師亡き後の協会運営(66話目)

 

松井先生が2012年11月12日に亡くなって後、必然的に私とあっちゃんが講座を引き継ぐことになりました。

 

松井先生が運営されていた会社は奥様が引き継ぎ、奥様を代表として、東京講座は私とあっちゃん、大阪講座はKさんが担当して継続していくことになります。

 

ただ、奥様は協会のことは何も分からないので、実質は私達でやっていくしかありません。

 

 

 

今までは松井先生と私達で協会運営について相談してやっていたのですが、そこからは私達自身で考えて動いていかなければいけなくなりました。

 

その頃、協会運営とは別で松井式の気功整体施術が受けられるサロンも一緒に始めていました。

 

当時は麹町にあった会場で講座を行っていたのですが、同じ場所でみんなが施術も出来る場所を作っていこう…ということで整体サロンをスタートしたのです。

 

 

どうして、サロンを始めようかと思ったかという理由があります。

 

それは、松井先生が常々仰っていた「どうやったら生活に困っている可愛い受講生のみなさんが稼いでいけるようになってくれるか…。」という悩みを解決していきたいと思っていたからです。

 

当時、受講生さん達は、松井式の施術を学んだのは良いものの、施術をする場所などに困っている人もおりました。

 

せっかく学んだことを活かしてもらいたかったし、施術経験を積んで自信を付けてもらいたいという気持ちもありました。

 

そこで、施術経験も積めながら収入にもなるように…と、整体サロンを作ったのです。

 

 

受講生さん達にも協力して頂いて、道路使用許可書を取って、路上でチラシ配りなども行いました。

 

決して多い人数ではありませんでしたが、そこから施術を受けに来て下さった人もおりました。

 

私やあっちゃんが担当することもありましたが、出来るだけ受講生さん達が経験を積めるようにと施術をお任せしていました。

 

 

 

これでお客様が増えてくれれば…と思ったのですが、サロン運営はそんなに甘いものではありません。

 

宣伝しようにも、道路許可証を毎回取ってチラシ配りをするのも大変でしたし、人通りが少ないビジネスビルの一室に来てもらうことが難しかったのです。

 

講座も家賃を払っていくだけで精一杯で、サロン運営という業務が増えて忙しくなっただけで、協会運営としてはとても苦しかったのです。

 

 

 

これには、いくつか理由がありました。

 

まず年会費も再受講も無料だったことがあります。

 

当時、一番上にあった講座は「気功美容インストラクター」という名前で全15回の講座でした。

 

気功美容インストラクター講座で学べた内容には以下のようなものがあります。


・気の感じ方、気の使い方
・伏臥位の施術の基礎
・側臥位の施術の基礎
・仰臥位の施術の基礎
・膝痛
・捻挫
・五十肩
・腱鞘炎
・便秘、下痢
・腎疾患、肝疾患
・顎関節症
・股関節痛
・婦人科系疾患(子宮内膜症、生理痛、更年期障害、不妊症)
・腰痛、ギックリ腰、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア
・虚弱体質、白血病
・緑内障、白内障、光視症、網膜剥離
・寝違え、首の不具合、ムチウチ

 

 

 

上記のような内容を全15回(1回3時間)で学ぶのは難しく、必然的に再受講で学んでいくことになります。

 

ですが、再受講も無料、年会費も無料なわけです。

 

何年も通って下さる人がいるのは有り難いことなのですが、家賃も光熱費もかかりますし、チラシなどの広告費も無料ではありません。

 

続ければ続けるほど大変だったのですが、受講生さん達が喜んでくれるのは嬉しかったですし、何とか運営していければそれで良いと思ってやっておりました。

 

実は年会費の話は協会設立当初から松井先生もお話していて、「そろそろやっていかないとねぇ。」と相談していた頃に松井先生が倒れてしまったこともあり、そのままになっていたのです。

 

 

もう一つ協会運営が大変だった理由は、松井先生が残された借金があったことです。

 

何の借金かというと、泥パックや黒ヘアーを開発した時の資金です。

 

※泥パックの詳細などは以下をご参照下さい。

 

「不思議な泥とのご縁(23話目)」

「幹細胞が新生する泥の発見(24話目)」

「放射線治療の痕も綺麗になった奇跡の泥(25話目)」

「歯科衛生士さんも認めた奇跡の泥(26話目)」

「シミにも火傷にも傷痕にも効いた奇跡の泥(27話目)」

「エゴにまみれた世界で綺麗な花を咲かせる(28話目)」

「抗がん剤治療で抜けた髪が元通りに(29話目)」

 

 

一度の発注ロット本数が大きいので、かなりの額になるということは聞いていました。

 

松井先生が人の為にと作られたもので、実際に多くの人々に喜ばれたものではあるのですが、ご自身の身銭を切って作られたのです。

 

松井先生が亡くなられてしまうと、法律的には遺産を相続するのはご家族ということになります。

 

ところが、泥パックには何も関わっていないご家族が負担を被ってしまうのは申し訳がない…ということで、協会運営の中からロイヤリティーという形で支払い、そのお金を借金返済に充ててもらうことになりました。

 

私もあっちゃんも、実質的には泥パックなどの販売に直接携わっているわけではありませんが、松井先生が残されたものを何とか残していきたい気持ちがあったのです。

 

 

 

と、こんな状態ですから、とても協会運営に余裕があるわけもなく…。

 

本当に毎日必死でした。

 

「松井式は良心的ですよねぇ。」と言われて喜んで頂けるのは嬉しいけれど、運営も生活も苦しかったのです。

 

 

 

そんな中、私が感心したのが相棒のあっちゃんでした。

 

私は元々、WEB制作の仕事をしていて、松井式のお手伝いをするようになってから、ほぼ全ての時間を協会運営に使うようになりました。

 

ただ、元々の顧客がいたので、クライアントさん達のサポートはしなければいけなかったので、その分の収入が多少なりともあったのです。

 

ですが、あっちゃんは元々やっていた編集の仕事を全て辞めて、協会運営に注力していたので、生活に余裕は無かったのです。

 

 

将来のことも不安があったかと思いますが、貯金を切り崩したり、保険を解約しながら継続してきていました。

 

そんな中でも、受講生さん達に認定の際に渡すプレゼントや協会の備品なども自分のお金で購入していたのです。

 

そのようなお話は以前にも少しお伝えしたことがあります。(36話目参照

 

 

 

そんな姿を見ながら共に頑張ってきたので、私もあっちゃんを心から信用していますし、自分の為だけに動くようなことが無い相棒のことを信頼もしています。

 

人間、どんなに表では綺麗なことを言っていても、いざという時に人間性が現れるものだったりします。

 

特に人間の持つドロドロとエゴが現れるのは、損得が関わるような状況になった時です。

 

自分にとって得ならする、損ならしない…と、普通ならこういう選択の仕方をするのですが…。

 

今の協会があるのも、欲の為だけに動くことが無かったからです。

 

 

 

松井先生が神様に誓ったように…。(13話目参照

 

私達も松井先生の後を引き継いだ以上、同じような思いでやっていきたいという気持ちでおりました。

 

 

<67話目に続く>

 

 

 

「不思議なおじいちゃんとの出会い(1話目)」
 

「鬱病に至るまでの経緯(2話目)」
 

「光の見えない暗黒時代(3話目)」

 

「大好きな祖母との別れ(4話目)」

 

「心の琴線に触れた松井先生のお話(5話目)」

 

「虹の戦士の集い(6話目)」

 

「魂の器(7話目)」

 

「神様からの言葉(8話目)」

 

「嘘みたいな本当の話(9話目)」

 

「様々な病気が改善していく小顔施術(10話目)」

 

「医療関係者にも認められる気功整体施術(11話目)」

 

「常識破りの松井式(12話目)」

 

「松井先生の誓い(13話目)」

 

「気功の力で繋がるご縁(14話目)」

 

「弁財天様と白い蛇(15話目)」

 

「神通力が付いた女性への相談(16話目)」

 

「目の前に現れた神様からの神命(17話目)」

 

「数々の難病を治すゴッドハンド(18話目)」

 

「神様に伺う人生相談(19話目)」

 

「神様が降りてきた理由を求めて(20話目)」

 

「神様との対面と体に伝わる霊気(21話目)」

 

「初代のHさんを知る100歳近い方のお話(22話目)」

 

「不思議な泥とのご縁(23話目)」

 

「幹細胞が新生する泥の発見(24話目)」

 

「放射線治療の痕も綺麗になった奇跡の泥(25話目)」

 

「歯科衛生士さんも認めた奇跡の泥(26話目)」

 

「シミにも火傷にも傷痕にも効いた奇跡の泥(27話目)」

 

「エゴにまみれた世界で綺麗な花を咲かせる(28話目)」

 

「抗がん剤治療で抜けた髪が元通りに(29話目)」

 

「某エステ協会理事から伝えられた言葉(30話目)」

 

「精神レベルと陰陽と除霊の話(31話目)」

 

「死神のカードと皇帝のカード(32話目)」

 

「霊は陰の気の時にしか憑かない(33話目)」

 

「鬱病の人を救った松井先生のお話(34話目)」

 

「子供が5年間引きこもっていた理由(35話目)」

 

「引き継がれる布施の心(36話目)」

 

「尊い人はいるけれど凄い人はいない(37話目)」

 

「恥ずかしい昔話と心の師の教え(38話目)」

 

「自分に悩みがある人は人の悩みを聞けない(39話目)」

 

「失敗して成長する人間力(40話目)」

 

「足を切断予定の男性も回復させた松井式(41話目)」

 

「人間の寿命と生きる意味(42話目)」

 

「邪気に同調してしまう心を変える(43話目)」

 

「助けを求める声には必ず手を差し伸べる(44話目)」

 

「天眼通が身に付いた弁護士さんの話(45話目)」

 

「今生の内にアストラル体くらいは抜けて頂きたい(46話目)」

 

「世間の常識から外れた結婚相談の答え(47話目)」

 

「仕事はガラスの城ではダメ(48話目)」

 

「神様に伺う人生相談2(49話目)」

 

「良くも悪くも責任を取る「占い」という名の人生相談(50話目)」

 

「神様に伺う人生相談3(51話目)」

 

「信仰というものの思い違い(52話目)」

 

「心の道を極めるということ(53話目)」

 

「師の後を引き継ぐということ(54話目)」

 

「教える立場の人は3倍の努力が必要(55話目)」

 

「松井先生が倒れた日(56話目)」

 

「師が倒れた後の講座と勉強会(57話目)」

 

「松井先生に救われた受講生さん達からの支え(58話目)」

 

「松井先生の優しさと人間力(59話目)」

 

「看護士さんの目を盗んで行った松井式施術(60話目)」

 

「くも膜下出血から回復していく師(61話目)」

 

「松井先生が亡くなられた日(62話目)」

 

「師と共に過ごした濃密な2年間(63話目)」

 

「過去の集大成としての今(64話目)」

 

「夢に現れた師に教えられたこと(65話目)」

 

 

 

 

 

 

【心の勉強会スケジュール】 

 

8月12日(日)、無限の自由を得る方法とは?
心の勉強会能力開発編

 

8月23日(日)、潜在意識を変えてより良い未来を創造する
おうち整体®こころセラピスト入門前編講座(4回目)

 

9月16日(日)、おうち整体こころセラピスト入門前編講座第二期スタート!
おうち整体®こころセラピスト入門前編講座第二期受付開始!

 

 

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