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 第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』番外編その①では、アルナチャル・プラデーシュの入り口となるアッサム州に住むアッサム族番外編その②では、アッサム州ディブルガール(Dibrugarh)から、アルナチャル・プラデーシュ州で最も古い町、東シアン県(East Siang)パシガート(Pasighat)に向かう途中のナリ村(Nari)に住むガロン族(Gallong)、そして番外編その③では、パシガート手前 ミレン村(Miren)アディ・ミニョン族(Adi-Mignon)をご紹介しました。

 

 そこで今回は、ミジュ・ミシュミ族(Miju Mishmi)、さらにはカムティ族(Khamti)をご紹介したいと思います。

 

 その前に、これまでアルナチャル・プラデーシュ州の旅の中で何度か写真も掲載しましたシアン川(Siang)が乾季の時の様子をご覧ください。

 

<アルナチャル・プラデーシュ州の主要河川であるシアン川(2月撮影)>

 

 シアン川の源流はチベットのヤルツァンポであるという話を以前させていただきました。ヤルツァンポはチベットの西から東へと流れたあと、突如、流れを変え南へ アルナチャル・プラデーシュ州へと入りシアン川と呼ばれるという話です。

 その後、アッサム州に入って大河ブラマプトラとなりガンジスに合流、ベンガル湾へと流れ出ます。全長2,900kmで世界一の高低差を誇ります。

 

 ヤルツァンポは長い間、流れの行方が明らかでなかった時代がありました。チベットの東端まで来て、よもや南へ流れを変えるとは誰も考えなかったのでしょう。

 

 さて、上の写真をご覧いただきますように、乾季のシアン川は澄んだ水の色が印象的です。ここは知る人ぞ知るラフティングのメッカ“でもあります。

 

 ところがここ数年、この澄んだ水の色に変化が起きていると言われます。乾季でも“泥水”。それは既に問題視されているヤルツァンポとその支流におけるダム建設 です。

 

 中国におけるダム建設がヤルツァンポの下流となるインドのアルナチャル・プラデーシュ州シアン川やアッサム州ブラマプトラの環境に影響することは必至でしょう。

 

 アルナチャル・プラデーシュ州はもちろん、ベンガル湾へと注がれる過程において豊かな自然が壊されないことを願うばかりです。

 

 では、改めてアルナチャル・プラデーシュ州の民族ご紹介へとまいります。

 

下記の地図にあるロヒト県(Lohit)の県都テズ(Tezu)には、ミジュ・ミシュミ族(Miju Mishmi)シンポ族(Shingpho)カムティ族(Kamti)などが暮らしています。

 

注)この地図は「India Arunachal Pradesh districts English.PNG」に一部日本語を加えています。

又、2012年以降、kurung Kumey県からKra Daadi、Tirap県からLongding、Lohit県からNamsai,

West Siang県 及び East Siang県からSiangがそれぞれ県として独立しています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AIndia_Arunachal_Pradesh_districts_English.PNG

By Сергій Зінченко (Own work) [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons

 

 このテズの町に地方民族博物館(Tezu District Museum and Craft Center)が ありますので是非訪れましょう。

 

 ここではアルナチャル・プラデーシュ州の歴史に加え、民族衣装や竹細工といった工芸品などの展示が充実しています。

 

 注:アルナチャル・プラデーシュ州では停電なども考慮して博物館などは万一を 備えて懐中電灯を持参することをおすすめします。

 

<アルナチャル・プラデーシュ州で見られる家屋のタイプを表した地図>

 

 テズ近郊のテズガム村(Tezugam)にはミジュ・ミシュミ族(Miju Mishmi)が住んでいます。

 

<ミジュ・ミシュミ族の男性>

 

 チベット・ビルマ語族に属するミジュ・ミシュミ族は、もともと商人としてチベットやかつてアッサム地方を支配していたアホム王国(Ahom)などと取引をしていたこともあり、中国語やチベット語が刻まれた青銅板や刀剣、アクセサリーなどが家宝として代々受け継がれているそうです。

 

 現在は、チーク材など豊かな森林に恵まれるロヒト県(Lohit)に住んでいること から、木材や薬草などで収入を得ています。

 

<ミジュ・ミシュミ族の女性>

 

 これまでの民族に比べ、男性も女性も鮮やかなピンク色が印象的です。

 

<頭のかんざしとアクセサリーがおしゃれです>

 

<実はこんなに長く艶やかな黒髪>

 

 続いて、お隣のナムサイ県(Namsai)へ。上記の地図にも記載しましたように、  ナムサイ県は2014年ロヒト県から独立した県です。

 

 そしてここには、仏教徒であるカムティ族(Khamti)が多く住んでいます。仏教徒と申しましたが、具体的にはタイ系のカムティ族といことで上座部仏教徒です。

 

<ナムサイにある仏教寺院群を遠望する>

 

<ナムサイ観光の目玉ともなっているゴールデン・パゴダ>

 

<ゴールデン・パゴダ近くで出会ったカムティ族の女性>

 

 既婚の女性は緑色のエプロンをしています。

 

 そしてカムティ族が住むWagun Pathar村を訪問。

 

<カムティ族の男女>

 

 信仰深いカムティ族は、家の中に祭壇をもち、祭壇には花や食物などの供物をささげて朝晩の祈りを欠かさないそうです。

 

 彼らの生活の糧は稲作、そしてからし菜やジャガイモなどを栽培しています。

 

<男性はターバンが正装のスタイルとなります>

 

 いかがでしたでしょうか。アルナチャル・プラデーシュ州の民族といってもところ変われば、宗教や生活スタイル、そして民族衣装も異なります。

 

 いよいよ第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』番外編その⑤にて終わりとなります。

 

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』番外編その③はこちら

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』番外編その②はこちら

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』番外編その①はこちら

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』その③はこちら

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』その②はこちら

      第4回『イドゥ・ミシュミ族のレー祭』その①はこちら

 

 

 

 アルナチャル・プラデーシュは、ダライ・ラマ14世がチベットから亡命した際、 最初に踏んだインドの地です。

 

      

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