尊い人はいるけれど凄い人はいない(37話目)

 

松井先生には人生で大切なことを色々と教わってきました。

 

今回は、その中の一つのお話をさせて頂きます。

 

 

 

私と松井先生と共通の知り合いで、Nさんという方がおりました。

 

Nさんは著名な方にお会いするのが好きなようで、会ってくると「あの人は凄い!」というようなお話をよくしていたのです。

 

ある日、そのNさんに松井先生が声をかけます。

 

 

 

「この世には凄い人なんていないんだよねぇ。尊い人はいるよ。でも凄い人というのは一人もいないんだよねぇ。」

 

「もし凄い人がいるというのなら、僕の前に連れて来てどれだけ凄いのか教えて下さい。」

 

「それが分からないと、ずっと色眼鏡でしか人や世界を見られないようになるよ。」

 

 

と、その話を横で聞いていた時は、私も少し意味が分からなかったのですが…。

 

後々、心の勉強会で学んだ「この世の道理」を通して、理解が深まっていくこととなります。

 

 

 

以前、松井先生が神様が降りてきた理由を求めて、色々と学んでいたことがあるというお話をしました。(20話目参照

 

その時、「仏教の中に全ての答えがあった」ということを知り、それから仏教の勉強を10年したそうです。

 

松井先生は、整体に来ていたお客さんの中で興味のある方々と一緒に仏教の勉強会をしていくことになります。

 

そこには普通の主婦から、某有名ブランド会社の副社長さん(24話目参照)や、経団連の弁護士さんなど様々な方が参加しておりました。

 

松井先生はどんな方にも同じように接して、相手の肩書などは一切気にしません。

 

 

 

その身内だけの勉強会に、未熟な私も末席として参加させて頂くようになったわけですが…。

 

 

元々の勉強会は印刷代や飲み物代なども含め、一人1,000円で行っていました。

 

東京だけでなく、要望があったので愛知や大阪でも開催しておりました。

 

交通費などもかかるので、ほぼボランティアです。

 

 

 

その後、松井先生が松井式気功美容協会を立ち上げ、整体講座を始められて半年くらい経った頃、その逗子で10年くらいやっていた勉強会を誰でも参加できる形にして始めることになったのです。

 

始める前、私とあっちゃんの所にも相談がありました。

 

「まーくん、あっちゃん、逗子でやっているような勉強会を誰でも参加出来るようにしていこうと思うんだけど、どう思う?」

 

「ああいうお話を必要としている方は大勢いらっしゃるので良いと思いますよ!」

 

 

神様から、若い者に残していけと言われたのは、整体の技術だけでなく心の学びも含まれていました。(8話目参照

 

泥パックを製造した会社や松井式気功美容協会の運営を続けていく為もあり、今まで1,000円で行っていた勉強会を5,000円にして開催するようにしたのです。

 

すると、今まで1,000円だった勉強会に参加されていた人の中には、「松井先生がお金儲けに走った。」と心無いことを言う方もおりました。

 

 

 

私達は松井先生の身近にいて、どれだけ苦労して泥パックを作り、協会を立ち上げ、人の為に尽くしているのかを知っていたので、「松井先生の気持ちも知らず、何を勝手なことを言っているのか!」と思っておりました。

 

もしかしたら松井先生の耳にも、そんなお話が入ってきていたのかもしれませんが…。

 

松井先生は何の言い訳もしないのです。

 

 

 

その心の勉強会が始まった時、私とあっちゃんがブログのみで募集したのですが…。

 

松井先生のお話を聞きたいということで、大勢の方が参加して下さっておりました。

 

 

ある時、恋愛本を何冊も出しているベストセラー作家さんが、松井先生の勉強会に参加して下さったことがあります。

 

女性が多い松井式の受講生さん達に、「彼氏の作り方」を紹介してくれました。

 

その方法がどんなものなのかといえば、「Facebookで男性に『いいね!』をしまくる」というもの(笑)

 

冗談かと思って聞いていたのですが、どうやら本気でお話しています。

 

そのやり方を実践した素直な受講生さんは、迷惑メッセージが沢山くるようになり大変なことになりました(^^;)

 

その後、松井先生の隣に座り何かを相談しているのかと思ったら、ご自身の恋愛相談をしていました(笑)

 

 

 

また別のベストセラー作家さんが参加して下さった地方での勉強会の時のこと。

 

「悟りたい!」ということで、松井先生が泊まっているホテルに朝方押しかけてこられ、松井先生が色々とお話をしたところ、お礼も言わずに出ていかれて…。

 

その人のメルマガで、いかにも自分が閃いたかのように松井先生から聞いた話を書かれていたのを見た時には衝撃を受けました。

 

 

 

ある時、松井先生がこんなお話をしていました。

 

「本を出しているとか、講演会で話しているとかで、『あの人は凄い!』って思う人が多いけれど、良いことを言っていることと、それを実践しているかということは別なんだよねぇ。」

 

「例えば、誰かから聞いた良い話をまとめて書いている人がいたとするよねぇ。それを読んだ人は、著者が凄いって思ったりしてしまうのかもしれないけれど、言い方を変えたら著者は『ただのパクリ屋』なんだよねぇ。」

 

「みんなブログを書いたりして、自分のことを外にアピールしたりしているよねぇ。それが自己表現だと思っているんだけど、実のところ、それは全部ペケ。」

 

「本当の自己表現というのは、自分の外に向かってするものじゃなくて、自分の内側を見ることで分かるようになるんだよねぇ。」

 

 

 

当時の私は、本を出していると凄いと思い、良い話をしている人は良い人だと最初から色眼鏡で見ていたようなところがありました。

 

目の前の人の表面的なものしか見えず、相手の裏側にあるものも自分自身の色眼鏡で分かったつもりになっているだけだったのですね。

 

 

自分の意見が全て正しいと無意識で自惚れていたわけですから、自分のことを客観的に見ることも出来ないわけです。

 

 

 

自分の目がどれだけ曇っているかということは、心の学びをせずに気付くことは無かったかと思います。

 

松井先生が「仏教の中に全ての答えがあった。」と気付かれたように、私自身も心のことを松井先生から教わり、松井先生と一緒にいる中で体験を持って少しずつ気付かされていくことになります。

 

 

<38話目に続く>

 

 

 

「不思議なおじいちゃんとの出会い(1話目)」
 

「鬱病に至るまでの経緯(2話目)」
 

「光の見えない暗黒時代(3話目)」

 

「大好きな祖母との別れ(4話目)」

 

「心の琴線に触れた松井先生のお話(5話目)」

 

「虹の戦士の集い(6話目)」

 

「魂の器(7話目)」

 

「神様からの言葉(8話目)」

 

「嘘みたいな本当の話(9話目)」

 

「様々な病気が改善していく小顔施術(10話目)」

 

「医療関係者にも認められる気功整体施術(11話目)」

 

「常識破りの松井式(12話目)」

 

「松井先生の誓い(13話目)」

 

「気功の力で繋がるご縁(14話目)」

 

「弁財天様と白い蛇(15話目)」

 

「神通力が付いた女性への相談(16話目)」

 

「目の前に現れた神様からの神命(17話目)」

 

「数々の難病を治すゴッドハンド(18話目)」

 

「神様に伺う人生相談(19話目)」

 

「神様が降りてきた理由を求めて(20話目)」

 

「神様との対面と体に伝わる霊気(21話目)」

 

「初代のHさんを知る100歳近い方のお話(22話目)」

 

「不思議な泥とのご縁(23話目)」

 

「幹細胞が新生する泥の発見(24話目)」

 

「放射線治療の痕も綺麗になった奇跡の泥(25話目)」

 

「歯科衛生士さんも認めた奇跡の泥(26話目)」

 

「シミにも火傷にも傷痕にも効いた奇跡の泥(27話目)」

 

「エゴにまみれた世界で綺麗な花を咲かせる(28話目)」

 

「抗がん剤治療で抜けた髪が元通りに(29話目)」

 

「某エステ協会理事から伝えられた言葉(30話目)」

 

「精神レベルと陰陽と除霊の話(31話目)」

 

「死神のカードと皇帝のカード(32話目)」

 

「霊は陰の気の時にしか憑かない(33話目)」

 

「鬱病の人を救った松井先生のお話(34話目)」

 

「子供が5年間引きこもっていた理由(35話目)」

 

「引き継がれる布施の心(36話目)」

 

 

 

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