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こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその①はこちらへ
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその②はこちらへ
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその③はこちらへ
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその④はこちらへ
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその⑤はこちらへ
その④、その⑤ではプレ・インカの中でも非常にユニークなチャチャポヤス文明の遺跡をご紹介しました。
今回は、遺跡観光の拠点をチャチャポヤス(Chachapoyas)から南へ約350キロのカハマルカ(Cajamarca)へ移します。車で8時間強。標高はチャチャポヤスより さらに高く2,750メートル。
カハマルカは、かつてクスコとエクアドルの首都キトを結んだ『旧インカ街道』 沿いにある町。周囲を山に囲まれた、豊かな金鉱と天然の温泉に恵まれています。
<アンデスに抱かれる標高2,750メートルのカハマルカ>
石畳の通りと、美しいコロニアルスタイルの建物・・・カハマルカは、2018年CNNの“是非訪れたい18の場所”にも選ばれました。2月のカーニバルでも有名ですね!
こう聞くと、のどかで平和的なイメージですが、実は、歴史に名高いインカ帝国 最後の王アタワルパが、スペイン人のフランシスコ・ピサロに幽閉され、処刑された場所でもあります。
時は1533年7月26日・・・
アタワルパが、“自身の身代金として金銀で埋め尽くされた部屋を申し出た”という話は有名です。しかし、彼が解放されることはありませんでした。こうしてインカ 帝国も征服されてしまいます。
<インカ帝国最後の王アタワルパが処刑されたカハマルカ>
<17世紀建立のサンタ・カタリーナ大聖堂>
17世紀バロックの美しいファサードをもつサンタ・カタリーナ大聖堂(La Catedral de Santa Catalina)は、長いあいだ未完成でした。当時、完成した教会は課税の対象になったため、あえて未完成にした教会も多かったようです!?
1972年に国の文化遺産に指定されています。
カハマルカには、町の中心アルマス広場(Plaza de Armas)の近くに、インカ最後の王アタワルパが幽閉された「身代金の部屋(El cuarto del Rescate de Atahualpa)」が残されていますので、こちらもお見逃しなく!
<インカ最後の王アタワルパが幽閉されていた『身代金の部屋』>
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:El_cuarto_del_Rescate,_Cajamarca,_Peru.jpg
Miguel Francisco Rueda Ñañez [CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)]
さて、ここからはカハマルカ近郊のプレ・インカ遺跡をご紹介しましょう。まずはオトゥスコ(Otuzco)です。カハマルカから、北東へ約10キロ。
その名も『オトゥスコの窓(Ventanillas de Otuzco)』と呼ばれるように、火山岩にいくつもの穴が見られます。これまでの調査で、ここはプレ・インカ時代のネクロポリス(墓地)であったと考えられています。
時代的に有力視されているのは、紀元600~1000年頃、中央アンデスに栄えた ワリ文化(Huari)。ワリ文化は、南米に最初の帝国を築いた古代文明としても知られます。
にもかかわらず、長いあいだ、インカの陰に隠れてあまり注目されて来ませんでした。
ところが、2013年ポーランドとペルーの共同研究チームが、リマの北300キロに あるエル・カスティージョ(El Castillo)を発掘したところ、およそ1000年前と 想定される王家の霊廟から、60体以上の人骨、さらに副葬品と思われる金や銀、陶器など1200個を発見したのです!
ちなみにワリ文化の陶器はプレ・インカの中でも優れたデザインとして知られます。
<ワリ文化の陶器>
Sailko [CC BY (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)]
話はオトゥスコに戻りますが、穴は、高さが50~60センチ、奥行は8~10メートル。入り口の形は正方形や長方形。
クローズアップ・・・
<オトゥスコのネクロポリス>
周りはのどかな風景ですね!
北ペルーのプレ・インカ遺跡の旅は最終回その⑦に続きます。
“インカ帝国のルーツ”プレ・インカの遺跡を求めてペルー北部へその⑤はこちらへ
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