フェリンヌのブログへようこそ!
こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
“アンゴラ”・・・と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますでしょうか。アンゴラ ウサギ?!
いえ、こちらは旅ブログということで“国”のアンゴラ(Angola)です!地域はアフリカですが、どの辺りかイメージできますでしょうか?
*アンゴラウサギのアンゴラはAngora 。トルコの首都アンカラの旧称ですね。
ということでアンゴラウサギはトルコ原産のウサギ。
<アフリカの地図>
アフリカでも、エジプトやモロッコといった北アフリカ、喜望峰のある南アフリカ、さらにナミブ砂漠で有名なナミビア、はたまた動物サファリのケニア、タンザニアなどに比べれば、“観光”の面でもまだまだ未知なる国ですね。
■正式名称:アンゴラ共和国 ■面積:124.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍) ■人口:2881万人(2016年世銀)
■首都:ルアンダ(約658万人、2013年:アンゴラ共和国国勢調査)
■民族:オヴィンブンドゥ族(37%)、キンブンドゥ族(25%)バコンゴ族 (15%)
■言語:ポルトガル語(公用語)、その他ウンブンドゥ語など
■宗教:在来宗教(47%)、カトリック(38%)、プロテスタント(15%)
■主要産業:鉱業(石油、ダイヤモンド)、農業(トウモロコシ、フェイジョン
豆、砂糖、コーヒー、サイザル麻)
言語に“ポルトガル語”とありますように、歴史をふりかえればコロンブスの新大陸発見より前の1483年、ポルトガル人が到達したことからアンゴラの歴史は始まります。
以来、ポルトガル領となるわけですが、1950年代から民族運動が盛んになり、1975年11月11日「アンゴラ解放人民運動」が独立宣言をし、アンゴラ人民共和国が誕生します。
しかし、この独立と共に内戦が勃発。停戦合意に至るのは2002年のことです。
ということで、11月11日はアンゴラの独立記念日です。
首都はルアンダ(Luanda)。東アフリカにマウンテンゴリラでも有名なルワンダ(Rwanda)という国がありますので少し紛らわしいですね。
ところで、前に“観光の面では未知なる国”と書きましたが、では主な産業はと言えば鉱業。それも石油やダイヤモンドと来れば、いかに資源に恵まれた国であるか想像できますね。
ちなみに、それが日本に居ながら実感できる場所があります。
そう、アンゴラ大使館です。➞ http://www.angola.or.jp/access-contact/
東京世田谷区にあるアンゴラ大使館。京王井之頭線の池ノ上から徒歩10分弱。赤と黒ツートンカラーの国旗がはためく門構えからして、なかなかの貫禄が感じられます。
そして中へ入ると広々としたロビー、応接室にさりげなく置かれた大きな鉱石・
・・なるほど“資源豊かなアンゴラ“に頷けます。その一方で、この資源が争いの元になっていることも否めません。
現在のところ、アンゴラを訪れる場合にはビザが要ります。そして本人申請が基本ですので、旅行前にはアンゴラ大使館に足を運ぶこととなります。ちなみにビザ申請には黄熱病の予防接種証明書も必要です。
*現在はweb 事前申請のち現地取得可能といった情報もありますので確認しましょう。
いずれにしてもこのアンゴラという国、今のところ日本人にとって、旅行ガイド ブックを手にいざ観光!という旅先とも行かず、何が見どころかもなかなか分かりづらいかと思います。
そこで、今回まずご紹介するのは、アンゴラが誇る“アフリカ第2の滝”カランドゥーラ大瀑布であります。
早速、以下の地図をご覧ください。日本の約3.3倍!大きい国ですね。
<アンゴラ共和国>
ご覧のように、周囲をコンゴ民主共和国(別にコンゴ共和国も存在しますのでお間違いなく)、ザンビア、ナミビアに囲まれています。
*一つ目の地図に記したアンゴラの飛び地カビンダはコンゴ共和国と接しています。
そして、目的のカランドゥーラの滝(Kalandura Falls)は首都ルアンダ(Luanda)から、ほぼ真東へ約370km 。首都ルアンダへは、エ―ルフランスやKLM エミレーツ航空、さらにキャセイパシフィック+南アフリカ航空、エチオピア航空 などの利用が可能です。
さて、このカランドゥーラの滝。幅は最大579m、水量が最大566㎥/秒。落差に関しては105mとアフリカ最大規模のヴィクトリアの滝(Victoria Falls)にほぼ並びます。
*ちなみにヴィクトリアの滝の最大幅は1,951m。水量は最大1,088㎥/秒とのことです。
アフリカ広し。滝も数知れずあるものの、このカランドゥーラの滝は“アフリカ第2の規模”を誇る滝として知られています。
早速どんな滝がご案内しましょう。
・・・とその前に、出発点となるアンゴラの首都ルアンダですが、近年は高層ビルの建設ラッシュが伺えます。
内戦が終わり、国を離れていた難民たちが戻ったことに加え、この国の資源とりわけ石油ををねらって外国企業が押し寄せた首都は交通も飽和状態。
一方でこのルアンダは『世界一物価が高い都市』として知られています。2018年は6位となったものの、2017年は1位でした。(MECER による物価調査)
要因として、長く続いた内戦によりインフラが無く、ほとんど輸入に頼っている ことがあります。
海外旅行では時に、その国の抱える問題も目にするものですね。
それでは首都ルアンダを後に、車で東へカランドゥーラの滝を目指します。途中、車窓から見える風景もまさに今のアンゴラを知る瞬間としてお見逃しなく。
さて、目に留まるのはこの木・・・
バオバブの木ですね。旅しているとかなりの頻度で見られます。そしてカランドゥーラの滝の水系であるルカラ川(Lucala River)です。
川辺では地元の人々がお洗濯。
こんな風に現地の人々の生活を垣間見られることも、陸路移動の醍醐味ですね。
そうこうしているうちに、カランドゥーラの滝へのアプローチとなる石がゴロゴロと横たわった大地へ到着。
水の浸食によっていずれの石も丸みを帯びています。雨季にはここも水に覆われますので、滝の観光ベストシーズンは乾季となります。日本の7月~9月が良いでしょう。
“滝を見下ろす“ビューポイントとして、簡素ながらこんな建物が・・・
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Quedas-Kalandula_12_dois-mirantes_LWS-2011-08_QD40.jpg
L.Willms [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons
そしていよいよカランドゥーラの滝が登場!
この場所に立つまで、これほどの偉大なる滝があるとは想像できず、その迫力に 感動の瞬間です。
さらに、ビューポイント以外の場所では柵があるわけでもなし、何ともワイルドな、いえスリリングな雰囲気の中での滝観光です。
足を滑らせばそのまま滝に化してしまいそうな状況ですので、くれぐれも注意が 必要です。
クローズアップ・・・
さらにクローズアップ・・・
そしてこの滝の水は引き続きルカラ川として旅をつづけます。
分かりやすくみるとこんな感じ。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Quedas-Kalandula_11_escoa-o-rio-Lucala_LWS-2011-08_QD36.jpg
L.Willms [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons
ということで、今回はアフリカの未知なる国アンゴラが誇る“アフリカ第二の滝” カランドゥーラの滝をご紹介しました。
ジンバブエとザンビアの国境にあるアフリカ第一のヴィクトリアの滝は観光の目玉として世界中から観光客が訪れていますが、ここカランドゥーラの滝はまだまだ知られざる滝と言えるでしょう。
ナミビアだけではない“ナミブ砂漠”!未知なるアンゴラ南部へはこちらへ
紛争後の復興開発を考える‐アンゴラと内戦・資源・国家統合・中国・地雷‐
1,870円
Amazon |
マダガスカルに今行くなら!乾季だけ陸路が可能な世界遺産ツィンギーはこちらへ
アフリカに初めて旅する方おすすめ!西アフリカの島国カーボ・ヴェルデはこちらへ
“動かない鳥”ハシビロコウを見にウガンダへ行こう!はこちらへ
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へはこちらへ
やっぱり遠い!ブラジルの世界遺産“フェルナンド・ジ・ノローニャ”はこちらへ
【ベネズエラ】野生動物ウォッチングはゆったり5連泊!オリノコ大湿原はこちらへ
南米チリの秘境・絶景「マーブル・カテドラル」を目指し北パタゴニアへはこちらへ
日本の夏に“ベストシーズン”を迎える南米の秘境はどこ?はこちらへ
秘境アマゾンなら“ボリビア”!ピンクイルカに出会う旅はこちらへ
これからブレイク間違いなし!ブラジルの秘境シャパーダ・ジアマンチーナはこちら
日本のお城まで存在する!パラグアイってどんな国?はこちらへ
観光で訪れる時代が再来!ハイチはこちらへ
今、南米に行くなら迷わずコロンビア!「黄金郷の国」はこちらへ
日本人観光客のいないカリブの島サン・アンドレス島へ!はこちらへ
南米のお祭りなら!メデジン年に一度のフラワーフェスティバルはこちらへ
秘境ファン必見!“虹色の川”カニョ・クリスタレス神秘の川はこちらへ
“幻のニカラグア運河”をクルーズ!淡水ザメの棲むニカラグア湖はこちらへ
秘境ダリエン!ジャングルに住むウーナン族はこちらへ
乾季におすすめ!ウユニ塩湖はこちらへ
マヤ文明を極めるなら“中米のポンペイ”はこちらへ
鉄道ファンへ!ブラジルのオリエント急行?!はこちらへ
“知られざるアルゼンチンの絶景“はこちらへ
ヨーロッパ最大かつ最古!のアラブの城 千百年の歴史ゴルマス城はこちらへ
ロマネスクファンは必見!7世紀の秘蔵プレ・ロマネスクはこちらへ
古くて壊れかけた家ばかりなのにカメラを向けたくなる村カラタニャソルはこちらへ
イニエスタの故郷アルバセテってどんなところ?スペインの絶景はこちらへ
写真撮影に失敗しない完璧なロケーション!“アルバセテの宝石“ホルケラはこちらへ
パラドールとしておすすめアラルコン城はこちらへ
本場で食べたい!”ハモン・イベリコの故郷ハブーコ村の記事はこちらへ
ユニークなフラメンコ巡礼!スペイン最大の巡礼地エル・ロシーオこちらへ
山歩きが好きな方におすすめ!スペインの名峰“ピコス・デ・エウロパ”はこちらへ
離島マニア必見!アウター・ヘブリディーズ諸島はこちらへ
“北アイルランド”で訪れるべきはここ!デヴェニッシュ島はこちらへ
ベルギーではなく、フランスのディナン!素敵なコロンバージュの町はこちらへ
一度は観たい!世界無形文化遺産『人間の塔』カタルーニャ魂さく裂!はこちらへ
スコピエに行ったら必ず訪れたい!圧巻の鍾乳洞 マトゥカ峡谷はこちらへ
“運が良ければ行ける!世界遺産”アイルランドのスケリッグ・マイケル島はこちらへ
クロアチアを再訪するならここ!『黄金の谷』スラヴォニア地方の記事はこちらへ
バルカンで絶対訪れたい国コソボ!そこは“バルカンのエルサレム“はこちらへ
“カタリ派“の歴史を知って訪れたいオクシタニー地方はこちらへ
ベルギーファン必見!中世のミニチュア都市ベギナージュはこちらへ
VWファンにはたまらない!スイスの湖畔にワーゲンバスが大集合はこちらへ
オレロン島“日本人観光客のいない”フランスの島でヴァカンス!はこちらへ
イエールがなぜ“コート・ダジュール”の名称発祥の地であるのか?はこちらへ
【バルカン半島】サラエボだけじゃないボスニア・ヘルツェゴビナの魅力はこちらへ
環境問題を考える究極の旅!アラル海 水が蘇ったのはウズベク?カザフ?こちらへ
カザフスタンで必ず訪れたい世界遺産はこちらへ
今ブータンに行くなら東ブータンはこちらへ
こんなに違う!茶畑の景観 ダージリンとアッサムはこちらへ
「ダライ・ラマ亡命ルート」を辿る旅はこちらへ
インダス文明の真の担い手は誰か?!歴史の闇に葬られたトリプラ王国はこちらへ
インドを極める旅!第1回『モンパ(族)のゴルサム・チョルテン祭』はこちらへ
インドを極める旅!第2回『アパタニ族のドリー祭』はこちらへ
インドを極める旅!第3回『ワンチョ族のオリア祭』はこちらへ
インドを極める旅!第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』はこちらへ
インドを極める旅!第5回『ナガ族のホーンビル・フェスティバル』はこちらへ
インドを極める旅!第6回『ミゾ族のチャプチャル・クット祭』はこちらへ
インドを極める旅!第7回『カシ族のノンクレム祭』はこちらへ
フランシュ・コンテ地方で必ず訪れたい!世界遺産シタデルはこちらへ
フランシュ・コンテ地方でチャレンジしたい究極のスポーツとは?!はこちらへ
チーズではなくて“モンブラン山群を一望”!モン・ドー(モン・ドール)はこちらへ
フランシュ・コンテ地方のハイキングにおすすめ!サン・ポワン湖はこちらへ
フランスで体験したい!パラグライダーのベストスポット“モン・プペ”はこちらへ
フランシュ・コンテ地方のおすすめ世界遺産サラン・レ・バンはこちらへ
人生をも変える!“寝そべり自転車(リカンベント)はこちらへ
パラモーター世界チャンピオンと大空を舞うはこちらへ
“目を守るため”ならぬ“身を守るため”のサングラス!固定概念を捨てるはこちらへ
“語学習得”は旅を充実させることはもちろん旅づくりの可能性も広げるはこちらへ
フランシュ・コンテは冬の美しさも実は魅力です。雪景色が“癒し“そして”パワー“をも与えてくれます。“ヒーリング”効果ありのフランシュ・コンテ地方写真集ですので、是非のぞいてみてください!
雪景色に癒されるフランスの田舎: コンテチーズのふるさと フランシュ・コンテ地方 真の美しさに...
Amazon |
|
よろしければ「旅づくりへの思い」もご覧ください。
本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。