恥ずかしい昔話と心の師の教え（38話目）
７年くらい前のことになるでしょうか。
私の師である松井先生が、こんなお話をされておりました。
「自信が無い人ほど、自分の肩書を沢山書きたがったりするものなんだよねぇ。」
そんな話を聞いて、ドキッとしました。
私が心理学を学びカウンセラーとしての仕事を始めようと考えていた時、他には無い自分だけの肩書を付けようと「見方革命家」などと名乗り、こんな名刺を作っていたからです(笑)
あぁ、もう本当に恥ずかしい(笑)
この名刺の裏には肩書がビッシリと書かれています(笑)
こんな名刺、絶対に松井先生には見せられない！と思っていた時、逗子に来られたお客様と名刺を交換することがありました。
私は松井先生には見られないよう、その方だけにこっそり渡したのですが…。
誤って二枚渡してしまっていたらしく、受け取った方が一枚落としてしまったのです。
それを親切にも隣にいた松井先生が拾ってしまい…。
私の名刺を見た松井先生は…。
「ぷっ！」と手を口に当ててふざけて笑っておりました(笑)
よりによって松井先生に見られるなんて～！
どうして二枚渡してしまったのか～！
なんで落としてしまうのか～！
と後悔しても、自分でやってきたことだから仕方なく(^^;)
実は、上記の名刺に使われているプロフィール写真も秘話がありまして…。
もう５年前のことになりますが、記事が残っていたので興味のある方は参考までに(笑)
【私の面白プロフィール写真遍歴♪】
https://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-11465116047.html
それから少し経った時、松井先生からこんなことを言われます。
「まーくんに言いたいことがあるんだけど、ハッキリ言っても良いですか？」
「はい、お願いします。」
「まーくんはプライドが高いのね。」
「え、そんなことは無いと思いますけど…。」
「口ではそう言うけどね。よくよく自分のことを見てごらん。」
松井先生からそんなことを言われ、自分ではそんなつもりも無かったのですが…。
よくよく考えてみると、言い返そうとしている時点でプライドが高いし、確かにそうかもしれない…。
普通ならカッとなって言い返していたのかもしれません。
尊敬していた松井先生だったからということもありますが、松井先生は誰かに何かを言うタイミングが絶妙なのです。
面と向かってそう言ってくれる人はなかなかいないと思うのです。
今思い返しても、当時はプライドが高かったと思いますし、その一言が無かったら、何も気付かずに増長してしまっていたかもしれません。
だから、今でも思い返して感謝することが多々あります。
また、相棒のあっちゃんも松井先生から呼ばれて、こんなことを言われたことがあります。
「あのねぇ、あっちゃんは今年八方塞がり。」
「え！なんでそんなこと言うんですか！」
また別の時にも呼ばれてみんなの前で…。
「あっちゃんは八方塞がり！」と言うのです(笑)
ちなみに…。
松井先生は九星気学で占いをすることもありましたが、私もあっちゃんも同じ七赤金星。
ですが、私には何も言わず、あっちゃんにだけ言ったのです。
松井先生のは占いではないのですよね。
相手の背景を踏まえて言葉に出すので、その裏には何か意味があるのです。
実際、その年は色々と大変なことがありましたが、みんなで頑張って乗り切ってきました。
八方塞がりという裏を返すと、高みに立てば周りを見渡せるということなのですよね。
つまり「視野を広くしなさい」ということです。
ある日、あっちゃんは松井先生にこんなことを言われます。
「早く目を覚ませと引っ叩いてやりたい。」
言葉だけ聞くと凄く厳しく思われるかもしれませんが、その裏にはとても慈愛に溢れた気持ちがこもっているのが分かります。
時には厳しく、時には優しく、私達を導くように色々なことを教えてくれました。
協会のお手伝いをするようになってから、松井先生は私達に毎日電話をくれるのです。
「今日はどうだった？」と、毎日電話をしてきてくれるのです。
質問をすれば答えてくれますし、何も無い時でも馬鹿話をして下さったりと、本当に良くして頂きました。
本当に休みなく、毎日電話をしてきて下さるのです。
こんなことを他の誰が出来るでしょうか？
講座後は行きつけの串焼き屋さんに連れて行って下さって、その時には心のことを沢山教わりました。
週に３、４回逗子に行ってお会いして、毎日電話をして…。
松井先生と一緒にいた期間は決して長いものでは無いかもしれませんが、とても濃密な時間を過ごさせて頂きました。
そんなある日、心の勉強会で松井先生がお話をされている時、こんなことを言われたのです。
「あそこにいる二人（私とあっちゃんのことです）も、だいぶ変わってきました。と言っても、私が変われと言ったわけではありません。私はただ「この世の道理」を教えただけなんですね。」
時間をかけて、色々と教えて下さった松井先生には感謝しかありません。
プライドが高く逃げ腰だった私を見捨てずに育てて下さったこと。
それは、私だけでなくあっちゃんも同じです。
大変なことも沢山あって、厳しいことも色々と言われました。
それでも付いていけたのは、自分の為だけにやっていたわけではないからなのですよね。
ちょっと大変なことがあったり、失敗した時、すぐに「やっぱり無理だ」と諦めてしまうのは自分のことしか考えていないからです。
社会全体のことを考えている時は、失敗したとしても「仕方ない！じゃあ次！」と気持ちを切り替えて進めるようになるのですよね。
そんなことを自分の背中で見せてくれた松井先生のことを尊敬して付いてきて、気付いたら未熟な私達が引き継ぐことになっていましたが…。
私達は松井先生の残した技術や心を次の世代に引き継いでいきたいと思っています。
「家庭から社会を平和に」
私達のやりたいことは、ただそれだけです。
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