自分が綺麗に生きていればそれで良い(83話目)

 

人間関係の悩みというものは、いつになっても尽きないもののようですが、松井先生がご存命の時から、そのような相談は数多くありました。

 

ある日、Aさんという女性が松井先生の元に相談に来ます。

 

Aさんの話をまとめると、いつも自分のことしか考えない人(Bさん)が許せないとのこと。

 

 

 

そんな話を聞いた松井先生が一言。

 

「いいの。」

 

「え!だってBさんは自分の得になることしかしないんですよ!」

 

「それでもいいの。」

 

 

 

更に反論をしようとするAさんに対して、松井先生が次のようなことを言います。

 

「周りがどうであれ、自分が綺麗に生きていたらそれで良いんじゃないですかねぇ。」

 

まだ納得のいかない様子のAさんでしたが、Aさんは後になってから、その深い意味を知ることになります。

 

 

 

また別のMさんという女性が、相談に見えた時も同じような話をされておりました。

 

Mさんの話をまとめると、周りの人達と色々と納得できないことが起こったということでした。

 

それを聞いた松井先生が一言。

 

「誰も悪くないんですよねぇ。」

 

 

 

それを聞いて納得できないMさんが追及します。

 

「だって先生!私は誰に聞いても正しいと思っていることをしていて、誰に聞いても相手が明らかに間違っていると言われるのに、それでも相手が悪くないって言うんですか!?」

 

「はい、そうです。」

 

 

 

自分の悶々とした気持ちを何とかしたいと松井先生に相談したのに、Mさんは更に悶々とした気持ちを抱えることになります(笑)

 

そのMさんも後々になってから、自分が誤っていたことに気付くのですね。

 

 

 

人間というのは面白いくらい自分を正当化しようとします。

 

相手の落ち度をたくさん見つけて、周りの人にも同意を求めて味方を得ようとするのです。

 

果たして、自分の見解というのは本当に事実に伴っているのでしょうか?

 

 

例えばAさんが道を歩いていたらBさんに突き飛ばされたとします。

 

日頃からAさんはBさんに苛められていて、とうとう車に向かって突き飛ばしてきた…とAさんが殺人未遂だと訴えたとします。

 

ところがBさんは普段、Aさんのことをふざけてからかっていたものの、苛めているという認識は無く友達のつもりでいました。

 

道で突き飛ばしたのは、Aさんが足元にあった犬のフンを踏みそうだったので、軽くトンと押したつもりなだけでした。

 

 

 

仮にAさんとBさんが本音を言っているのだとしたら、どちらが言っていることが正しくて、どちらが言っていることが間違っているのでしょうか?

 

どちらも本当のことを言っていて、どちらが間違っているわけでもありません。

 

もしその場にCさんという人がいて、その現場を目撃したならば、また別の見解を持ったかもしれません。

 

 

 

この話を聞いたDさんは、Aさんが勝手に妄想して悪く考えていただけだ…と言うかもしれません。

 

同じ話を聞いたEさんは、いやいやBさんの普段の行動がいけなかった…と言うかもしれません。

 

では一体、どの見解が正しいということになるのでしょうか?

 

 

 

名探偵コナンの有名なセリフに「真実はいつも一つ!」という言葉がありますが、真実というものは人それぞれが勝手に持っているものなのですよね。

 

「AさんがBさんに突き飛ばされた」という出来事だけが事実で、それ以外の見解は全て「人それぞれが持つ真実という名の妄想」なのです。

 

 

目の前で起きた嫌な出来事というものは、自分が持っている陰だとも言えます。

 

自分の持っているものが映し出されているだけなのですが、それを認めたくないのです。

 

それを認めない限り、同じような体験が続いていくのですよね。

 

 

 

「自分が正しい!」

 

という観念から起こる人間関係の問題は、自分の観念を見直さない限り、そのモヤモヤから逃れることは出来ません。

 

戦うべきは相手ではなく自分の中にあり、自分との戦いを乗り越えていくと、人生が楽に生きられるようになっていくのです。

 

 

 

松井先生が仰ったこと。

 

「周りがどれだけ汚れていたとしても、自分がその中で綺麗な花を咲かせれば良いんだよねぇ。」

 

本当にその通りだと思うのです。

 

誰かを憎んだり恨んだりしている心は、決して気持ちの良いものではありませんよね。

 

清濁併せ吞むような器になっていきたいものですね♪

 

 

<84話目に続く>

 

 

 

「不思議なおじいちゃんとの出会い(1話目)」
 

「鬱病に至るまでの経緯(2話目)」
 

「光の見えない暗黒時代(3話目)」

 

「大好きな祖母との別れ(4話目)」

 

「心の琴線に触れた松井先生のお話(5話目)」

 

「虹の戦士の集い(6話目)」

 

「魂の器(7話目)」

 

「神様からの言葉(8話目)」

 

「嘘みたいな本当の話(9話目)」

 

「様々な病気が改善していく小顔施術(10話目)」

 

「医療関係者にも認められる気功整体施術(11話目)」

 

「常識破りの松井式(12話目)」

 

「松井先生の誓い(13話目)」

 

「気功の力で繋がるご縁(14話目)」

 

「弁財天様と白い蛇(15話目)」

 

「神通力が付いた女性への相談(16話目)」

 

「目の前に現れた神様からの神命(17話目)」

 

「数々の難病を治すゴッドハンド(18話目)」

 

「神様に伺う人生相談(19話目)」

 

「神様が降りてきた理由を求めて(20話目)」

 

「神様との対面と体に伝わる霊気(21話目)」

 

「初代のHさんを知る100歳近い方のお話(22話目)」

 

「不思議な泥とのご縁(23話目)」

 

「幹細胞が新生する泥の発見(24話目)」

 

「放射線治療の痕も綺麗になった奇跡の泥(25話目)」

 

「歯科衛生士さんも認めた奇跡の泥(26話目)」

 

「シミにも火傷にも傷痕にも効いた奇跡の泥(27話目)」

 

「エゴにまみれた世界で綺麗な花を咲かせる(28話目)」

 

「抗がん剤治療で抜けた髪が元通りに(29話目)」

 

「某エステ協会理事から伝えられた言葉(30話目)」

 

「精神レベルと陰陽と除霊の話(31話目)」

 

「死神のカードと皇帝のカード(32話目)」

 

「霊は陰の気の時にしか憑かない(33話目)」

 

「鬱病の人を救った松井先生のお話(34話目)」

 

「子供が5年間引きこもっていた理由(35話目)」

 

「引き継がれる布施の心(36話目)」

 

「尊い人はいるけれど凄い人はいない(37話目)」

 

「恥ずかしい昔話と心の師の教え(38話目)」

 

「自分に悩みがある人は人の悩みを聞けない(39話目)」

 

「失敗して成長する人間力(40話目)」

 

「足を切断予定の男性も回復させた松井式(41話目)」

 

「人間の寿命と生きる意味(42話目)」

 

「邪気に同調してしまう心を変える(43話目)」

 

「助けを求める声には必ず手を差し伸べる(44話目)」

 

「天眼通が身に付いた弁護士さんの話(45話目)」

 

「今生の内にアストラル体くらいは抜けて頂きたい(46話目)」

 

「世間の常識から外れた結婚相談の答え(47話目)」

 

「仕事はガラスの城ではダメ(48話目)」

 

「神様に伺う人生相談2(49話目)」

 

「良くも悪くも責任を取る「占い」という名の人生相談(50話目)」

 

「神様に伺う人生相談3(51話目)」

 

「信仰というものの思い違い(52話目)」

 

「心の道を極めるということ(53話目)」

 

「師の後を引き継ぐということ(54話目)」

 

「教える立場の人は3倍の努力が必要(55話目)」

 

「松井先生が倒れた日(56話目)」

 

「師が倒れた後の講座と勉強会(57話目)」

 

「松井先生に救われた受講生さん達からの支え(58話目)」

 

「松井先生の優しさと人間力(59話目)」

 

「看護士さんの目を盗んで行った松井式施術(60話目)」

 

「くも膜下出血から回復していく師(61話目)」

 

「松井先生が亡くなられた日(62話目)」

 

「師と共に過ごした濃密な2年間(63話目)」

 

「過去の集大成としての今(64話目)」

 

「夢に現れた師に教えられたこと(65話目)」

 

「師亡き後の協会運営(66話目)」

 

「三軒茶屋会場への引っ越し(67話目)」

 

「苦労人の父の協力(68話目)」

 

「ゴッドハンドおじいちゃんが残した施術(69話目)」

 

「ゴッドハンドおじいちゃんが残した心根(70話目)」

 

「聞こえてきた不協和音(71話目)」

 

「松井先生の思いを引き継いだ一般社団法人の設立(72話目)」

 

「子供は天からの預かりもの(73話目)」

 

「おうち整体への思い(74話目)」

 

「死への観念(75話目)」

 

「障りが伝える業の波(76話目)」

 

「余命3ヵ月と言われた方からの相談(77話目)」

 

「母の寿命を延ばした思い(78話目)」

 

「弁財天様への千日参り(79話目)」

 

「裁判の判決を覆した神様の言葉(80話目)」

 

「会社の危機を何度も救った神様の言葉(81話目)」

 

「神棚に祈るということ(82話目)」

 

 

 

 

 

12月9日(日)、潜在意識に染み込ませる大切なもの
心の勉強会能力開発編

 

12月16日(日)、潜在意識を変えてより良い未来を創造する
おうち整体®こころセラピスト入門前編講座第二期

 

 

ペタしてね読者登録してね