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 今、パラグアイと聞いて思い浮かぶのは、やはりサッカーでしょうか?!

 

 現在開催中のロシアW杯直前の国際親善試合で日本が勝利したことは記憶に新しいところですね。(因みに2010年の南ア大会で日本がベスト8を逃すこととなった相手

がパラグアイでした・・・)

 

 今大会、パラグアイは出場できませんでしたが、FIFAランキングは日本が61位で、パラグアイは32位

 

 やはりパラグアイはサッカー魂あふれる南米の国です。

 

 さて、そんなパラグアイは実は南米でも親日的な国として知られています。 そこで忘れてならないのがパラグアイにおける日本人移民の歴史。

 

 日本からパラグアイへの最初の移民は1936年8月。場所はラ・コルメナ(La Colmena)というところで、首都アスンシオン(Asunción)の南東約140kmにあります。

 

 一方、観光の面から言うと、パラグアイを訪れる日本人はまだまだ少ないでしょう。

 

 そこで今回はパラグアイってどんな国?そして観光の見どころを ご案内したいと思います。

 

 まずは下記の地図にてパラグアイの場所をご確認ください。首都はアスンシオン (Asunción)です。隣国としてブラジル、ボリビア、そしてアルゼンチンが国境を 接しています。

 

注)この地図は「South America-en.svg」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:South_America-en.svg

By Map-Latin_America.svg: *Map-Latin_America2.png: Yugderivative work: DavoO (talk)derivative work: Themightyquill (Map-Latin_America.svg) [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

 

 あの有名な世界三大滝のひとつイグアスの滝(Cataratas del Iguazú)は、ブラジル、アルゼンチンそしてこのパラグアイの3国にまたがっていることで知られていますね。

 

 そしてこちらがパラグアイの基本情報です。

 

■正式名称:パラグアイ共和国                        ■面積:40万6,752平方キロメートル(日本の約1.1倍)            ■人口:685万人(2016年パラグアイ統計局)                ■民族:混血(白人と先住民)95%、先住民2%、白人2%、その他1%       ■言語:スペイン語、グアラニー語(ともに公用語)              ■宗教:主にキリスト教カトリック

 

 パラグアイ文化として有名なものに、ニャンドゥティ(Ñandutí)と 呼ばれる伝統工芸があります。先住民グアラニー族の言葉で“蜘蛛の巣”を 意味します。

 

 首都アスンシオン(Asunción)から南東へ約37kmにあるイタウグア(Itauguá)

ニャンドゥティの町として知られています。

 

       

 

 

 

<パラグアイの伝統工芸“ニャンドゥティ”>

 

<ニャンドゥティのドレス>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nanduti_3py.jpg

By 100% Globo [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

 

 そして、頭の上にボトルや壺などを載せて踊るボトル・ダンスも忘れてはなりません。

 

 アルゼンチンやウルグアイがタンゴなら、こちらパラグアイはボトル・ダンス。 是非、現地に行かれた際はご覧いただきたいです。

 

<頭の上にボトルを重ねていく>

 

<壺を頭にのせてアクロバット的スタイル>

 

 また、食も色々ありますが、中でも国民食とも言われるのが、ソパ・パラグアージャ(Sopa Paraguaya)

 

 トウモロコシの粉、牛乳、チーズ、卵を材料にしたソパ(スペイン語でスープ)の名からは想像しづらいパンケーキといった感じの食べ物です。

 

 

 ということで、そろそろ観光ポイントに行きたいと思います。

 

 やはり必ず訪れたいのは、パラグアイ唯一の世界遺産でもある『ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群(Jesuit Missions of La Santísima Trinidad de Paraná and Jesús de Tavarangue)』でしょう。

 

 少々長い名称ですが、いわゆる植民地時代の歴史的建造物ですね。とりわけ前者のラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナ(Jesuit Missions of La Santísima Trinidad de Paraná)は、現地でトリニダー遺跡として観光名所となっています。

 

 場所はパラグアイ南部にあり、アルゼンチン国境から約50km、首都のアスンシオンからは約400kmも離れています。 

 

       

<首都アスンシオンから南へ約400km>

 

       

<アルゼンチン国境ポサダスから約50km>

 

 それでは早速、トリニダー遺跡を訪れてみましょう。

 

 

 遺跡と言っても、ご覧のように平坦なところですので訪ねやすいですね。

 

<パラグアイの世界遺産トリニダー遺跡>

 

 歴史をさかのぼること1609年~1768年、南米のブラジル、アルゼンチンそして パラグアイにはイエズス会が布教のためにやって来ました。

 

 そして彼らが築いたのが「イエズス会伝道所」です。

 

 イエズス会の伝道師たちは、当時この地にあったスペイン統治体制とは一線を画して、原住民インディヘナにキリスト教の教えを説いたのです。

 

 中へ入ってみると・・・

 

 

 規模も大きそうな感じですね・・・

 

 

 はい、確かに大きいです!

 

 

 ここでご案内するトリニダー遺跡は、その名にLa Santísima Trinidad de Paranáとありますように、パラナ川(Paraná)流域に建てられた伝道所です。

 

 建設されたのは1706年。まるでひとつの町のように、中心には広場があって、教会はもちろん、学校や住居なども備わった複合施設でした。

 

 1728年にはこのトリニダーでインディヘナの数3,000人との記録が残されていることからも、いかにイエズス会による布教が成功していたかが分かります。

 

<様々な機能を備える複合施設でもあったイエズス会伝道所>

 

 しかし、そんな繁栄も長くは続かず、約半世紀が過ぎた1768年パラグアイに おけるスペインによる植民地体制が本格化すると、イエズス会は追放の悲劇に見舞われます。

 

 

 そしてトリニダーはもちろん、他のイエズス会伝道所も放置され、廃墟化してしまったのです。その間、多くの宝物も略奪されたようです。

 

 

 教会は当時、石材焼き煉瓦、さらに木材を用いた「バロック様式」で豪華に装飾がされていたと言います。上記の写真にも列柱と思われる太い柱の土台が見られますね。

 

 

 よく見ると壁にも装飾が施されています。

 

 

 こちらは中央広場に残された柱。

 

<トリニダー遺跡に残されたエレガントな列柱>

 

 

 トリニダー遺跡の現在の屋根この広い大空でしょうか!?

 

 今から300年以上前のイエズス会伝道所・・・その歴史に思いを馳せながらこの地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

           パラグアイの旅はその②へ続きます。

 

 

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