人の本性はいざという時に顕わになる③(117話目)

 

お金は人を変えるというか…。

 

自分が本来持つ姿をあぶり出されることがあります。

 

前回から引き続き、初期のバタバタのお話をさせて頂きます。

 

【人の本性はいざという時に顕わになる①(115話目)】

 

 

講座料金が無料になったのは半分くらいが過ぎた頃だったでしょうか。

 

今の「おうち整体ボディセラピスト講座(旧松井式気功美容インストラクター講座)」は全16回ですが、一番最初に始まった頃は12回でした。

 

週に一度開催していたので、おおよそ3ヵ月で12回。

 

その12回目が終わりそうになった頃、Hさんというセラピストの女性が、こんな話をし始めます。

 

 

 

「ねぇ、松井先生。気功美容インストラクターの認定を受けたら、小顔の講座を教えても良いんでしょう?でも私達、全身の施術方法は習ったけど、教え方とか教わってないんですけど。」

 

その言葉に賛同するIさん。

 

「確かに、このまま終わっても、私達誰かに教えられる自信なんて無いなぁ。」

 

 

 

そんな人達の声を受けた松井先生は…。

 

「分かりました。じゃあ、あと3回だけ追加で教えようかねぇ。そうしたら全部で15回。このくらいやれば出来るでしょう?」

 

「やった~!ありがとうございます!」

 

 

 

ということで、無料にも関わらず更に3回追加になりました。

 

松井先生、人が良すぎますよ…。

 

でも、これが後になって大きなポイントになってくるのです。

 

※逗子での松井先生。メンバーはお話とは異なります。

 

それから後、Hさんが協会の規約などが無いことや運営方法などについて口を出し始めるようになります。

 

よく怒る女性だったのですが、そのHさんの話を聞いていた松井先生がこんなことを言います。

 

「そんなに言うんだったら、じゃあ僕のやってる勉強会に招待するから、その中で僕の自己紹介の話などをまとめて書いてもらっても良いかなぁ?」

 

 

 

するとHさんは、

 

「え、私がまとめるんですか?」

 

「はい。そうしたら、Hさんの思う通りに出来るでしょう?それを見せてもらってから、また考えていけば良いもんねぇ。協力してもらえますか?」

 

「分かりました…。いいですよ。」

 

ということで、後日、松井先生が定期的に開催していた心の勉強会(現こころセラピスト講座)に参加することになりました。

 

 

Hさんが会場に訪れた時もイライラされている様子で、私はスルーしていたのですが…(笑)

 

まだ松井先生がお話の途中にも関わらず、席を立ちあがった女性は入り口付近で受付をしていた私の隣にいるあっちゃんに声をかけます。

 

「あっちゃん、ちょっといい?」

 

そう言ってあっちゃんを部屋の外に呼び出して…。

 

その後の話は、あっちゃんから聞いた内容(以下)です。

 

 

 

どうやら講座が終わった後、松井先生と規約や運営について相談できると思っていたらしいHさん。

 

ですが、松井先生から講座の後は参加者との懇親会があるから、相談する時間が取れないと言われたらしく、その怒りをあっちゃんにぶつけていたようです。

(確かに毎回、心の勉強会の後は参加者との懇親会をしていました。)

 

 

 

Hさんの話はこうです。

 

「私は仕事を断ってきたんだよ!」

 

「理念とかを自分で変更するための内容を聞きにきたんだよね?無料招待されて。」

 

「貴重な時間を費やしてここにきたのに、ひどい!」

 

 

と、怒りをぶつけてくるHさん。

 

そして、間もなく松井先生の話が終わるのでサポートに戻りたいあっちゃん。

 

松井先生に怒りをぶつけるならまだしも、どうして私が怒られて無駄な時間を過ごさないといけないのか…と思ったあっちゃんは大きな失言をしてしまいます。

 

「もうさ、次元が違うんだよね。」

 

 

 

後から聞いて私も驚きましたし、あっちゃんも余計な一言を言ってしまったと反省しておりましたが…。

 

時すでに遅し。

 

Hさんの表情はみるみるうちに怒りの形相に変わり…。

 

 

 

「みんなに言ってやる!」

 

という捨て台詞を吐いて帰ってしまいました。

 

 

その次に逗子で整体講座があった時、HさんはIさんとTさんを引き連れ少し早い時間に訪れました。

(Oさんは、そういうのに加わりたくないと一緒には来ず、通常の時間通りに参加。)

 

「あっちゃんに話があります。」

 

そう言ったHさんは、この間の一件を問いただしたかったわけですが…。

 

あっちゃんは自分から謝りました。(偉い!)

 

「あれは私が言い過ぎました。本当にごめんなさい。」

 

 

 

謝って終わったなら良かったのですが、そうは問屋が卸しません。

 

Hさんが、私達だけが講座料金を支払っていなかったことや、運営の仕方などについても次々に指摘していって…。

 

その話にIさんとTさんも乗せられてしまって、3人であっちゃんを責めるような状態になっていました。

 

 

 

その頃、松井先生は何をしていたかと言うと…。

 

Hさんがあっちゃんに話があると言った後、「じゃあ、僕は向こうで待ってるから。」と隣の部屋に行っていて(笑)

 

しかも、私達が話している間、新聞をめくる音がしていました(笑)

 

私は心の中で「松井先生ズルい!」と思いながら、Hさんの話を一つ一つ整理していきました。
 

 

Hさんがいくつか挙げた話を一つずつ丁寧に説明していくと…。

 

IさんとTさんも、「確かに…」「それはそうだ…」と納得していった様子でした。

 

そうすると立場が悪くなるのはHさんです。

 

味方も失い、もう何も言い返せなくなってしまったHさんは…。

 

「私、もう辞める!」と言い出しました。

 

 

 

それには後ろにいた二人も驚いて、「え!あと一回で認定なんだよ?今ここで辞めたら勿体無いよ!」と止めようとしたものの…。

 

「でも、私もう無理!」と。

 

そんなこんなで話し合いが終わり、他のメンバーも揃った頃、松井先生が隣の部屋から戻ってきました。

 

 

 

するとHさんは松井先生に向かって…。

 

「松井先生、私、今日で辞めさせて頂きます!」

 

と言うと松井先生は…。

 

「あぁ、そうですか。分かりました。お疲れ様でした。」

 

とアッサリ。

 

 

 

Hさんは止めてもらえると思ったのでしょう。

 

「え!」と驚いたような顔をしていましたが、松井先生は「来る者拒まず去る者追わず」を地でいく方…。

 

 

 

もう後に引けないHさんですが、こう言い残します。

 

「泥パックだけは会員価格で買わせてもらえないでしょうか?」

 

普通なら、「辞めるのに何言ってんねん!」と思うかもしれませんが松井先生は…。

 

「どうぞどうぞ。」

 

と、寛大な一言で話は終わりになりました。

 

 

結局、それきりのご縁になってしまいましたが…。

 

とてもインパクトのある方だったので、その後、どんな人が来ても平気になったのですよね。

 

皮肉でも何でもなく感謝しているのです。

 

あんなにいつも怒ってばかりだと、世の中生き難いだろうなぁと思うのですが、幸せに過ごされていることを願っています。

 

 

 

その日、講座が終わった後、松井先生はあっちゃんのことを褒めておりました。

 

「よく自分から謝ったねぇ。偉かったじゃない。」

 

滅多なことでは人を褒めない松井先生ですが、その時は、あっちゃんのことを褒めてくれたのですよね。

 

 

 

以前、怒りに怒りで返していけないと教わっていたのですが、自分で体感することで「本当にそうだなぁ…」と腑に落ちていくのですよね。

 

【神様からの言葉(8話目)】

 

こんな体験をする度に感じる松井先生の度量の大きさ。

 

まだまだちっぽけな自分を反省しつつ、成長していかないといけないなぁ…と思った体験でした。

 

 

<118話目に続く>

 

 

 

「不思議なおじいちゃんとの出会い(1話目)」
 

「鬱病に至るまでの経緯(2話目)」
 

「光の見えない暗黒時代(3話目)」

 

「大好きな祖母との別れ(4話目)」

 

「心の琴線に触れた松井先生のお話(5話目)」

 

「虹の戦士の集い(6話目)」

 

「魂の器(7話目)」

 

「神様からの言葉(8話目)」

 

「嘘みたいな本当の話(9話目)」

 

「様々な病気が改善していく小顔施術(10話目)」

 

「医療関係者にも認められる気功整体施術(11話目)」

 

「常識破りの松井式(12話目)」

 

「松井先生の誓い(13話目)」

 

「気功の力で繋がるご縁(14話目)」

 

「弁財天様と白い蛇(15話目)」

 

「神通力が付いた女性への相談(16話目)」

 

「目の前に現れた神様からの神命(17話目)」

 

「数々の難病を治すゴッドハンド(18話目)」

 

「神様に伺う人生相談(19話目)」

 

「神様が降りてきた理由を求めて(20話目)」

 

「神様との対面と体に伝わる霊気(21話目)」

 

「初代のHさんを知る100歳近い方のお話(22話目)」

 

「不思議な泥とのご縁(23話目)」

 

「幹細胞が新生する泥の発見(24話目)」

 

「放射線治療の痕も綺麗になった奇跡の泥(25話目)」

 

「歯科衛生士さんも認めた奇跡の泥(26話目)」

 

「シミにも火傷にも傷痕にも効いた奇跡の泥(27話目)」

 

「エゴにまみれた世界で綺麗な花を咲かせる(28話目)」

 

「抗がん剤治療で抜けた髪が元通りに(29話目)」

 

「某エステ協会理事から伝えられた言葉(30話目)」

 

「精神レベルと陰陽と除霊の話(31話目)」

 

「死神のカードと皇帝のカード(32話目)」

 

「霊は陰の気の時にしか憑かない(33話目)」

 

「鬱病の人を救った松井先生のお話(34話目)」

 

「子供が5年間引きこもっていた理由(35話目)」

 

「引き継がれる布施の心(36話目)」

 

「尊い人はいるけれど凄い人はいない(37話目)」

 

「恥ずかしい昔話と心の師の教え(38話目)」

 

「自分に悩みがある人は人の悩みを聞けない(39話目)」

 

「失敗して成長する人間力(40話目)」

 

「足を切断予定の男性も回復させた松井式(41話目)」

 

「人間の寿命と生きる意味(42話目)」

 

「邪気に同調してしまう心を変える(43話目)」

 

「助けを求める声には必ず手を差し伸べる(44話目)」

 

「天眼通が身に付いた弁護士さんの話(45話目)」

 

「今生の内にアストラル体くらいは抜けて頂きたい(46話目)」

 

「世間の常識から外れた結婚相談の答え(47話目)」

 

「仕事はガラスの城ではダメ(48話目)」

 

「神様に伺う人生相談2(49話目)」

 

「良くも悪くも責任を取る「占い」という名の人生相談(50話目)」

 

「神様に伺う人生相談3(51話目)」

 

「信仰というものの思い違い(52話目)」

 

「心の道を極めるということ(53話目)」

 

「師の後を引き継ぐということ(54話目)」

 

「教える立場の人は3倍の努力が必要(55話目)」

 

「松井先生が倒れた日(56話目)」

 

「師が倒れた後の講座と勉強会(57話目)」

 

「松井先生に救われた受講生さん達からの支え(58話目)」

 

「松井先生の優しさと人間力(59話目)」

 

「看護士さんの目を盗んで行った松井式施術(60話目)」

 

「くも膜下出血から回復していく師(61話目)」

 

「松井先生が亡くなられた日(62話目)」

 

「師と共に過ごした濃密な2年間(63話目)」

 

「過去の集大成としての今(64話目)」

 

「夢に現れた師に教えられたこと(65話目)」

 

「師亡き後の協会運営(66話目)」

 

「三軒茶屋会場への引っ越し(67話目)」

 

「苦労人の父の協力(68話目)」

 

「ゴッドハンドおじいちゃんが残した施術(69話目)」

 

「ゴッドハンドおじいちゃんが残した心根(70話目)」

 

「聞こえてきた不協和音(71話目)」

 

「松井先生の思いを引き継いだ一般社団法人の設立(72話目)」

 

「子供は天からの預かりもの(73話目)」

 

「おうち整体への思い(74話目)」

 

「死への観念(75話目)」

 

「障りが伝える業の波(76話目)」

 

「余命3ヵ月と言われた方からの相談(77話目)」

 

「母の寿命を延ばした思い(78話目)」

 

「弁財天様への千日参り(79話目)」

 

「裁判の判決を覆した神様の言葉(80話目)」

 

「会社の危機を何度も救った神様の言葉(81話目)」

 

「神棚に祈るということ(82話目)」

 

「自分が綺麗に生きていればそれで良い(83話目)」

 

「うつ病の原因は身近な人の救いの声のこともある(84話目)」

 

「医者も諦めていた卵巣癌を救った松井先生のお話(85話目)」

 

「思い込みから抜けるということ(86話目)」

 

「「まだ死にたくない。」という乳がんの女性を救った話(87話目)」

 

「師が残した言葉(88話目)」

 

「お墓参りの大切さ(89話目)」

 

「動物も感じる癒しの手(90話目)」

 

「膵臓ガンが治った不思議な話(91話目)」

 

「相続税の支払いに困っていた男性へ神様からの助言(92話目)」

 

「当たるも八卦当たらぬも八卦の占いとは違い確実に当たる人生相談!(93話目)」

 

「癌と仕事と生きる意味(94話目)」

 

「本当のスピリチュアルとは?(95話目)」

 

「経営とは未来へ種を残す営みを継続すること(96話目)」

 

「引きこもりの息子さんを心配した母の心労(97話目)」

 

「登校拒否の子を救った松井先生の施術と心根(98話目)」

 

「「離婚」と「元鞘」それぞれの夫婦の選択(99話目)」

 

「救えなかった肝臓ガン末期の腹水患者(100話目)」

 

「何でもがむしゃらに5年はやってみるということ(101話目)」

 

「願いを叶える為に大切な心の在り方(102話目)」

 

「アイデアは自分の過去の経験からしか出てこない!(103話目)」

 

「自分の限界より大きめに設定すると集客も出来るようになる!?(104話目)」

 

「神様に伺う人生相談4(105話目)」

 

「お涙頂戴じゃダメな理由(106話目)」

 

「「特殊な人だから治らない」と言われた白血病の女性(107話目)」

 

「新年に思い出す日常生活での師の姿(108話目)」

 

「「分かった」というエゴとの同一化から抜ける!(109話目)」

 

「小欲を捨てて大欲を持った先にあるもの(110話目)」

 

「全てのものは移りゆく(111話目)」

 

「善友を得るということ(112話目)」

 

「「人は経験したことしか解らない」ということ(113話目)」

 

「恩師が亡くなってから9年経っても続いていること。(114話目)」

 

「人の本性はいざという時に顕わになる①(115話目)」

 

「人の本性はいざという時に顕わになる②(116話目)」

 

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