1月22日月曜日のYahooニュースより

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180122-00010000-jindepth-int

 

 

この記事で、私はコメントをしましたが「マイナス1」(2018年1月29日11時30分現在)の評価を受け、埋もらされてしまいました。

 

なので、改めてブログ記事で反論を述べさせていただきます。

 

冒頭から記事は、在日コリアンの帰国写真を用いて、その「真実性」を高め、記事で参考にした書物を「北礼讃本」などとこき下ろし、その「闇の部分」だけを殊更針小棒大にして、ネトウヨ好みの風味に仕上げております。

 

引用キャプチャー画像でも示した通り、記事が述べている「ポイント」は、いかに北朝鮮への帰国事業「偽計」「拉致」であったかを語り、友人の在日コリアン(朝鮮籍)に見せたところ、「問題提起が偏向している」と直截的に述べていました。

 

 

たしかに当時において「地上の楽園」などと、今の在日コリアンの意見でも、もはや笑い話であれは言い過ぎだったという言論がメインストリームで、それを覆そうとするつもりは毛頭ありません。そもそも地球上において、そんな世界はどこに行っても存在しないからです。

 

そもそも在日コリアンの帰国事業というものを、日本の皆さまにご説明すると、まずもって総連関係者(イルクン)の家族(息子や娘)が、第一に帰国を奨励させられます。中には「家族を革命化する」と言い、カタチだけの愛国を気取って、北朝鮮に一人も子どもを帰国させない人もいました。

 

ぶっちゃけた話、帰国者(キグッチャ)の当時の身分は、とても好待遇でした。平壌に専用の団地まで作ってもらい、もちろん北朝鮮本国の人は入れません。

 

友人のご家族も、長女で帰国された方がいらっしゃいました。その人の家系は、イルクン(総連関係者)ではなく、サンゴンイン(在日経済人)でしたが、帰国して半世紀以上がたった今、ピョンヤン近郊で暮らしているそうです。昨今ではアメリカからの度重なる制裁で、北朝鮮全体が疲弊しているので、生活は大変ですが、それは帰国した元在日コリアンに限った問題ではありません。

 

強いて言うなら、完全に肌が合わず、途中で日本にもどってきた人もいます。それが総連の大物の子息だったりして、大抵はチャランポランな人です。昨今の北朝鮮は、競争化がより一層進み、能力のない人たちは堕ちていくシステムになりました。もちろん、それまで帰国者の中で、チヤホヤされ、ぬくぬく暮らしてた人は、そうした変化に耐えられず、廃人になったり、自殺したりしています。

 

しかし、それは北朝鮮本国の人にもニートがいたり、家族に暴力を振るって、更生施設に入れようか悩む親が実際にいるわけですから(友人からの証言)、本質的にみて、我が国日本の現状とさほど変わりがないのが実際のところです。

 

 

どこで暮らそうが、その社会に適合できない人たちが一定数いて、そうした社会的問題として考えるのが、妥当であると私は思います。

 

 

<参考資料>

 

・Yahooニュース『北朝鮮の微笑工作 振り返れ「帰国運動」の悲劇』(1/22(月) 15:23配信)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180122-00010000-jindepth-int

 

・Japan In-depth http://japan-indepth.jp/