フェリンヌのブログへようこそ!
こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
頭ではイメージしていても、実際その光景を見ると、誰もが思わず「わ~星の王子さまの世界だ~!」と感嘆の声をあげてしまうマダガスカルの『バオバブ並木道』。
でありますが、今回マダガスカルに今行くなら!ということでご紹介したいのは世界自然遺産に指定されている『ツィンギー・デ・ベマラハ国立公園(Tsingy de Bemaraha National Park)』です。
・・・とその前に、マダガスカルってどんな国?ということで、まずは下の地図をご覧ください。
注)この地図は「Locator map of Madagascar in Africa.svg」に一部日本語を加えています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Locator_map_of_Madagascar_in_Africa.svg
Shosholoza [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons
アフリカ大陸から約400km沖合のインド洋に浮かぶ島国。今から1億年以上前に ゴンドワナ大陸の分裂、次いでアフリカ大陸から分離したマダガスカル。
上の地図を見ても、国の形からして、まるでアフリカ南東部の国モザンビークから剥がれたかのようですね。現在はモザンビーク海峡がマダガスカルとアフリカ大陸を隔てています。
島として孤立してしまったことで、マダガスカルの動植物は独特な進化を遂げました。
実際この島にはアフリカ大陸に見られる猛獣はおらず、霊長類もゴリラやチンパンジーのようなヒト科ではなく、原始的なキツネザル科しかいません。
かつてテレビCM で一躍注目を浴びた“横っ飛びザル”のシファカもこのキツネザルですね。こちらがシファカ・・・
と言ってもやはり横っ飛びがみたいですね。
見事な跳躍です。
マダガスカルには、このキツネザル(Lemur) が28種類も棲息しています。カメレオンは32種類、鳥類に関しては202種類のうち105種類は固有種。さらに顕花植物(花をつける植物)の80%、爬虫類の95%が固有種です。
今回ご紹介するベマラハ・ツインギーもまさに、マダガスカルならではの自然景観です。
続いてマダガスカルの基本情報をご覧ください。
■正式名称:マダガスカル共和国 ■面積:587.295平方キロメートル(日本の約1.6倍) ■人口:2.577万人(2017年世銀)
■首都:アンタナナリボ
■民族:アフリカ大陸系、マレー系、約18部族(メリナ、ペチレオ他) ■言語:マダガスカル語、フランス語(共に公用語)
■宗教:キリスト教、伝統宗教、イスラム教
■主要産業:農林水産業、鉱山業、観光業
大きさに関しては、島として世界第4位の大きさを誇ります。
そして民族にマレー系とありますが、これは地理的状況だけを見てマダガスカルを“アフリカ”と思いがちなところに“待った!”をかける理由とも言えます。
今から2千年以上も前に、海洋民族であったオーストロネシア語族のマレー人が、ボルネオ島(現在、北部はブルネイとマレーシア、南部はインドネシアが占めています)からマダガスカルに渡ったというのです。
太平洋の大海原を8,000キロ以上も!これはもう大航海と言わざるを得ませんね。それもアウトリガーで・・・
<マダガスカルの伝統的な漁で使われるアウトリガー>
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Madagascar_-_Traditional_fishing_pirogue.jpg
WRI Staff [CC BY 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
ご覧のように、マダガスカル語は東南アジア沿海部、さらにオセアニアの一部と 同じオーストロネシア語族(アウストロネシア語族)に含まれています。
<オーストロネシア語族の地域>
ということでマダガスカル初の移民はマレー系の人々。そしてその後、アフリカ系、さらに1896年からフランスの植民地化がはじまり、それは独立する1960年まで続きました。
マダガスカルの人々の主食はお米。なるほど!という感じです。
続いて、というよりいよいよ主要産業の3番目にもある観光業ですが、前にもふれました固有種に富んだ動植物、さらに独特な景観を島の各地にもちながら、今なお インフラ整備が十分とは言えぬマダガスカルは、陸路移動が容易でなく、多くの場合国内線移動となります。
王道コースとして、首都のアンタナナリボ(Antanànarìvo)を拠点に、バオバブ 並木道がある西部モロンダバ(Morondava)、シファカの“横っ飛び”が見られる南部ベレンティ私設保護区(Berenty Private Reserve)、そしてウミガメも生息する 北部ノシベ(Nosy Be)などがあります。点と点をつなぐ感じですね。
そんな中、今回ご紹介するベマラハ国立公園は、モロンダバから北へ約200km ツィンギー観光の拠点となるベコパカ(Becopaka)までの行程が、貴重な“陸路の旅”であり、冒険そのものといった感じです。
その②にてベマラハ国立公園の大ツィンギーに迫ります。
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