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こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
アドリア海に面する世界遺産の街ドブロヴニク(Dubrovnik)や幾つもの滝が織りなす自然美プリトヴィツェ国立公園(Plitvice National Park)など、クロアチアは 既に、私たち日本人にとっても人気の観光国かと思います。
約30年前はまだ独立国ではなく、ユーゴスラヴィアに属していた!?とは思えぬほど、その豊かな自然や歴史ある街並はヨーロッパファンにとって魅力的ですね。
そこで今回は、クロアチアでもまだあまり日本人観光客に知られていないスラヴォニア地方(Slavonia)をご紹介したいと思います。
ヨーロッパの田舎が好き!という方には是非訪れていただきたいところです。
さてスラヴォニア地方とは一体どこでしょう?
まずは下記クロアチアの地図をご覧ください。
注)この地図は「Historical regions of Croatia.svg」に一部日本語を加えています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AHistorical_regions_of_Croatia.svg
By DIREKTOR [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
ご覧のように、クロアチアは地理的、歴史的に大きく4つの地方に分かれています。それらは中央クロアチア、スラヴォニア、イストラ(半島)、ダルマチアです。
そして、これらは文化的にも異なっています。アドリア海沿いで乾燥したダルマチア地方と、完全に内陸にあるスラヴォニア地方では、食などの生活習慣に加えて、人々の気質にも違いがあるのは当然でしょう。
それでは、スラヴォニア地方(Slavonia)の地図を見てみましょう。
注)この地図は「Slavonia 5 counties colour coded.svg」に一部日本語を加えています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ASlavonia_5_counties_colour_coded.svg
By Tomobe03 [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
スラヴォニア地方は、行政的に5つの郡に分かれています。それらは・・・
① オシエク・バラニャ郡(Osječko-baranjska)
② ヴィロヴィティツァ=ポドラヴィナ郡(Virovitičko-podravska)
③ ポジェガ=スラヴォニア郡(Požeško-slavonska)
④ ブロド=ポサヴィナ郡(Brodsko-posavska)
⑤ ヴコヴァル=スリイェム郡(Vukovarsko-srijemska)
スラヴォニアの位置するところは、北はハンガリーへ35キロ、南はボスニア・ヘルツェゴビナへ60キロ、東はセルビアへ20キロ。
一方、クロアチアの首都ザグレブ(Zagreb)はと言えば、スラヴォニア地方の中心オシエク(Osječko)から200キロもあります。
つまり、スラヴォニア地方はその地理的条件からも、より周辺国の影響を 受けて来たと言えます。
昔から、ドイツ、オーストリア、とりわけハンガリーの人々が多く住んでいたことから、例えばオシェクの地名もドイツ語ではエッセク、ハンガリー語ではエセークと呼ばれています。
つまり、クロアチアにあって他の地方とは異なる歴史を歩み、独自の伝統文化を 保って来ました。
クロアチア南部のドブロヴニクが『アドリア海の真珠』であれば、スラヴォニア 地方の中心オシエクは『黄金の谷の宝石』と言いましょうか。
クロアチアの中でも、スラヴォニア地方の人々は人懐っこく“おもてなし”の心にあふれた気質で知られています。
旅の途中、村のローカルマーケットに出会うことも!
<スラヴォニア地方の工芸品などが売られています>
<地元産の食が楽しめます>
<おいしそうな煮込み料理>
スラヴォニアの代表的な郷土料理のひとつにソーセージがあります。
2009年2月14日、スラヴォニアのヴィンコヴチの町で530mもの長さを持つソーセージが作られました!
しかし、現在の世界記録はルーマニアで作られた全長62.745km・・・誇り高き スラヴォニアにいつしか、新記録が生まれる日は来るでしょうか。
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スラヴォニア地方(クロアチア)その②にて、“黄金の谷”と呼ばれる所以、そして観光のみどころをご案内します。
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