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 ブラジルの世界遺産としてまず思い浮べるとすれば、きっとイグアスの滝ではないでしょうか。“世界3大滝”として、アフリカはジンバブエとザンビアにまたがるビクトリアの滝、カナダのナイアガラの滝と並ぶ一大観光地ですね。

 

 そんなブラジルが隠し持つ、と言ってもブラジル人には大人気、いや“憧れ“とも なっている世界自然遺産が、今回ご紹介するフェルナンド・ジ・ノローニャ(Fernando de Noronha)であります。何とも長ったらしく人物名のような名称ですが、実はリゾート・アイランド

 

 どのあたりにあるかと言えば、ご覧のとおり・・・

 

<ブラジルとフェルナンド・ジ・ノローニャの地図>

 

 ブラジルの大西洋岸から約340km 沖合に位置しています。そして上の地図からも分かりますように、本島に寄り添うようにいくつもの島が見られます。その数21

ちなみにメインの島の面積は新宿区くらいの大きさです。

 

 さて、この島に降り立つには2つの手段があります。まず空路ですが、大西洋岸の町レシフェ(RECIFE)からGOL航空とAZUL航空の直行便があります。フライト 時間は1時間強。現在のところ、ブラジルのその他の都市からでもこの2都市を乗り継ぐ必要があります。※レシフェの北約290kmにあるナタル(NATAL)から直行便がある場合も。

 

 そして次に海路。これにはいわゆるクルーズ船の利用が、面倒な手続きもなく最もポピュラーと言えます。

 

 なるほど、ブラジルのサンパウロやリオといった大都市からも直行便が無いとは、日本から行くには、ますます遠いように思われますが、タイトルにある“遠いようで やっぱり遠い!”にはもう一つ“遠く感じさせる”理由があります。

 

 それはこの島の入島ルールです。人数を制限(450~500人/日)、さらに環境保全税(environment preservation tax)なるものを設け、入島の際に支払いが 義務付けられています。なんと70.66レアル=約18US$ /日(2018年度)。しかも年々値上がりしているというからやはりそこはブラジル・・・

 

 これ以外にもまだあります。。。フェルナンド・ジ・ノローニャは、大部分が「国立海洋公園(Parque Nacional Marinho de Feranando de Noronha)」に指定されていて、観光する際には必然的にそこに入園するわけですが、そのエコロジー税(ecological tax)たるものが、外国人は130レアル=約34ドル/10日間。ちなみにブラジル人は半額ということで、これまたブラジルです・・・

 

 こんなことを知ると、足が遠のきそうですね。しかし、それでも訪れた人の満足度が高いのは、あるデータからも一目瞭然。

 

 トリップアドバイザーによるランキング“世界のベストビーチ”2018年は首位を カリブに浮かぶタークス・カイコス諸島のグレースベイビーチに譲ったものの、2017年は、サンチョ湾ビーチが堂々の1位に輝きました!グレースベイビーチは2016年から返り咲きの1位ということですから、きっと2019年度はまたサンチョビーチが1位の可能性も!?

 

<世界のベストビーチに輝いた“サンチョ湾ビーチ”(赤)

サーフィンのメッカ“コンセイサオ・ビーチ”と“ボルドロ・ビーチ”(黄)

注)当地図は「File:Arquipélago de Fernando de Noronha topographic map-pt4.svg」に一部日本語を加えています。

 

 ということで、フェルナンド・ジ・ノローニャに行ったら間違いなく訪れたいのがこのサンチョ湾ビーチ(Baía do Sancho)です。

 

 実はこのビーチ、車を走らせて“はい到着!“・・・と行かないところがまた期待をふくらませるところであります。

 

 車を降りてから、30分弱の軽いトレッキング、そこからビーチを見下ろし、さらに岩の間に設置された190段あまりのはしご階段を下りてようやくたどり着けるといったアドベンチャー付ビーチです。

 

<世界で一番美しいサンチョビーチと書かれた看板>

 

<はしご階段への道>

 

 そして、こちらがはしご階段・・・

 

 

 この狭く急なはしご階段に自信のない方も景色だけはお見逃しなく・・・

 

<サンチョ湾ビーチ>

 

<透明度はご覧のとおり>

 

<世界一の美しさを誇る有名ビーチもアクセスの困難さからかこのゆとり>

 

 

 高い環境保全税も思わず納得の美しさですね!

 

 もちろん他にも魅力的なビーチがあります。その一つがカチョロ・ビーチ(Praia do Cachorro)

 

<カチョロ・ビーチ>

 

 写真右の岩山がフェルナンド・ジ・ノローニャのシンボルとなっているモロ・ド・ピコ(Morro do Pico) 標高は323mで、この島の最高所でもあります。この独特な形から、島のどこにいても目印になります。

 

 

 ご覧のように黒い岩がまるでオブジェのようなビーチです。この島が火山島であるがよく分かります。

 

 そして岩場には・・・

 

 

 まるで折り紙でつくったような形のカニもビーチライフを楽しんでいます。

 

 これだけ透明度の高い海のフェルナンド・ジ・ノローニャですので、主なアクティビティとしてもちろんスキューバダイビングシュノーケリングがあり、とりわけ ウミガメの遭遇率が高いことで注目されます。島中にダイビングスポットは17か所。

ウミガメの他にも、マンタやサメ、バラクーダ・・・美しい珊瑚礁の海底がダイバーを待っています。

 

 さらにアクティブ派にはサーフィン。コンセイサオ(CONCEIÇãO)ボルドロ (BOLDRÓ)などが代表的なサーフィンビーチで、ベストシーズンは12月~2月です。5mに及ぶ波も期待できます。※上記地図の黄色マーク

 

 それでは、海に直接入らなければその美しさを実感できないかと言えばそんなことはありません。たとえば現地でイルカウォッチングツアーに参加。場所はその名も

“ドルフィン湾(DOLPHIN BAY)”途中、希望者はシュノーケリングのチャンスも あります。

 

<イルカウォッチングツアー船>

 

 早速、イルカ登場・・・

 

 

 船上から水の色も鮮やかに。

 

 

 イルカはやっぱり“海のアイドル”愛くるしいですね。

 

 

 そしてモロ・ド・ピコも間近に迫ります。

 

 

 ・・・とその時、船員がウミドリに餌付けのパフォーマンス

 

 

 さらに、海の中をのぞく最高の乗り物と言えば、グラスボート(GLASS BOTTOM BOAT)

 

 

 いざ乗船!

 

 

 ガラス底を眺めます。

 

 

 沈没した○○を発見!?

 

 いました、いましたウミガメ。

 

 

 同時に3頭も!!!

 

 

 さらにイルカの群れ。海面では見られない水中の様子がよく分かりますね。

 

 

 モロ・ド・ピコを背景に海の世界へ導いてくれるグラスボート

 

 

 フェルナンド・ジ・ノローニャには、宿として素敵なポウサーダ(POSADA)が いくつかありますが、お値段も150~200ドル(泊)と素敵です?!

 

 こちらはフェルナンド・ジ・ノローニャのシンボル“モロ・ド・ピコ“を間近に見る「ポウサーダ・ゼマリア(POUSADA ZÉ Maria)」まさにモロ・ド・ピコを独り

占めといった感じです。

 

<ポウサーダ「ゼマリア」>

 

 ということで、ブラジル人も憧れる世界自然遺産の秘島フェルナンド・ジ・ノローニャはいかがでしたでしょうか。

 

 もしブラジルに行かれる機会がありましたら、外国人にやや厳しめ?!のこの島のポリシーをご理解のうえ、大自然を体感してみてはいかがでしょう。

 

 ちなみにフェルナンド・ジ・ノローニャの海は、年中、泳ぐに問題ない水温ですが雨季などを考慮すると、ベストシーズン(サーフィングを除く)は、8月~1月と言えます。

 

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