助けを求める声には必ず手を差し伸べる(44話目)
松井先生は、お話していないことも分かってしまったり、先のことも見えてしまうような方でしたが、頼まれてもいないのに余計なことを言うことはありませんでした。
ただ、助けを求められた際は、どんな相手でも必ず手を差し伸べておりました。
今回は、そんな実例をお伝えしたいと思います。
鎌倉で料理屋を経営している方が足を痛めて立っていることも出来ない…ということで、松井先生のところに施術に来ていました。
その方から、こんな相談を受けます。
「店のお客様で一時間程トイレから出て来ず、出てきたら泣いていました。余程のことがあると思うのですが、松井先生、相談にのってやって下さい。」
頼まれた女性(Mさん)に会うと、生霊が憑いていると分かり、事情を聞くと、次のようなお話でした。
「今、妻子ある男性と付き合っています。離婚を条件に付き合っているのですが、埒が明きません。好きな人が出来て『別れて』と頼んでも、相手にとても酷いことをしてダメになるの。母と娘と三人で暮らしていますが、借家も出ていくように大家から催促され、どうしてよいか分からず困り果てています。」
それを聞いた松井先生は、「よし、その男と会おう。」ということになり、喫茶店で会うことになります。
松井先生がMさんの彼という設定で「申し訳ありませんが、Mさんと一緒になりたいので別れて下さい。」と頼みます。
それを聞いた相手の男性は、「お前のような奴に渡すのはもったいないが、仕方ない。俺の名刺だ。」と威張った様子で名刺を残して「わかった。」と帰っていきました。
Mさんは「こんなものではないのです。必ずひどい嫌がらせをしてくるから…。」と怯えています。
二週間ほど経った夜、松井先生のアパートに酩酊した男性がやって来て「お前のような奴にMさんを渡せない。お前などは警察に通報すればすぐに商売が出来なくなる。」と脅してきました。
下手に出て聞いていた松井先生も怒った様子でこう言い返します。
「黙って聞いていればなんだ。お前こそ学校に訴えてNHKに訴えればすぐに職がなくなる。やってやるぞ、さっさと帰れ!」と怒鳴り、追い出しました。
松井先生が男性の家に電話し、「明日伺う。」と伝えて出向いたところ、家には奥さんと娘さんが居ました。
奥さんの話では、「主人は酩酊して道路の端に激突し、救急車にて病院に運ばれました。」とのこと。
「あなた達に用事はないので、病院を教えて下さい。」と言うと、「面会謝絶ですので教えることは出来ません。」と拒まれたそうです。
それを聞いた松井先生は、「それでは今後一切Mさんとは付き合わないという念書を作り、印を押してMさん宅まで送って下さい。」と言って帰ります。
二日後に念書を送ってきたものの、その翌日に松井先生の実家に男性から嫌がらせの電話が入ったそうです。
男性の家に確認の電話を入れると、奥さんは嫌がらせの件は知らず、「主人はまだ入院中」とのこと。
男性が退院するという日を待って自宅を訪ねた松井先生に、Mさんも同行します。
自宅に着いた松井先生は、男性と奥さんの前で「お前は念書まで書いてまだ嫌がらせをする。お前のような卑怯者は知らぬ。お前がここまでやるなら、俺も徹底的にやる。明日お前の職場に行って全て話す。NHKにも行く。それだけを言いに来た。」と伝えます。
すると一緒に付いてきていたMさんが、怒りにまかせて今までのことを全て話し出したそうです。
その時、松井先生は「女は怖い」と思っていたとか(笑)
「Mさん、もう帰ろう。こんな馬鹿を相手にしても仕方ないから。」となだめて帰ります。
その後、男性は知り合いの人に、「あんな恐ろしい男に会ったのは初めてだ。」と語ったそうです。
Mさんは借家から出ていくようにお願いされていたそうですが、松井先生が地主さんに頼んで、もう少し住まわせてもらえるようにお願いしました。
家賃を上げられたそうですが、住まわせてもらえることになります。
松井先生の実のお子さん達が結婚して肩の荷が下りていたこともあり、葉山に土地を買った松井先生は郷里の友人Nさんに頼みごとをします。
Nさんは、若宮様の鳥居を作り直した方で、お稲荷様よりご褒美を授かった方です。(21話目参照)
「一千万円しかないのだけれど、Mさん達が住める様に建ててくれないか?」
そして完成した家にMさんのご家族が暮らすことになります。
松井先生は全てを提供した後、間借りのような形で、住まわせてもらうことになるのですが…。
人の為にここまで出来る松井先生が凄すぎますよね。
そのMさんが関わる合唱団の発表会を松井先生が聞きに行った時、合唱団の一人に背の高いスラリとした顔立ちのよい夫人がいらっしゃって、腰から上の上半身を左右に揺すっていたそうです。
その女性は結婚後、21歳の時に小児麻痺にかかり、片足が萎えておりました。
松井先生が出会った時には、スーパーの床でも足が滑るので買い物にも出かけられず、いよいよ車イスか、という時だったそうです。
それから、その女性も松井先生の施術を受けるようになって徐々に回復し、4年後の発表会にはもう身体の揺れもなくなっておりました。
逗子の勉強会に参加されていたので、私とあっちゃんもお会いしたことがありますが、とても品のある素敵な女性です。
そのご縁から、後々、泥パックを使ってシワや頭皮の実験となるお知り合いを紹介して頂いたり…と繋がっていきます。
松井先生が人の為に尽くしてきた結果が、泥パックや黒ヘアーの開発だったり、今の日本おうち整体協会でお伝えしていることにも繋がっているのです。
そう思うと、ますます有り難いなぁという気持ちで一杯になります。
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