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5「韓国人」の日本人観

 

━歴史の審判を免れて跳梁する日本人を、韓国人はどう見るか

 

「日本」が再びやってきた

 

 

朝鮮半島の三十八度線以南を「韓国」という。

 

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会より

 

したがって現在、韓国人といえば、その地域人を意味する。この観点が大切である。

 

また、北朝鮮の対日観は、原則的に確固不動のものであるから問題はない。しかし「韓国」はつねに揺れているのが特色である。その韓国人は「日本をどう見るか」、これが与えられたテーマである。

 

さて、・・・・・・どう見るかの視野の問題がある。

 

これを間違えると、大変なことになる。いわゆるアメリカ流の過剰単純化の見方で、一を見て一〇を判別したかのような単純な方式、それをさらに抽象化すると、結論はとんだ方向へ行ってしまう。池にささった棒を見て「棒は曲がっている」と判断する。それは視覚的には事実であっても物理的事実ではない。ましてや一民族の心象を捉えるにはなおさらである。

 

つねに科学者は、肉眼のほかに二つの視野をもつのだ。

 

つまり顕微鏡と望遠鏡の視野である。これとおなじく評論家は、歴史観と深層心理を把握する視野を持つべきであろう。

 

正直なところ、「韓国」は重病人である。不幸にして「反響方」という自虐剤によって中毒に罹り<かかり>、手術を要する患者といってよい。それだけに解放以来、一度も手術したことがなく、一時しのぎの注射や投薬によって、病毒は奥へ奥へと浸透する。したがって、いつも急変を告げる。そこで二〇年来の伴侶アメリカはサジを投げ、その“肩代り”に日本をおしつけ、「経済援助」という代役者が登場した。

 

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つまり旧統治者の日本が韓国に乗り込んだのである。

 

そしてすでに六年になる。どういう効き目があったか、その展望はどうか。

 

いま韓国のすみずみに「日本色」が浸透したと告げており、「日本が再びやってきた」と、複雑な非難と自嘲めいた声が湧き上がっている。そして「日本人」の過去への批判が掘り返されつつある。

 

韓国人の見た「日本人」━それは日本人にとって巨大な鏡である。

 

またこの鏡は「日本人は韓国人をどう見るか」の反射鏡でもある。したがって日本も韓国も、それぞれの鏡を背中合わせに見つめている感じである。

 

しかし、彼我の鏡と鏡には食いちがいがあった。それぞれに、ひとりよがりと錯誤のためであった。つまり韓国的なひとりよがり、日本提起なひとりよがりが、はやくから憂慮されたように、今はっきりと露呈されている。六年前に始まった「韓日国交正常化」はけっして正常化ではなかった。

 

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これは、韓国の中堅層の評論者(主として大学教授)二〇氏ほどの意見をもとにした結論である。

 

※<>は筆者註

 

『日朝関係の視角 歴史の確認と発見』 金一勉著 ダイヤモンド社 93~95頁より

 

 

・「韓国人」は 朝鮮半島南部の地域人

 

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会より 5頁より

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編2(国名の由来とその民)‐

 

まさに適中の定義であり、日本人はマスコミの刷り込みもあるのか、歴史問題も、この「韓国」のみが全面に出て来て、そもそも朝鮮王朝として、古来の呼び名としての韓国よりも、先ず「大韓民国」としての朝鮮半島像が、人々の認識に深く沈殿してしまっている。

 

資料1974年(昭和49年9月5日初版発行)に執筆されたので、現代の刷新された韓国事情とは、別々なところもありますが、議論の「本質的な土台」として、その価値は十二分にあると思います。

 

無論、日韓双方が友好を務めるのは「良いこと」ですが、問題はその「なり方」なのです。

 

現実的な観点から、経済的パートナーとして、これからも関係を発展させていくのと同時に、歴史的「日本にとって都合の悪いもの」に関して、『臭い物に蓋をする』的感覚で、問題から逃避しつづければ、それは先々「国益を棄損する」重大事として、さまざまな形で「再燃」し、地域の分断や、最終的に戦争を引き起こす「火種」にもなりかねない。

 

‐北朝鮮外務省 宋日昊日本局長の言葉(かっちんブログより)‐

 

私は、そうした物事「率先して取り組むこと」こそが、最もリアリズムにもとづく政治感覚であり、「徳によって成り立つ」伝統的北東アジアの秩序として、悪いものは悪かったとすれば、とても理にかなった国家スタンスとして、日本が敬意を受ける国として、決して蚊帳の外に置かれない「対等な関係」を結ぶことができる。

 

日刊ゲンダイDIGITAL 『増税した途端…安倍政権“海外バラマキ”累計「60兆円」突破』記事


https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264293

 

今、それができていないから、安倍首相60兆円も海外にばらまいても、尊敬されるどころか、徹頭徹尾「スルー扱い」されたり、無反省な歴史問題の対応から「批判」「怨嗟」の対象となっているのが現実だ。

 

‐3度目の朝米首脳会談(板門店)とG20で安倍首相がかいた「大恥」‐

 

 

‐あの戦争で我々はものすごいものを失った‐

 

正直なところ、歴史問題において、多くの日本人「安倍政権に肩入れ」していると思う。

 

この内訳を紐解くに、おおむね「感情的なもの」です。

 

それは、たとえ「ネトウヨ」「右翼」でなくとも、朝鮮半島の植民地化過去のアジア侵略について、本当に深刻に受け止めて、このままいけば、日本はマズい状況になってしまうと「認識できる人」は、ごくごく少数であると考える。

 

60年前のアルジェリア独立戦争時の残虐行為を認めたフランス

 

あとは、政治に対する関心の薄さでしょう。

 

‐政治的無関心はこれだけヤバい!社会を壊されれば自分も壊されるのを知らない人たち‐

 

もちろん「例外」はありますが、大本の国民心理としては、複雑怪奇な政治をウォッチしつづけ、認識を刷新しながら、物事の本質をとらえることは「至難の業」です。

 

私も偉そうに書いていますが、「ちゃんとできているか」と問われれば、おそらく1ミリも合格ラインに到達できていないのが現実。

 

つまり、それが『世界レベル』になれば、もはや天文学に触れるかのごとく、「情報量のインフレ」「難解さ」に、たちまち足元をすくわれるのが関の山でしょう。ちなみに、日本語だけ「その全貌を描くこと」は、絶対的不可能に近い。

 

‐手に余る「世界情勢」を知る態度-

 

それらの物事に、「大いなる畏れ」を抱きつつ、まずは「各人の取り組める範囲」で、地道に、各問題の当事者たちと接点を持ちながら、思考をめぐらし続けなくてはいけないという、文字通り『いばらの道』を通過するのが、複雑な現代社会を運営していくための「基礎的態度」であると、私自身は思います。

 

 

<参考資料>

 

・『日朝関係の視角 歴史の確認と発見』 金一勉著 ダイヤモンド社

 

・時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会

 

・Cluttered talk blab blab blab 『60年前のアルジェリア独立戦争時の残虐行為を認めたフランス』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12404944182.html

 

 

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【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

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