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 “南米の3C”に数えられるコロンビア。

 美女が多いと言われる国で、国名にCの付く3国コロンビア、チリ、コスタリカ

 

 国内にあっては、第2の都市メデジン(Medellin)が美女の多いことで知られています。

 

 そしてこのメデジンこそ、コロンビアの“光““影”を象徴する町と言えるでしょう。

 

 美女と共にかは分かりませんが、この町の“光”となっているのが毎年8月に行われる“フラワーフェスティバル”です。メデジンが『花の都』と呼ばれる由縁でも あります。

 

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 実際に、カーネーションの輸出量世界一位バラの生産量世界第二位・・・コロンビアがいかに花の多い国かがよく分かります。

 

 では、メデジンの“影”の部分とは一体どういうことでしょう。

 

<標高約1,500mの町メデジン>

 

 それは“メデジン・カルテル”。麻薬組織として1970年代メデジンで設立され麻薬取引、テロ、身代金誘拐といった犯罪を繰り返し、1980年代を通して反政府左翼ゲリラ(FARC)と共に、コロンビアを世界中から怖れさせました。

 

 実際、当時のメデジンは“世界一危険な都市”と言われ、市民も容易に外出できなかったそうです。今からは想像もつきません。

 

 しかし、2002年就任したウリベ元大統領による反政府勢力との徹底対決が 功を奏し、メデジン・カルテルも実態としては消滅しました。

 

 その後もウリベ元大統領の方針を引き継ぐ形で就任したフアン・マヌエル・サントス・カルデロン大統領が、反政府左翼ゲリラとの和平交渉を進め、2016年には 最終和平合意に至っています。

 

 こうして半世紀にわたる内戦に終止符を打ったのです。

 

<フアン・マヌエル・サントス・カルデロン現大統領(左)とアルバロ・ウリベ元大統領>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Juan_Manuel_Santos_y_%C3%81lvaro_Uribe.jpg

By Voz de América [Public domain], via Wikimedia Commons

 

 ちなみに同年、フアン・マヌエル・サントス・カルデロン大統領「ノーベル平和賞」を受賞したことは記憶に新しいところです。

 

 そんなわけで、コロンビアを知る上で、この“光”“影”を象徴するメデジン(Medellin)を是非訪れて頂きたいと思います。

 

 メデジンは、コロンビアその③でご案内しました世界遺産カフェ・トライアングルからさらに北上したアンティオキア県(Antioquia)中心都市で標高約1,500mの高原に位置しています。

 

 標高からもご想像がつきますように、常春の気候に恵まれており、コロンビア人が“住みたい町NO1”でもあるそうです。

 

 それでは早速、メデジン(Medellin)の見どころをご紹介しましょう。

 

 まずは、メデジンの町を一望するヌティバラの丘(Cerro Nutibara)です。

 

<メデジンの町を一望するヌティバラの丘はデートスポットでもあるそうです>

 

<ヌティバラの丘にあるミニチュアタウンはコロンビアの伝統的な家屋を再現しています>

 

 続いて、是非訪れたいミュージアムとしてアンティオキア博物館(Museo de Antioquia)があります。

 

 なぜならここにはメデジン出身の画家・彫刻家として名高いフェルナンド・ボテロ(1932年4月19日~)の作品が展示されているからです。ミュージアム自体、パティオ(中庭)もある素敵な建物です。

 

<アンティオキア博物館のパティオ>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Museo_de_Antioquia-PatioNorte-Medellin.JPG

By SajoR [Public domain], from Wikimedia Commons

 

 独特なポッチャリとした人物像は、一見すると柔らかい印象ですが、そこには強いメッセージが込められたボテロならではの画風が伺えます。

 

 近くのボテロ広場(Plaza de Botero)には、その名の通り、彼の彫刻が数多く置かれていますので、まさに“ボテロ・ワールド”です。

 

 

<思わず一つ一つの作品の前で撮影したくなる場所です>

 

 さらにメデジン市民の足となっているメトロを覗いてみましょう。メトロと言っても地下部分はありません。また、今現在もメデジンのメトロはコロンビア唯一の都市鉄道です。

 

<モダンかつ清潔なメトロの駅>

 

<とても数十年前まで世界一危険な都市だったとは思えぬ雰囲気のメデジンメトロ>

 

 同じくメデジンならではの乗り物と言えば、メトロと接続されているメトロカブレ(Metrocable)です。

 

 いわゆるケーブルカーですが、2004年の開通以来、メデジンの町の北部丘陵 地帯で足の便が悪い貧困層の為に役立っています。

 

<2004年に開通したメトロカブレ>

 

 このメトロカブレからの眺めは絶景ですので、是非お試しいただきたいです。

 

 コロンビアその⑤にてメトロカブレからの景色、そして引き続きメデジンの見どころをご案内します。

 

          コロンビアその③の記事はこちら

   今、南米に行くなら迷わずコロンビア!「黄金郷の国」その①はこちら

 

 

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