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↓バルカン半島については以下の記事をご覧ください↓
バルカンで絶対訪れたい国コソボ!そこは“バルカンのエルサレム“はこちらへ
今回ご紹介しますのは、複雑な歴史をもつバルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナ(Bosnia & Herzegovina)です。国名に“&”とありますように、実際 この国は北部ボスニア地方と南部ヘルツェゴビナ地方に分かれています。
みなさんはこの国にどのようなイメージを抱いていますか?
日本で知られていることと言えば、元サッカー日本代表監督のイビツァ・オシム氏、そして現サッカー日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏の出身国ということでしょうか。
どこにあるかと言えば、バルカン半島ですね。
<バルカン半島ボスニア・ヘルツェゴビナと近隣諸国>
上の地図をご覧いただきますように、隣国としては、かつてともにユーゴスラヴィア連邦の一員だった国々が見られます。北西から南にかけてクロアチア、東にセルビア、そして南東にモンテネグロです。
首都はサラエボ(Sarajevo)。サラエボと言えば、第一次世界大戦勃発の原因と なったサラエボ事件※で知られています。
それではここでボスニア・ヘルツェゴビナの基本情報をみてみましょう。
ちなみに日本とボスニア・ヘルツェゴビナは2016年に、外交関係樹立20周年を 迎えています!
ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史を語るうえで、「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」にふれぬわけにはいきません。
ざっくり言えば、1992年3月セルビア主導であった旧ユーゴスラヴィアから独立 すると、国内にいた独立に賛成のムスリム(スラブ系イスラム教徒)とクロアチア人が、独立に反対のセルビア人と対立。その後、ムスリムとクロアチア人も対立するようになり、まさに3勢力が紛争化します。
1995年にはNATO がセルビアを空爆するなど甚大な被害を受けました。同年、“デートン和平条約”により国連及び多国籍軍の監視下で新たな国づくりがはじまります。
・・・が、その後も庶民レベルでも憎しみ合いは続き、セルビア人が多く住む北部ボスニア地方とムスリムやクロアチア人が多く住む南部ヘルツェゴビナ地方といった住み分けがされるなど、民族問題の深さが浮き彫りになりました。
さて、国の事情はこのあたりにして、早速、観光の見どころへ。
首都のサラエボ観光は、ここまで触れてきた“他民族共生”が感じられる点でやはり重要です。一番の特徴は、4つの宗教シンボルの建物が旧市街に隣接していることです。
それらは・・・
①モスク:ガジ(ヒュースレフ・ベイ・モスク)
②カトリック教会(イエスの聖心大聖堂)
③セルビア正教会(生神女誕生大聖堂)
④シナゴーク
下の地図をご覧いただきますように、かなり近い距離にありますね。バルカン諸国の中でもここまで隣接しているケースは珍しいです。
そして地図の中にある、“ラテン橋”こそ前の「サラエボ事件」の舞台。橋のたもと辺りが暗殺現場と言われています。
さらに地図中のバシュチャルシャ(Bascarsija)はまさにサラエボのバザール。旧市街の中心で賑わっています。そしてシンボル的なセビリ噴水(Sebilj Fountain)も あります。地元の人たちの水飲み場です。
<サラエボ旧市街のセビリ噴水>
この辺りには16世紀オスマントルコ時代の石畳が残されているところがあるなど、エキゾチックな雰囲気が感じられるので是非とも散策したいところですね。
尚、いくつかある博物館の中でもトンネル博物館(Tunnel Museum)は、ボスニア紛争当時に実際に使われたトンネルの一部が公開されている興味深い博物館ですのでおすすめです。
<サラエボのトンネル博物館>
ということでボスニア・ヘルツェゴビナ観光はその②へ続きます。
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