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 クロアチアにおけるスラヴォニア地方の位置は、スラヴォニア地方その①の地図をご参照ください。

 

 世界遺産の街ドヴロブニク(Dobrovnik)があるアドリア海沿岸ダルマチア地方(Dalmatia)と異なり、スラヴォニア地方(Slavonia)は古くから肥沃な土地で、ローマ時代すでにブドウづくりがはじめられていたと言います。

 

 青空の下、広大なブドウ畑と小麦畑・・・これは今も昔も変わらぬスラヴォニア地方の風景です。何世紀にもわたって人々が耕し続けた、正に豊穣の大地です。

 

 というのも、この地にはサヴァ川(Sava)ドラヴァ川(Drawa)イロヴァ川(Ilova)と3つの川が流れているからです。

 

 このうちサヴァ川は南のボスニア・ヘルツェゴビナ国境を流れた後、セルビアの首都ベオグラードでドナウ川(Donau)に合流、またドラヴァ川は北のハンガリー国境を流れ、スラヴォニアの中心オシエク(Osječko)ドナウ川に 合流します。

 

 すなわちスラヴォニアは、この4つの水量豊富な河川に恵まれ潤されて来たのです。

 

 また、隣国ハンガリーの国土の大半は、古のパンノニア海に起源をもつ、肥沃な

“パンノニア平原”によって占められていますが、ここスラヴォニア地方も実はこれに属しています。

 

 そして見渡す限りの平原の中にパプク山地(Papuk)が突き出ています。

 

<パプク山地からスラヴォニアの大地を眺める>

 

 “突き出ている“と言っても、標高1,000mに満たない(最高峰は953m)溶岩性の 山一帯ですが、緑に覆われたその景観はとても印象的です。

 

 実際、パンノニア海があった事を想像させる魚類やアンモナイトの化石も見つかっており、その地質学的価値から、クロアチア初のジオパークに認定されました。

 

<パプク自然公園(PARK PRIRODE PAPUK)>の看板

 

 そして、この山地には中世にいくつかの要塞都市が築かれており、それらが 遺跡として残されています。その一つにルジツァ要塞(Ružica Grad)があります。

 

 スラヴォニア地方の中心オシエク(Osječko)から西へ約75km。

 

       

 

 14世紀に起源をもつという要塞へのアクセスは、下記の看板から、森の中を 散策すること20分強。

 

<ルジツァ要塞(Ružica grad)への道を示す看板>

 

 海抜418mから スラヴォニアの平原を見張っていたのでしょう。

 

<3階建ての要塞跡>

 

<ルジツァ要塞遺跡にある案内板>

 

 

 中を探検・・・

 

 

 今は廃墟でしかないルジツァ要塞・・・中世の時代には、スラヴォニアにとって

重要な役割を果たしていたのですね。

 

 

 遠くから見上げると、“岩の塊“?!かと思われる要塞ですが、近づいてよく見ると

凝った建築がご覧いただけます。

 

<要塞から眺めるスラヴァオニアの大地>

 

 さて、パンノニア平原で育まれた植物の中でも、特にブドウはスラヴォニアでは 最も重要な産物で、ローマ時代から“黄金の谷”と呼ばれたこの地で、

ワイン作りが行われ、現在にも引き継がれています。

 

 中でもクティエボ(Kutjevo)は、ヨーロッパ最古のワイン産地として知られています。

 

1232年創立のワインセラー『Kutjevački podrum』は歴史を感じさせます>

 

 クロアチアで最も古いこのワインセラーにはこんな秘話があります。

 

<マリア・テレジア>

 

 時は18世紀前半のこと。ハプスブルク帝国の女帝マリア・テレジアオシエクへ行く途中、同行した軍人フランツ・フォン・トレンク男爵は女帝の気を ひくためこのワインセラーに立ち寄り、幾種類ものワインを女帝のために開けたとのこと。

 

 女帝はワインの美味しさにつられ、トレンク男爵と恋に落ち、その後1週間二人はこのワインセラーにこもっていたそうです!

 

 クティエヴォ周辺には、ブドウ畑が広がっています。そしてこのぶどう畑を眺めながら、食事ができるワインセラー付きレストランもあります。

 

<レストラン『VINSKA KUČA』>

 

<スラヴォニアの民族音楽を鑑賞>

 

 スラヴォニアその③にてオシエク(Osječko)さらにクロアチア最東端の町イロク(Ilok)をご紹介します。

 

             スラヴォニア地方その①の記事はこちら

 

 

 

 

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