テレビシリーズの企画を映画にしているので大変なことになっていると。

監督は直接ブースに入ってきて、演技指導があったそうです。

冬馬さんは熱い監督なので尊敬しているし大好きと。

アフレコのときにはそんなに悪くなくて、シーンの頭は色がついていた。ときおり線画もあったけど。

ちなみに今回は完全版で公開。アフレコは追加なしだったとか。

印象に残ったシーンは「こうなっちゃたのよ、どうすればいい?」の場面で「知るかー!」と思っていたと。

鉄仮面との戦いは決着をつけたかったそうです。

監督は当時、これは序章に過ぎないと語っていたとか。

ファンから自分のインタビューを読んで高校を辞めたと聞いて、発言に責任を持たなければと思ったとか。

最近は投稿サイトとかで創作作品を発表しているそうです。




「春みたいだ」「窓たち」などの短編作品で注目を集めた志萱大輔監督が7年の制作期間を経て完成させた初長編作品です。

音楽家のモリは、写真家の妻マイコとの距離を埋められず悩んでいたなある日、モリはかつての友人アサコと思いがけない再会を果たす。彼女への古い愛情を呼び起こされモリだったがアサコもかつて自分がモリにひかれていたことを思い出す。しかし、ふたりの記憶はそれぞれの中で都合よく書き換えられて現れる。そして長い散歩のあとで、モリとアサコは既に軌道を外れてしまったふたつの人生と、それぞれが立つ現在を改めて見つめ直していき…


志萱監督のティーチイン付きで観ました。

7年かけて製作。

2018年に中編映画を作ろうと製作スタートするも、長編にしようと7年かけた作品。過去のシーンが昔撮影したパート。

改めて観て、当時撮影したものが2024年に撮影するときに観た実感を込めて作った。

劇中の写真は監督が撮影していたもの。

昔の自分がやろうとしていたものが凄く未熟に感じて恥ずかしさもあったけど、当時の自分はこう考えていたんだと思いそれはそれで面白いと思ったと。

完成して純粋に終わったなと。呪縛から解き放たれた感じ。

製作中は終わらせないことには縛られ続けるなと思っていたと。

こだわったのは歩くシーンで、意図的歩かせて撮ったのは誰かと歩くときの歩幅があったり、合わなかったりすることで、関係性が出る感じを見せたかった。

脚本を精密に書き込むのは撮影現場でバタバタやりたくないから。

村上さんと知り合ったのが、きっかけでプロジェクトがスタートし、藤井さんは監督の友人。

谷口さんは「息を殺して」という作品を観て起用。

ここからティーチイン

Q.プラネタリウムはどこ?劇中の曲は?

A.プラネタリウムは埼玉県朝霞市にあるもの。古いものを使っているのが面白くて撮影。

監督も一人で観に行ってビール星の話を聞いた。

曲は藤井さんによるもの。

Q.参考にした作品は?

A.映像的にはエドワード・ヤンの「恐怖分子」と初期のホン・サンス。ベルギーの「ヒア」という短編のスローな感じに影響を受けた。

Q.過去のシーンのこだわりは?

A.二人の曖昧な記憶、自分に都合のいい記憶のイメージとして描いた。



「ビッグコミック」の人気漫画を山下智久主演で実写化し、2022年から2シーズンにわたり放送されたテレビドラマ「正直不動産」シリーズの劇場版です。

登坂不動産のエースとして営業マン・永瀬財地は、地鎮祭の準備中に祠を壊した祟りで「嘘がつけない」体質になり、正直すぎるがゆえに数々のトラブルを起こしながらも奮闘する日々。高級車に乗りタワマンに住むという野望を抱く彼は、課長昇進をかけて同僚たちと競争する一方で、不動産投資詐欺や契約トラブル、元同僚である不動産ブローカーの大規模開発計画、ライバル会社・ミネルヴァ不動産による悪質で巧妙な地上げ戦略など、不動産業界に渦巻く難題に正直に立ち向かっていき…


原作は連載でずっと読んでいるし、ドラマも全部観ていますが、ドラマよりは面白い仕上がりで、改めて豪華キャストだったんだなと実感しました。

冒頭はドラマの劇場版にありがちなとってつけたような海外シーンで、テキサスの荒野から始まり不安になりますが、市原隼人演じるライバル桐山の大型農地デベロップとミネルヴァの立ち退きの嫌がらせに悩む老夫婦と福原遥演じる後輩月下の幼なじみの歌手が契約継続出来ずアパートを追い出されるエピソードが絡み合い物語を盛り上げます。

脇を固めるキャストも豪華でミネルヴァ社長には高橋克典さんがいて、福原さんと朝ドラで親子だったことを思い出していたら、その部下にも朝ドラヒロイン出身の倉科カナさんがいて、さらに現在の朝ドラヒロインの見上愛さんもミネルヴァの若手社員で主人公にカラミます。

コメディ演出がわりと過剰で原作よりも漫画チックなキャラクターがまあまあいて、ディーン・フジオカとか出てくるたびにタップ踏んでいるレベル。

さらに今や立派に主人公を張る松本若菜さんが主人公永瀬にかつて口説かれただけのキャラとして登場し、笑いを取ったらとっとといなくなるというチョイ役で出演。

一番のサプライズは山崎努さんが最後に幻のように登場すること。山ピーの過去作で本作と同じ夏原武原作のドラマ「クロサギ」からの関係が今も続いているだなと実感。久々に元気な姿を見れて何よりです。