インドを極める旅！第３回『ワンチョ族のオリア祭』アルナチャル・プラデーシュ州その③

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　さて『ワンチョ族のオリア祭』の様子はその①、その②にてご案内しましたが、　開催地のロンディン県とあわせて訪ねたい県として、パシガート（Pasighat）を中心とする東シアン県（East Siang）、ローイン（Roing）を中心とする低ディバン・　バレー県（Lower Dibang Valley)、ナムサイ（Namsai）を中心とするナムサイ県（Namsai）、コンサ（Khonsa）を中心とするティラップ県（Tirap）があります。

　なぜならアルナチャル・プラデーシュ州に暮らす多くの異なる民族との出会いが　あるからです！

　アルナチャル・プラデーシュ州については、その①の記事をご参照ください。

　下記の地図をご覧ください。ルートとしては、ディブルガール　→　ローディン県（ワンチョ族のオリア祭）→　ティラップ県　→　ナムサイ県　→　低ディバンバレー県　→　東シアン県　→　ディブルガールとなるでしょう。もしくはその逆。

　その①で触れましたように、ディブルガール（Dibrugarh)へは、首都のデリーから国内線があります。

注）この地図は「India Arunachal Pradesh districts English.PNG」に一部日本語を加えています。

又、2012年以降、kurung Kumey県からKra Daadi、Tirap県からLongding、Lohit県からNamsai,

West Siang県及び East Siang県からSiangがそれぞれ県として独立しています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AIndia_Arunachal_Pradesh_districts_English.PNG

By Сергій Зінченко (Own work) [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons

注：東シアン県や低ディバン・バレー県では、シアン川やディバン川を渡る必要があるため、４月～10月頃の雨季や、乾季であっても大量の雨による川の増水があった際は、とりわけ低ディバン・バレー県の村は訪問が難しくなることがありますので現地状況の確認が必要です。

　ところで、ディブルガール（Dibrugarh)というアッサム州の町ですが、アッサム州を流れる大河ブラマプトラ（Brahmaputra）※の上流に位置しており、雨季にはブラマプトラの川幅が２kmにも及ぶとのことで、頻繁に洪水に悩まされます。産業としては紅茶の町として知られています。

※大河ブラマプトラ：西チベットの聖山カイラス（Kailash）標高6,638ｍに源流をもつヤル・ツァンポ（Yarlung Tsangpo)が、広大なチベットを東へと流れ、その東端にあるナムチェバルワ山（Namcha Barwa）標高7,782ｍを迂回すると、突然、南へと方向を変えてインド北東部のアルナチャル・プラーデシュ州に入ります。アルナチャル・プラデーシュ州では、名前変わってシアン川（Siang）と呼ばれ、さらに南下を続けた川はインドのアッサム州へ流れ入り、ここで名前がブラマプトラとなります。その後、ガンジス（Ganges）に合流してベンガル湾へ。全長は2,900ｋｍです。下記の地図を見るとよく分かります。

＜チベットを流れるヤル・ツァンポ川がその東端で突然、南へ流れを変え、インドの大河ブラマプトラとなる＞

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Yarlung_Tsangpo_map.png

By Background layer attributed to DEMIS Mapserver, map created by Shannon1 [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 4.0-3.0-2.5-2.0-1.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0-3.0-2.5-2.0-1.0)], via Wikimedia Commons

　さて、話はアルナチャル・プラデーシュ州に戻りますが、東シアン県（East Siang）の中心パシガート（Pasighat）へは、このブラマプトラを船で渡ります。