自分に悩みがある人は人の悩みを聞けない(39話目)
前回、私がプライドの高さを指摘されたお話をさせて頂きました。(38話目参照)
今回は、その少し前の時期、私のプライドを刺激された時のお話です。
ある日、私とあっちゃんと松井先生でかんてら(串焼き屋)さんで食事をしていた時のこと。
松井先生がこんな質問をしてきました。
「カウンセラーとかセラピストって何なの?」
私は職業の説明をされているのかと思い、「こういうことをする人達のことですよ。」とお伝えしました。
すると、松井先生がこう問います。
「でもさぁ、自分に悩みがある人が他の人の悩みを聞けるのかねぇ?」
と、その言葉を聞いて、私はカチンときたのです。
何故なら、当時、私はカウンセラーの仕事をしていて、あっちゃんはセラピストとして活動していたからです。
遠回しに私達のことを言われているような気がした私は松井先生に反論しました。
「松井先生のような達観した人は稀ですし、悩みがあるから人の悩みも分かるということもあるので、悩みのある人がカウンセラーやセラピストをしても良いと思いますよ!」
それを聞いた松井先生は、何も言い返さずニコニコとしておりました。
何も言い返さない松井先生を見て、私は言い勝ったと思うわけもなく、何か引っかかるようなモヤモヤした気持ちを抱えていました。
それから約一年くらい経った頃だと思います。
自分の間違いに気付き、松井先生に自分から謝りました。
「あの時は私が間違ってました。松井先生の仰った通り、悩みがある人は他の人の悩みを聞けません。すみませんでした。」
その言葉を聞いて、また松井先生は頷きながらニコニコとされておりました。
今思い返しても、前回のお話同様、とても恥ずかしい話なのですが…。
悩みがあるというのは、根本的に考えが間違っているのです。
それに気付くまでに約一年かかりました。
今になって時々、思うことがあるのです。
「カウンセラーやセラピストって一体何なのだろう…?」と。
カウンセラーという言葉を変えたら、要は相手の相談に乗る人です。
何か相談されたことに対して答えるということですね。
カウンセリングでは傾聴などといって、相手のお話を良く聞くということもありますが…。
そもそも相手の考え方が間違っていたら、どこかで気付いてもらう必要もあるわけです。
少し極端な例を出しますが、人を殺めることが幸せな生活を送る為の徳を積むことだと思っている人がいたとします。
言うまでもなく、それで幸せになれるはずもないのですが、「うんうん。」と聞いているだけというわけにはいきません。
なんでそれが幸せには繋がらないのか…ということを説明する必要もあるわけです。
今にも人を殺めそうな時は、「それはいけない。」とアドバイスをする必要があるかもしれません。
もし聞く側が「人を殺めることが幸せ」だと思っていたとしたら、「どんどんやりなさい」というようなことになりかねません。
自分に悩み(偏った考え方)があると、相談に乗る時も、アドバイスをする時も、自分の色眼鏡を通してしか伝えることが出来ないのです。
何故かというと、悩みがあるということは根本的に考え違いをしているからです。
どうしてか…ということに関しては、ここで言葉として述べてしまうことも出来ますが、私が約一年かかったように自分自身で学ぶことが大切だと思うので言いません。
ですが、間違いなく自分の考えが誤っているから悩むのです。
一方、セラピストという言葉をかえると療法家(治療家)です。
体や心を癒す人々のことを言うので、言葉の意味としては広範囲です。
ただ、日本でセラピストという場合には、「癒し人」としてのイメージが強いように思います。
癒し人のところに、癒しを求めて色々な人がやってくるわけです。
故にどんな人でも受け入れられる器が必要になってきますが…。
自分の苦手な人が来た時に、「この人無理!」と言っていたり、相手の邪気を受けて自分が弱っているようでは、お話にならないわけです。
相手の邪気に当てられてしまうというのは、自分の心の問題ですから、そんな弱い心のセラピストは癒し人ではありません。
実は自分が誰かの役に立っていることで癒されたいと思っている「癒され人」なのですよね。
前述した通り、些細なことで悩んだり怒ったりしてしまうというのは、自分自身の考え方に問題があるわけです。
言い方を変えれば、考え方が偏っているのです。
その偏った考え方で相手の話を聞くのだから、偏った答えしか出てきません。
また、当時の私は少し学んだ気になって早々に「悩みが無い」などと言っておりました。
実のところ、悩みが無いのではなく、悩まない状況にあっただけだったのですが…。
そんなことも分からずに松井先生に、「もう悩みが無いです!」などと言い放ったことがありました。
松井先生はそれを聞いて、「それは早いねぇ。」と言っておりましたが…。
思い返すと自惚れていた自分が本当に恥ずかしく、とてもとてもそんな状況になかった…ということに気付いてもいませんでした。
自分を客観的に見ることも出来ないのに、悩みが無いもクソもあったわけではないのです。
私がどうやって、自分に気付かせてもらったかというと、松井先生が逗子で開催していた心の勉強会なのです。
心の勉強会で学んだ基礎知識を元に、日常生活で起こる様々な出来事に当てはめていくと、だんだんと自分の誤りに気付くようになっていきました。
そこでまた「分かった」と思い違いを起こしてしまいそうな時もありましたが、松井先生に気付かせて頂いたり、心の勉強会に出続けることで、より理解が深まっていったのです。
心の勉強会と聞くと少し怪しい感じがするかもしれませんが、要は仏教の勉強会です。
松井先生の所に神様が降りてこられるようになり、「どうして私のところに?」と疑問を持ち、様々なことを学んだ挙句、最終的に仏教の中に答えがあったということは以前もお伝えさせて頂きました。
【神様が降りてきた理由を求めて(20話目)】
https://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-12366142312.html
心の学びに関しては、少し深いところまで学んでいかないと到達しませんし、途中で止めてしまうと「分かったつもり」で終わってしまい、すぐに元に戻ってしまうのです。
言葉で伝えることが出来ないのですが、こればっかりは実践されてみて下さいとしか言えません。
語弊を生じることを承知で言いますが、一言で言えば「思考を超越する」ということになるでしょうか。
心の勉強会をされている松井先生に、こう尋ねたことがあります。
「どこまでやるんですか?」
「どこまでやると言うよりも、みんながどこまで付いて来られるかという話だよねぇ。」
当時は、その言葉の意味も自分なりの解釈しかありませんでしたが、確かにその通りなのです。
もし自分の悩みを解決したいと本気で思っている人がいるのであれば、「徹底して仏教を学ばれてみて下さい!」とお伝えしたいです。
学べば学ぶ程に視野が広がり、自分自身が幸せになっていくのが仏教です。
ただ、学ぶことで逆に拘りが強くなることもあるので、やはり目を開いた師に付いて学ぶのが一番良いかと思います。
松井先生が開催されていた心の勉強会は、今も引き継がれて開催しています。
【心を学ぶ講座(心の勉強会)】
無料のメルマガも発行しておりますので、興味がある方は入口として読まれてみても良いかと思います。
【悩みを根本から解決する仏教心理学メール講座(基礎)】
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難しい話はともかくとして、カウンセラーやセラピストとして人の悩みを聞けるようになりたいのであれば、まずは自分自身の悩みがどこから起きているのか…ということに向き合うことも大切だと思います。
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