フェリンヌのブログへようこそ!
こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
ハイチ(Haïti)と聞いて「えっ?危険な国では・・・」と反応される方は少なくないかも知れません。
しかし時代は変わり、実はハイチに観光で訪れる時代が再来して います。なぜ「再来」か?は少し先のところでお分かり頂けるかと思います。
ということで、ハイチの観光スポットを8回に分けてご案内します!
早速ですがハイチがどこにあって、どんな人々が住んでいるかイメージできます でしょうか?
まず、カリブ海の地図でハイチの位置を確認してみましょう。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ACaribbean_general_map.png
By Kmusser (Own work, all data from Vector Map.) [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
ハイチとドミニカ共和国は、エスパニョラ島(Isla Española)と呼ばれる1つ の島を東西に分断した形で位置しています。つまりエスパニョラ島の西部がハイチ 東部がドミニカ共和国です。
ドミニカ共和国も、同じカリブ海の近隣諸国キューバやジャマイカも、まだ日本 ではポピュラーな観光地とは言えないまでも、それなりにガイドブックで情報が得 られるかと思います。
一方、ハイチは、近年の政情不安と治安の悪化、加えて2010年1月12日マグニ チュード7.0、死者30万人以上ともいわれる大地震に見舞われ、ツーリズムの観点 からは遠い存在にありました。“70年代カリブ一の観光国”の栄光はすっかり影をひそめていたのです。
しかし、国連ハイチ安定化ミッションやハイチ国家警察による治安維持の推進が 功を奏し、現在ようやく落ち着いてきました。
続いてハイチの地図をご覧ください。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AHaiti_map.png
By CIA [Public domain], via Wikimedia Commons
首都はポール・オ・プランス(Port-Au-Prince) 、公用語であるフランス語で 「王子の港」を意味します。公用語がフランス語と記したところで、折角なので、 この国の基本情報についてもご案内しましょう。
■正式名称:ハイチ共和国(先住民タイノ人の言葉アイテ
=山がちな地に由来)
■面積:27,750平方キロメートル(四国と九州の中間程度)
■人口:1,084.7万人(2016年世銀)
■民族:アフリカ系(約9割)、その他
■言語:フランス語、ハイチ・クレオール語(共に公用語)
■宗教:キリスト教(カトリック、プロテスタントなど)、
ブードゥ教(アフリカルーツのアミニズム)
またハイチ略史は以下の通りです。
先コロンブス期:アラワク語系の先住民インディヘナ“タイノ人”が住んでいた
1492年:コロンブスのイスパニョラ島発見(お隣ドミニカも含め島全体スペ
イン領となる)
1697年:フランス領となる
*フランス領の18世紀、本国の経済を支えたのはハイチの砂糖産業だった
1804年:ハイチはラテンアメリカ初の独立を果たす
1915年~1934年:米国によるハイチ軍事占領(独立時フランスへの借金を米
が肩代わりした為)
~以降、独裁、軍事クーデターで不安定な政情が続く~
1993年~:国連介入「国連ハイチ安定化ミッション」
2010年1月12日:ハイチ地震発生(M7.0)死者は30万人以上とも言われ、
“近代史における最大の天災”と米開発銀行は言及
2011年5月:大統領選で圧勝した人気歌手のミシェル・マーテリーが大統領就任
2012年12月:ハイチ大統領として初の公式訪日を実現、滞在中は宮城県名取市
も訪問
2017年11月:大統領選(2016年)の再実施を経てジョヴネル・モイーズ大統領
就任、現在に至る
<公式レセプションでは“千里の道も一歩から”の日本語を披露したミシェル・マーテリー元大統領>
タイトルに“世界で一番古いアフリカ系人種の国”とあるように、ハイチの独立の 歴史を知らずして、この国の観光の魅力は語れません。よって、このあとの見どこ
ろご紹介でも、歴史にふれていきたいと思います。
日本からハイチへは、アメリカ主要都市を乗り継いで入るのが一般的ルートです。
ハイチの空の玄関トゥサン・ルヴェルチュル空港(Toussaint Louverture)から 市内への道は、時間帯によりかなりの渋滞が予想されます。
<空港近郊の道路に掲げられた国旗>
<首都ポール・オ・プランスお馴染みの渋滞>
<道路には物売りの姿>
首都ポール・オ・プランスの中心マロン広場(Place du Marron)には、地震発生前、大統領官邸や省庁などが置かれていました。
<自由を得るため戦った者たちを弔う永遠の炎(La Flamme Eternelle)
<自由の為に戦う奴隷像(Negre Marron)右手に“なた”左手に“壺”>
<地震前には写真奥の部分は大統領官邸があった>2013年撮影
ポール・オ・プランスではパンテオン博物館(Le Musée du Panthéon Haîtien) も是非訪れて下さい。インディヘナのタイノ族から黒人奴隷時代、独立、独裁政治、軍事政権、現在に至るハイチの歴史が学べます。
また、高台のブティリエ展望台(Boutilier Observatoire)からは、ポール・オ・ プランスはもちろん、海岸沿いの地形もよく眺められます。
<ブティリエ展望台(Boutilier Observatoire)>
ポール・オ・プランスの宿泊は、治安の面からも中心部よりやや高台にある地区 ペシオンヴィル (Pétion-Ville)が良いでしょう。観光客用のホテルも多くあります。
その②ではハイチ南西部の魅力をご紹介します。
“ハイチの歴史“を知るおすすめ浜忠雄氏の書籍!
ハイチの栄光と苦難―世界初の黒人共和国の行方 (世界史の鏡 地域)
1,760円
Amazon |
カリブからの問い―ハイチ革命と近代世界 (世界歴史選書)
9,000円
Amazon |
ハイチ革命とフランス革命
Amazon |
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へはこちらへ
やっぱり遠い!ブラジルの世界遺産“フェルナンド・ジ・ノローニャ”はこちらへ
【ベネズエラ】野生動物ウォッチングはゆったり5連泊!オリノコ大湿原はこちらへ
南米チリの秘境・絶景「マーブル・カテドラル」を目指し北パタゴニアへはこちらへ
日本の夏に“ベストシーズン”を迎える南米の秘境はどこ?はこちらへ
秘境アマゾンなら“ボリビア”!ピンクイルカに出会う旅はこちらへ
これからブレイク間違いなし!ブラジルの秘境シャパーダ・ジアマンチーナはこちら
日本のお城まで存在する!パラグアイってどんな国?はこちらへ
今、南米に行くなら迷わずコロンビア!「黄金郷の国」はこちらへ
日本人観光客のいないカリブの島サン・アンドレス島へ!はこちらへ
南米のお祭りなら!メデジン年に一度のフラワーフェスティバルはこちらへ
秘境ファン必見!“虹色の川”カニョ・クリスタレス神秘の川はこちらへ
“幻のニカラグア運河”をクルーズ!淡水ザメの棲むニカラグア湖はこちらへ
秘境ダリエン!ジャングルに住むウーナン族はこちらへ
乾季におすすめ!ウユニ塩湖はこちらへ
マヤ文明を極めるなら“中米のポンペイ”はこちらへ
鉄道ファンへ!ブラジルのオリエント急行?!はこちらへ
“知られざるアルゼンチンの絶景“はこちらへ
アフリカに初めて旅する方おすすめ!西アフリカの島国カーボ・ヴェルデはこちらへ
“動かない鳥”ハシビロコウを見にウガンダへ行こう!はこちらへ
ウサギではなく、国のアンゴラ!アフリカ第2の滝カランドゥーラ大瀑布はこちらへ
マダガスカルに今行くなら!乾季だけ陸路が可能な世界遺産ツィンギーはこちらへ
環境問題を考える究極の旅!アラル海 水が蘇ったのはウズベク?カザフ?こちらへ
カザフスタンで必ず訪れたい世界遺産はこちらへ
今ブータンに行くなら東ブータンはこちらへ
こんなに違う!茶畑の景観 ダージリンとアッサムはこちらへ
「ダライ・ラマ亡命ルート」を辿る旅はこちらへ
インダス文明の真の担い手は誰か?!歴史の闇に葬られたトリプラ王国はこちらへ
インドを極める旅!第1回『モンパ(族)のゴルサム・チョルテン祭』はこちらへ
インドを極める旅!第2回『アパタニ族のドリー祭』はこちらへ
インドを極める旅!第3回『ワンチョ族のオリア祭』はこちらへ
インドを極める旅!第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』はこちらへ
インドを極める旅!第5回『ナガ族のホーンビル・フェスティバル』はこちらへ
インドを極める旅!第6回『ミゾ族のチャプチャル・クット祭』はこちらへ
インドを極める旅!第7回『カシ族のノンクレム祭』はこちらへ
ヨーロッパ最大かつ最古!のアラブの城 千百年の歴史ゴルマス城はこちらへ
ロマネスクファンは必見!7世紀の秘蔵プレ・ロマネスクはこちらへ
古くて壊れかけた家ばかりなのにカメラを向けたくなる村カラタニャソルはこちらへ
イニエスタの故郷アルバセテってどんなところ?スペインの絶景はこちらへ
写真撮影に失敗しない完璧なロケーション!“アルバセテの宝石“ホルケラはこちらへ
パラドールとしておすすめアラルコン城はこちらへ
本場で食べたい!”ハモン・イベリコの故郷ハブーコ村の記事はこちらへ
ユニークなフラメンコ巡礼!スペイン最大の巡礼地エル・ロシーオこちらへ
山歩きが好きな方におすすめ!スペインの名峰“ピコス・デ・エウロパ”はこちらへ
離島マニア必見!アウター・ヘブリディーズ諸島はこちらへ
“北アイルランド”で訪れるべきはここ!デヴェニッシュ島はこちらへ
ベルギーではなく、フランスのディナン!素敵なコロンバージュの町はこちらへ
一度は観たい!世界無形文化遺産『人間の塔』カタルーニャ魂さく裂!はこちらへ
スコピエに行ったら必ず訪れたい!圧巻の鍾乳洞 マトゥカ峡谷はこちらへ
“運が良ければ行ける!世界遺産”アイルランドのスケリッグ・マイケル島はこちらへ
クロアチアを再訪するならここ!『黄金の谷』スラヴォニア地方の記事はこちらへ
バルカンで絶対訪れたい国コソボ!そこは“バルカンのエルサレム“はこちらへ
“カタリ派“の歴史を知って訪れたいオクシタニー地方はこちらへ
ベルギーファン必見!中世のミニチュア都市ベギナージュはこちらへ
VWファンにはたまらない!スイスの湖畔にワーゲンバスが大集合はこちらへ
オレロン島“日本人観光客のいない”フランスの島でヴァカンス!はこちらへ
イエールがなぜ“コート・ダジュール”の名称発祥の地であるのか?はこちらへ
【バルカン半島】サラエボだけじゃないボスニア・ヘルツェゴビナの魅力はこちらへ
フランシュ・コンテ地方で必ず訪れたい!世界遺産シタデルはこちらへ
フランシュ・コンテ地方でチャレンジしたい究極のスポーツとは?!はこちらへ
チーズではなくて“モンブラン山群を一望”!モン・ドー(モン・ドール)はこちらへ
フランシュ・コンテ地方のハイキングにおすすめ!サン・ポワン湖はこちらへ
フランスで体験したい!パラグライダーのベストスポット“モン・プペ”はこちらへ
フランシュ・コンテ地方のおすすめ世界遺産サラン・レ・バンはこちらへ
人生をも変える!“寝そべり自転車(リカンベント)はこちらへ
パラモーター世界チャンピオンと大空を舞うはこちらへ
“目を守るため”ならぬ“身を守るため”のサングラス!固定概念を捨てるはこちらへ
“語学習得”は旅を充実させることはもちろん旅づくりの可能性も広げるはこちらへ
フランシュ・コンテは冬の美しさも実は魅力です。雪景色が“癒し“そして”パワー“をも与えてくれます。“ヒーリング”効果ありのフランシュ・コンテ地方写真集ですので、是非のぞいてみてください!
雪景色に癒されるフランスの田舎: コンテチーズのふるさと フランシュ・コンテ地方 真の美しさに...
Amazon |
|
よろしければ「旅づくりへの思い」もご覧ください。
本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。