‐北朝鮮外務省　宋日昊日本局長の言葉(かっちんブログより)‐

有名在日ブロガーかっちんさんの記事より、氏のご友人の方が、北朝鮮外務省の日本局長である宋日昊(ソン・イルホ)氏とお会いされ、多くの言葉を交わされたそうです。

その詳細は、以下の通りです。

安倍首相の施政方針演説を注意深く聴いた。去年の演説とは違いがあるようだ。

彼は不幸な過去を清算し、不信の殻を破り、我が委員長同志と直接向かい合って、あらゆる機会を逃すことなく…などと発言したが、我が人民に対する過去の罪について謝罪することはおろか、我が共和国の誉れ高き海外公民団体である総聯と在日同胞を、あたかも人質のように取り扱い、あらゆる差別と弾圧を続けている。人類歴史上、類を見ない蛮行を続けていると我々は見ている。

日本政府は総聯組織をあまりにも軽視している。

日本にある総聯とは即ち我が共和国であり、日本の一番身近な共和国とは即ち総聯である。

日本は総聯の機関、団体、職員に対する弾圧を続けているが、我々はあらゆるルートから逐一情報を入手しており、絶対に座視しない。

日本はこれら自らの行いがどれほど「高くつく」ことかを思い知ることになるだろう。

安倍首相が「不信の殻」と発言したが、不信はそもそも日本が作った事だ。

とにかく演説を聴くかぎり、日本は我が共和国と、その重要な海外公民団体である総聯と、我が同胞に対する制裁、弾圧、差別は続けるということで根本的な姿勢と本質的な変化は無いと言える。そして昨今の情勢激変による焦燥心の表れが見て取れる。

改めて日本に対する我が共和国の原則的立場を明確にしよう。

まず我が国と日本との関係の基本は「被害者」と「加害者」の関係と言うことだ。

それに基づき我が国は日本に対し、

一つ、朝鮮半島に対する再侵略の野望を捨てよ。

一つ、我が人民に与えた筆舌に尽くしがたい苦しみの過去を反省し、謝罪せよ。

一つ、祖国統一をこれ以上妨害するな。ということを要求している。

日本が軍備を増強するのは結局、朝鮮半島を狙ったものである。また過去の問題については日朝ピョンヤン宣言で明記されているが、対朝鮮政策、在日同胞差別を続けるのを見る限り、日朝関係をさらに難しくさせているのは日本である。

ピョンチャン冬季五輪の際も、最後まで民族和合、統一機運を妨害したのは日本であった。南に対し「北の微笑み外交に騙されるな」、「米韓合同軍事演習はつづけるべき」といい、世界各国を回りながら「断交、制裁」を吠えまくった。

総聯と在日同胞を人質のように扱い、弾圧していることは我慢できない。

特に子どもたちまで迫害している。高校無償化制度から唯一朝鮮学校だけ除外し、自治体の助成金も政府が先頭に立って打ち切りを促している。在日同胞達も日本人とまったく同じ税金を日本政府に納めている。

神戸朝高学生らの祖国訪問おみやげ事件もそうだ。

日本の制裁のせいで、高額になった渡航費用を親御さんが汗を流して工面し、やっとの思いで子どもを母国訪問させ、その子どものために祖国の親族が真心込めて送ったお土産を奪いとる…このような反人倫的な国が日本を除いて世界のどこにあるのか。

何度もいうが総聯と在日同胞に対する日本の政策を我々は注視している。

このような状況で直接対話などよく言えたものだ。

総聯と在日同胞問題は、過去の清算問題の重要な１つだということを再度はっきり申し上げたい。

過去の清算とは主に４つだ。

植民地支配による人的被害、物的被害、文化・精神的被害、そして在日朝鮮人問題だ。

これらを必ず精算させる。しかし精算や補償とは金額では無い。我々に対する本当の謝罪と反省、行動だ。人の命は決して計算できるものではない。

我々は過去の問題を絶対に「日韓条約」のようなもので解決しようとしない。

国と国との関係とは即ち、人と人との関係だ。日本は我が国への渡航を妨害し、総聯幹部の往来を遮断した。国連制裁の項目にもないことをやっている。決して許されることではない。

経済事件と称した総聯の傘下企業に対する政治的弾圧も行われている。

このようなあらゆる差別や弾圧が是正されるかどうか？我々に「何かを求めたい」ならば今後、このような事案に変化があるのかどうかだ。そうして初めて信頼しうるメッセージと受け止めることができるだろう。

良心的な日本の人々にもこのような事をしっかり伝えて欲しい。

もっと発信すべきだ。

昨年末、モンゴルとかどこかで日本政府の誰かと我々が接触したなどと日本のメディアで報道されたが、そんな事実は一切無い。すべて嘘だ。あまりにも惨めな嘘である。そういった嘘を言って拉致被害者家族や国民に何かしら希望を与えようとしているだけだ。

祖国、そして我々は総聯組織と在日同胞を守るべく、今後も全力で取り組んでいく。

何か訴えたい事があれば今後も遠慮無く伝えてくれ。

日本という異国の地で大変苦労が多いと思うが、勝利の日まで信念を持って頑張って欲しい。

かっちんブログ　「堅忍不抜」　『スクープ！朝鮮の幹部が衝撃的な発言（朝鮮外務省の日本局長で朝日国交正常化交渉担当大使の発言）』記事より

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12449783544.html

・実はこれには「伏線」があった

ANTIWAR.COM　『Russia Invites Kim Jong Un to Moscow』記事より

https://news.antiwar.com/2018/10/08/russia-invites-kim-jong-un-to-moscow/

立ち止まって考えてみたい「最近の朝鮮半島関係ニュース」

これはMichikoさんの記事より、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩委員長に「モスクワ訪問」を促した海外記事ですが、ここで金正恩氏は(日本との首脳会談に)「興味がない」と述べています。

Beyond the Russia meeting, Japanese officials have expressed some interest in a Kim-Abe meeting, but North Korea has said they are not interested.

ロシアとの会談とは別に、日本の当局者も、金・安倍会談に多少の興味を表明している、しかし北朝鮮は、興味がないと言っている。

同記事より

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12411004861.html

拙ブログでは、これに関して在日コリアンに対する日本自身の態度が影響していると書かせていただきましたが、事実は「やっぱりそうだった」というのが印象です。

・拉致問題と在日コリアンは「車の両輪」(パラレル)

‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐

こちらでMichikoさんがコメントの中でおっしゃられるように、日本が拉致問題を解決する上で必ず向き合わねばならない在日コリアンの存在は、絶対に避けては通れない政治的課題なのです。

‐イカれた犯罪者どもの汚い面はこちらです‐

朝鮮学校に対する政治や司法の迫害と、(上記の)朝鮮総連施設への在特会関係者のおぞましい「銃弾撃ち込み事件」を筆頭に、体制派工作員や阿呆による犯罪行為が我が国の「日常」と化す今、アジアにおける日本の立ち位置は「惨憺たる有様」でしかない。

・融通の利かない「自称愛国者(ネトウヨ)」の活動が国益を害する結果に・・・

悲愴感漂う「無駄なキリッ」への返事～サンフランシスコ市の反応～

北朝鮮や総連、朝鮮学校への敵対姿勢と合わせ、韓国の「慰安婦問題」にしろ、似非右翼たちによる嫌韓工作により、結果的に世界中に慰安婦像が立つ結果となり、日韓の「分断」をより深刻化してしまいました。とにかく、私たちが世界における「振舞い方」があまりにもチグハグで、内に閉じこもった発想で、やれ「反日だ嫌韓だ」と騒いだところで、現実は真逆の方向に進んでいく。もちろん、日本人の「不利な状況」にね。

まあすべては、『ニッポンジン』による無知と妄想と傲慢が生んだ「ほころび」なんだろうが、徴用工問題含め、あれらの像が本来どういう意味の目的によって建てられたのか、まともな歴史的知識があれば、「今の日本人」を侮辱するものでも何でもないのが一発でわかる。

おまけに、過去の大日本帝国の犯罪については、中国や韓国、北朝鮮以外にも、ベトナムやフィリピン含めた「アジア全体」、ひいては世界中から非難されている現実がある。

‐あの戦争で我々はものすごいものを失った‐

・買弁右翼や「親米嫌亜」論壇の中身について

日本が軍備を増強するのは結局、朝鮮半島を狙ったものである。また過去の問題については日朝ピョンヤン宣言で明記されているが、対朝鮮政策、在日同胞差別を続けるのを見る限り、日朝関係をさらに難しくさせているのは日本である。

ピョンチャン冬季五輪の際も、最後まで民族和合、統一機運を妨害したのは日本であった。南に対し「北の微笑み外交に騙されるな」、「米韓合同軍事演習はつづけるべき」といい、世界各国を回りながら「断交、制裁」を吠えまくった。

かっちんブログ　「堅忍不抜」　同記事より

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12449783544.html

『週刊新潮』　４月１８号　６９頁より

『同』　９９頁より

脱力の「ひまわりJAPAN」、被害者面を始めた歴史修正主義者たち

しかしながら、Michikoさんがこれら「愛国者」の偏食っぷり、殊に朝鮮半島や中国などのアジア諸国に対する攻撃的姿勢をよそに、原爆投下や在日米軍を筆頭に、アメリカによる日本への戦争犯罪や植民地的処遇については「一切怒らない」ことに、常々疑問を投げかけられていています。

実際のところ、彼らのような「買弁右翼」については、歴史的にも古く、安倍氏のお祖父さんの件や、いわゆる米国が『大日本帝国の残党』を飼いならすことによって、彼らのところにお金や権力を集中させ、おまんま欲しさに「それに付き従う人たち」が大挙し連なることによって、一種のピラミッド構造のような空間が生まれる。

無論、それに「右」も「左」も関係ない。

‐好き勝手書いてるので反論させて下さい‐

‐アンティファもしばき隊も批判できない「クソメディア」に言われたくない‐

‐画像で振り返る『日本リベラルの愚かさ』　その１‐

‐画像で振り返る『日本リベラルの愚かさ』　その２(朝鮮の永久分断を望み、アジア平和を拒む人々)‐

‐画像で振り返る『日本リベラルの愚かさ』　最終回(中国と北朝鮮は敵　米軍産複合体に靡く人々)‐

最近のリベラル左翼も含めた、どこの局や紙面も中朝韓ディスに走る、日本の「金太郎飴のような言論」は、私たちから思考力を奪い、薄っぺらい自己正当化や、他者への悪魔化やレッテル貼りに終始するようになる。

・日本は「噛ませ犬」なのか(遠のく「北東アジアの団結」)

この話題、IWJの岩上安身氏インタビューで最近拝聴し、気になっていたもの。この話、宗主国のオフショア・コントロール作戦で、今この劣等で推進している宮古ほか南西諸島のミサイル基地化とあわせて考えると、日本は「かませ犬」。宗主国には被害がおよばないが、この劣等、こてんぱんにやられる。売国奴が推進する基地のおかげて、一番の弱者として犠牲になった、日本最後のジュゴン、身をもって、その前兆を警告してくれたのかも知れない、と思う。

マスコミに載らない海外記事　『アメリカは第三次世界大戦シミュレーションでこてんぱんにやられる：ランド研究所』より

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-7d65.html

アメリカの言うことだけは「しっかり聞く」買弁右翼にハイジャックされた日本は、自国が置かれた『決定的矛盾』をよそに、ありもしない「主権」を騒いで、中国の脅威や韓国の「レーダー照射」で、自ら軍事的緊張を作り、ヘイトスピーチや朝鮮学校無償化除外、そうした政治・経済問題を含んだ「追い込み」による、一方的な(日本人への)同化の強制含め、今もなお行政や民間による迫害を温存し、北朝鮮とも溝を広げつつ、在日コリアンや拉致被害者を暗い未来へといざなっている。

いや、それだけではない。

日本人自身の「未来」すら、奪われているのであり、人々が反目し合い、社会内部や周辺諸国で「分断」が蔓延ることによって、ほんとうの国益や、個々人の経済的社会的利益が「削がれ続けている」ことが、何よりも不幸の根源なのです。

・北東アジアは「徳」で動いている

過去の清算とは主に４つだ。

植民地支配による人的被害、物的被害、文化・精神的被害、そして在日朝鮮人問題だ。

これらを必ず精算させる。しかし精算や補償とは金額では無い。我々に対する本当の謝罪と反省、行動だ。人の命は決して計算できるものではない。

我々は過去の問題を絶対に「日韓条約」のようなもので解決しようとしない。

かっちんブログ　「堅忍不抜」　同記事より

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12449783544.html

この中で、北朝鮮外務省の宋日昊(ソン・イルホ)日本局長がおっしゃられた「金ではなく行動だ」という言葉に、私は頷かざる得なかった。

中国と朝鮮との外交では、西洋式のやりかたでは、うまく行かない。
そもそも、中国が戦後賠償を放棄したとか、ああいうものは、西洋諸国の間では、有り得ない話で、北東アジア式のやりかたをしたからこそ、出てきた回答だった。

北朝鮮との間でも、同じ、圧力は、効かない。これまでも、効かなかった。
それよりも、相手の「最大の弱点」を刺激するほうが、得策で、そして道徳的にも正しい。

何よりも「徳」を気にしている相手なんだから、先方が「徳」を守らざるを得なくなるように、仕向ける。

拉致被害者については、一刻も早く、とにかく、とにかく、「身柄を取り戻す」ということを、目標にすべきです。

だから、発想を変えるべき時期でしょう。