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インドと言えば『インドは世界・州は国』と表現されるように、実に 多彩な民族、そして文化が存在します。

 そこでインドでも日本のガイドブックにほとんど載っていない地域をご紹介します。

 

 「インド北東部ユニークな民族の祭典」として全7回シリーズをお届けしておりますが、その第5回目となるのは、ナガランド州から『ホーンビル・フェスティバル』です。毎年12月はじめに行われます。

 

 インド北東部については、こちらの記事にて詳しく記載していますのでご参照ください。

 

 まずはインド北東部におけるナガランド(Nagaland)の位置を確認しましょう。

 

注)この地図は「India states and union territories map svg」に一部日本語を加えています。https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AIndia_states_and_union_territories_map.svg                By w:user:Planemad [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

 

 ご覧いただきますように、ナガランド州は地理的に、北と西をアルナチャル・プラデシュ、アッサムの両州、南は マニプール州、そして東はミャンマーに接しています。

 

 ご案内するのはこの“インドの1州”であるナガランドナガ族によるホーンビル・フェスティバルですが、祭りをご紹介する前に、“ナガランド”

いう歴史的にも実に特殊なストーリーをもつ場所についてご案内したいと思います。

 

 そのキーワードとなるのは、タイトルにもある“独立を夢見る”・・・と いうフレーズです。そしてここには日本人も深く関わっていますので、是非お読み いただければ幸いです。

 

 さて、2017年時点で人口13憶を超えるインド。国連の予測によれば、2024年には現在14憶人を超えている中国をも抜いて1位になるそうです。

 

 そしてこの首位は人口減少化の中国との差を広げ、2050年には16億人を突破するというのです。ちなみに中国は13億代にとどまるそう。

 

 同時に経済成長についても、人口増加が見込まれる若年層の中で、とりわけ英語、数学、IT分野で世界トップクラス者も多く見られることから、大いに期待されています。

 

 そしてインドと言えば、1947年に英国から独立する際、言語ごとに州を分けたと 言われる様に『インドは世界であり、州は国である』という見方が あります。

 

 日本人観光客の中にも、いわゆる“インドにはまってしまう!”現象の方は多く、州が変わると、すなわち全く別の世界が広がるインドはついつい再訪したくなる国  です。

 

 そんな中、今回の旅の舞台ナガランドも、まさに一つの国のごとく、全29州の中で最も独立を主張する州と言えるでしょう。

 

 その理由として、まず地理的に見ても、インド北東部にあって、まさに辺境の地であることに加え、何より歴史上これまで一度もヒンドゥ教の影響を受けたことが無い事実が挙げられます。

 

 ナガ族は、モンゴロイド系民族に属していてアオ、コニャク、アンガミ、ロタ、 セマなど大きく16の部族に分かれ、その中でさらに細分化されます。人口は約50万人。

 

 部族ごとに言語、風習が異なっていますが、共通して言えることは大変誇り 高き民族であるということです。

 

 かつて「首刈り族」の名を馳せた時代、男たちはそれぞれの部族独特の衣装で自らを飾り立て、勇壮な儀式を行って戦いに挑みました。

 

<勇ましいナガ族の男性>

 

 一方、女たちは、美しい模様と色合いで独自のショールを織り上げその腕を競ったと言います。彼らの纏う“ナガショール”はそのデザイン性から、今や世界的にも知られています。

 

 

 インドと共に英国の支配下におかれた時も決してナガ族の伝統を失うことなく

“ナガランド独立”の夢を持ち続けたのです。

 

 そして訪れたチャンスは、実は日本と深い関わりをもつものでした。

 

 時は1944年3月、第二次大戦中の日本軍による「インパール作戦」※・・・日本軍は、ビルマ(現ミャンマー)占領後の戦略として、主に連合国軍から中国への補給ルート(=援蒋ルート)を遮断する目的で、インパール侵攻を実行しました。(結果は失敗に終わる)

 

上記の地図にてインパール(Imphal)をご確認ください。マニプール州における

“インパール作戦”に関しては、インド独立運動の英雄スバス・チャンドラ・ボーズ(Subhas Chandra Bose)の話とともに、また別の機会にご案内させていただきたいと思います。

 

 「インパール作戦」に踏み切るに際し、日本軍としては、当時まだ英国領であったインドの独立を支援することで、領内を攪乱させることが得策という考えがあったのです。

 

 そして、その日本軍に自らの独立の夢を託したのが、ナガ族でした。

 

 戦後インドは独立を果たしました。同時にナガランドも独立を宣言しま したが、国際社会の中にこの声を聴くものはありませんでした。

 

 かくしてナガランドの独立は、再び夢と化してしまいます。その後、先に記しました北東辺境の地一帯は、殆ど全てアッサム州として扱われることとなります。

 

 しかし、ナガランドは1963年いち早く州として独立し、現在に至っています。

 

 年に一度、州都コヒマ(Kohima)で行われる『ホーンビル・フェスティバル』は、ナガ族が一堂に会し伝統的儀式などを披露する大変興味深い祭典です。

 

 “ホーンビル(Hornbill)”とは、その大きな嘴が特徴のサイチョウのことで彼らの立派な頭飾りにも見ることが出来ますが、現在はその絶滅も危惧されている鳥です。

 

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Great-Hornbill.jpg

By Kalyanvarma [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

 

 フェスティバルでは、衣装の美しさ、踊り、唄などが競われますが、その規模と 華やかさは一見の価値があります。その②にて祭りの様子をご案内します。

 

 

 

 

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 本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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