看護士さんの目を盗んで行った松井式施術(60話目)
2012年7月16日に松井先生がくも膜下出血で倒れてから、あっちゃんと一緒に週に2~3回は車で横須賀の病院までお見舞いに行っていました。
私達がお見舞いに行くと、いつも3点クーリングで体が冷やされていて…。
松井先生はそれを嫌がっていたのですが、体が思うようには動けず自分の力でどかせない為、看護師さんがいない時に私達が冷やしているものをどかして施術しておりました。
看護士さんが戻ってくると、「あれ?何でこれ外れてるの?」と戻されちゃうのですが(^^;)
この辺りも松井式の施術をしている人なら理由が分かって頂けると思います。
手術も成功し、少しずつ体も回復して、リハビリも始まっていましたが…。
PTさんが来ると少し顔をしかめて、でも仕方が無いので機能回復訓練を受けるのですが、物凄く痛そうなのですね。
PTさんがいなくなると、PT(理学療法士)さんのリハビリよりも私達に施術をして欲しいということだったので、病室にいる間は施術をしていました。
松井先生が元気だった頃、何度か施術をさせて頂いたことがあったのですが、人の為にずっと動いてきた体はずいぶん張っていて…。
当時の私が未熟だったこともありますが、身体が全体的に硬くてコリも分かりにくかったのです。
入院中、背中に触れた時に驚いたのですが、痩せた背中に肩甲骨がハッキリと浮き上がっていて、あれだけガチガチだった背中の肉が薄くなっていました。
それを見た時、「松井先生、本当に頑張って生きてこられたのですねぇ…。」と心の中で呟きました。
ある日、病院へお見舞いへ行った時、松井先生の左手がベッドの柵にグルグル巻かれて動けないようになっていて…。
「え!これどうしたんですか?」と病室にいた奥様に尋ねたら、「点滴を自分で外して、それを飲もうとしていたのを看護師さんに見つかって止められたらしいのよ。」とのこと。
それにしても、これじゃ拘束じゃないか…と、私達がいる間だけでもと外させてもらいました。
私達には、どうしてそんなことをしたのかも良く分かっていました。
人間、点滴ばかりだと胃腸が弱っていってしまうのです。
やっぱり自分の口から食べられる…というのが健康の秘訣でもありますし、何より食欲が出てきたというのも回復の兆しでもあります。
松井先生は自分なりに体を治す為に、今出来る最善の努力をしていただけなのですよね。
体の見方の考え方が違うので仕方のないことではあるのですが、せめて私達がいる間くらいは、松井先生のやり方でやってもらおうと思っていました。
それもあってか、会話もだいぶ出来るようになってきていて、このまま改善していってくれたらなぁ…と思っていたのですが…。
松井先生が倒れてから約二ヶ月後くらいの時、横須賀の病院から、松井先生の実家がある愛知県の蒲郡に転院することになりました。
それまで奥様が東京に泊まられてお世話をされていたのですが、やはり実家から通えた方が良いということで、奥様の希望で転院が決まりました。
私もあっちゃんも、さすがに愛知だと定期的に通えないので、せめてもう少し横須賀の病院にいて欲しかったのですが…。
家族の意向ということであれば仕方ありません。
現場復帰はまだ時間がかかると思いましたが、リハビリ病院で元気になって戻ってきてもらえれば…と思って見送りました。
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