鬱病に至るまでの経緯(2話目)
1話目の続きです。
私は自営業で寿司屋を営む両親の元で育ちました。
小学生の頃は我儘放題で、ケンカが強かったわけでもないのに、気に入らないことがあると暴力を振るうようなところもありました。
当時の私は本当に嫌な奴だったと思います。
そのまま中学生になった時、私の素行が原因で友人達から集団無視をされることになってしまったのです。
昨日まで普通に会話していた友達が誰も話をしてくれないのです。
中には話をしてくれる友達もいましたが、「可哀想だから」と言われ、なんて哀れなのかとショックを受けました。
経験がある方は分かるかもしれません。
無視されるということが、どれだけ精神的な痛みがあるか…。
自業自得なのですが、当時の私は精神的に追い込まれ、「もう死のう」と思いリストカットをしたこともありました。
それでも死ぬのが怖くて死にきれず…。
当時、学校でも問題となり、先生に呼び出されたような記憶もあります。
それから少し経つと、無視されることも無くなり…。
無視していた友人達とも以前のように普通に話すようになったのですが、そのことがあってからは、人目を気にするようになりました。
そのまま高校、専門と通い、NTTドコモに就職します。
当時は携帯が普及し始めていた時期で、大手会社への就職に親類も喜んでくれておりました。
就職して一ヵ月程度の研修を終えた後、群馬支店に配属されます。
群馬支店の同期は私を含めて5人おりました。
同期とも仲良くやっていたのですが…。
私の配属された部署は近い年齢の先輩がおらず、20代は私しかいませんでした。
同期は年の近い先輩達と仲良くなっていて、羨ましいなぁ…とも感じておりました。
それでも優しい先輩達に仕事を教わりながら通勤していたのですが、ある日、急に寂しさがフッと込み上げてきて…。
中学校の頃、無視された記憶がフラッシュバックのように頭に浮かんできたのです。
動悸が激しくなり、夜も寝られないような状態になってしまい…。
急に会社に通うのが怖くなってしまいました。
普通なら何てことの無い話だと思います。
ですが、当時の私には自分の心をコントロールすることも出来ず、会社を何日か欠勤することになりました。
そんなある日、会社の上司が訪ねてきてくれました。
群馬支店の研修でお世話になった人事の方で、「心配だから見に来た」とのこと。
事情を伝えたら、「それなら会社付属の病院に行って診てもらったら良いよ。」とお休みを頂いて、都内にある病院へ行きました。
私が初めて入った心療内科。
そこで先生に言われたのは「鬱病ですね。」という診断でした。
当時はまだ精神疾患に対する情報も、今ほど無かったように思います。
私の無知もありますが、「え?自分が鬱病!?」と信じられず、受け容れたくもない気持ちでした。
先生の話では、投薬を続けながらしばらく休んだ方が良いとのこと。
3ヵ月の間なら、お給料も出るので、その間にゆっくり治していきましょうとのことでした。
先生の言う通りに投薬を続けながら、自宅でゆっくり静養しようとも思ったのですが…。
なにせ夜が眠れないのです。
睡眠導入剤を飲んでも、夜になると色々と考えてしまい、頭の中に強烈な光をピカッと感じたと思ったら激しい頭痛に襲われ、日が昇った頃に疲れて眠る…というような昼夜逆転の生活をしていました。
仕事を休んでいる自分への自己嫌悪と、鬱病だと言われた自分への不甲斐なさなどで自分を責め、気持ちが休まる日はありませんでした。
そんなこんなで、あっという間に三か月が過ぎ…。
好きだった会社を辞めることになってしまったのです。
辞めた私が言うのもなんですが、とても良い会社でした。
社員研修もしっかりしていて、上司も先輩も優しくて、同期とも仲が良くて…。
一体どこに不満があるのかというくらい、素晴らしい会社だったと思います。
そんな所を辞めてしまったものだから、また自分を責めてしまうのですね。
そこから、私にとっては地獄の底のような生活が10年続くことになります…。
★「心」「気功」「体」の三つが学べる無料メルマガ一覧
★最短5日間で整体講座が開催可能
★素人からゴッドハンドを目指せる気功整体講座
★仏教と気功が学べる心の勉強会
★☆★☆★☆★ 【心の勉強会スケジュール】 ★☆★☆★☆★
★4月8日(日)、仏教数秘編「9の話」
★4月11日(水)、逆さまの世界に生きる人間
気功と仏教の入門講座申込みフォーム