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 チベット亡命政府として、ご自身の住まいもインド北西部ヒマチャル・プラデーシュ州(Himachal Pradesh)ダラムサラ(Dharamsala)に置くダライ・ラマ14世

 

注)この地図は「India location map.svg」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:India_location_map.svg

Uwe Dedering at German Wikipedia [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html), CC BY-SA 3.0  (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0) or CC BY-SA 3.0 de (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/de/deed.en)], from Wikimedia Commons

 

 現在も意欲的に世界各地を歩き、多くの人々との対話を実行し続けています。

 

 そんな多望な生活の中にあっても、ダライ・ラマ自身が生涯忘れることのない記憶として心を寄せる地があると言います。

 

 それは、現在のインド北東部アルナチャル・プラデーシュ州(Arunachal Pradesh)です。(あわせて上の地図もご参照ください)

 

注)この地図は「India states and union territories map svg」に一部日本語を加えています。https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AIndia_states_and_union_territories_map.svg                By w:user:Planemad [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

 

 中でもタワン県(Tawang)は、チベットと国境も接する“インドのチベット圏”。 ラサではタブーとなっているダライ・ラマの写真も、ここではごく普通に見られます。

 

 今回は、ダライ・ラマ14世ゆかりの地、さらに言えば歴史に刻まれし『亡命ルート』“旅”にしてご案内したいと思います。

 

 その前に、なぜアルナチャル・プラデーシュ州なのか・・・ここにはこんなヒストリーがあります。

 

 -1959年4月10日(昭和34年)日本では平成天皇のご成婚パレードで祝福ムードに包まれる最中、ラジオではもう一つ大きなニュースに世界中が揺れました。

 

 ラサからその消息が分からなくなっていたチベットの最高指導者ダライ・ラマ14世がインドに姿を現したのです。

 

 中国政府との和平に最後まで力を注ぐも叶わず、チベットの存亡をかけての決死の決断でありました。

 

 しかもそのルートは、予想されたネパール方面ではなく、ラサの南東から時に6千メートルにも達する幾つもの険しい峠を越え、インドとの国境へと至る想像を絶する過酷なものでした。

 

 チベットの少数民族カンパ(族)の兵士に守られながらも、深い雪山を徒歩で越える日も少なからず、また空からの攻撃に怯えながらの逃亡は、疲労も重なり何度も病に倒れたと言います。

 

 そんな一行のもとに、時のインド首相ネルーから法王を迎え入れる旨の一報が入ったのです-

 

 ダライ・ラマ24歳、インドへ足を踏み入れた時、その思いはいかなるものであったでしょう。

 

 そして、そのインドへの一歩こそ、現在のインド北東部アルナチャル・プラデーシュ州(Arunachal Pradesh)タワン県(Tawang)ゼミタン村(Zemithang)でした。

 

注)この地図は「India Arunachal Pradesh districts English.PNG」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:India_Arunachal_Pradesh_districts_English.PNG

By Сергій Зінченко [CC BY-SA 4.0  (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

 

 下記の写真は、ダライ・ラマ一行がインドに入国した当時の写真です。(ダライ・ ラマ著「My Land & My PEOPLE」より)

 

1959年ダライ・ラマ一行がラサからインド国境のゼミタン村へ到着した時の様子>

 

 ここに写っている仏塔(チョルテン)は今も、ゼミタン村の地元民にとって信仰の対象です。

 

<現在のゴルサム村のチョルテン>

 

 と言いますのも、チベットと国境を接するアルナチャル・プラデーシュ州タワン県は、数ある少数民族の中でも、昔からダライ・ラマを頂点としたチベット仏教ゲルク派(黄帽派)を信奉するモン・パ(族)の大地として知られているのです。

 

<アルナチャル・プラデーシュ州タワン県ゼミタン村に集うチベット仏教徒モンパ(族)

 

 つまり、ラサを脱出し、インドに亡命したダライ・ラマがその一歩を踏んだ異国の地は何と、ご自身を最も信頼する人々の待つ“チベット”でした。

 

 この時、東ヒマラヤの麓深い渓谷ゼミタンム村では、モンパ(族)とともに14世紀建立の巨大な目玉チョルテンも一行を温かく迎えたことでしょう。

 

 ちなみに、ゼミタン村には当時ダライ・ラマが、一夜を過ごされたという小屋が今も残されています。

 

 ということで『ダライ・ラマ亡命ルート』の旅はその②へ続きます。

 

 

 アルナチャル・プラデーシュは、ダライ・ラマ14世がチベットから亡命した際、 最初に踏んだインドの地です。  

 

 

 アルナチャル・プラデーシュの民族を徹底解説したディープな一冊

 

 

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