ノストラダムスの預言を

  読み取った内容から年表を作りました

 今後、この内容に付け足していきながら、時間の流れをハッキリさせていこうと思います。

 ( )内は、その内容が書かれている場所です。

 

 ただし、ノストラダムス自身が

「詩の内容が分かるのは、そのことが起きる直前か、起きた後」(セザールへの手紙)

と言っていますし、その状況で

「残した日々をつかんだとき 私の預言は細部まで成就する」(1巻48番)

と預言していますから、現時点で、完全な解釈は出来ないということになります。

 ですから、今の段階では、分かる部分だけをつなぎ、全体像を把握することしかできないと考えていてください。そのため、時期が特定できない内容などがありますが、今後、分かり次第、追加・訂正を行いながら、年表を進めていこうと思っています。

 

その他の注意事項

「預言」と「予言」の違いについて 

「直訳」「意訳」について 

単語について 

ノストラダムスの解読について 1 

将来的な予測について 1 

 

 ※がついているものは、今の段階で時期が特定できないため、最も早く起きると考えられる場所に書いたものです。後に、時期がずれることがあると思っていてください。

 具体的な内容を知りたい方は、詩の番号のスレッドを参照してください。また、番号の後ろに(完)のマークが入っているものは、詩の意訳が完全に終了していることを意味しています。

 

 前回の「年表」から、新たに付け加えられた内容については、赤字で示しています。

「年表」

<1980~1990年代>

世界的な気候変動が起こる(セザールへの手紙1 

この異常気象が約40年続く(1巻17番
・それにより洪水が多発する(セザールへの手紙1
・火山の噴火や火事も増える(セザールへの手紙1

 

<1999年>

・恐怖の天体が見つかる(2巻15番10巻72番

 

<2000年~災害直前までに起こる内容(時期不明なもの)>

・エリザベス二世が死去する(6巻63番(完)

 2022年9月8日 永眠されました。

 

※フランスとスペインで大規模な森林火災が起きる(4巻67番

 ひょっとすると、2021年の東京オリンピックのときに起きていた

 フランス・スペインの大きな山火事のことを指しているのかも知れません。

 

・コロナ下で、みんながマスクをつけるようになる?(2巻10番

・教皇の立場が変わる(2巻10番

※メタンハイドレートのあるところで、災害が起きる(1巻21番(完)

※フランスのベアルヌ・ビゴールで7月中旬に気温が48℃に到達(5巻98番

※5月10日前後、劇場が倒壊するような地震が起こる(9巻83番

※イタリアのアポビル方面が乾燥、その他が洪水のとき

   アメリカ空軍が「悪」の行為をする(3巻52番

※キリストの誕生日が10月27日と判明する(3巻77番

 

<2020年半ば~イタリアの噴火前に起こる災害の大きな流れ>

・地球規模の大災害が起こる(1巻17番(完)

・極端な水不足になる(セザールへの手紙1

・水不足のあと、大規模な洪水

・2000年から、それほど経っていない時期に災害が起きる(10巻74番

※洪水の土砂崩れなどによりフランスの学校の校舎が埋まる(2巻39番(完)

 

・隕石の落下

 天体の接近により海面上昇が起こる(3巻38番

 当初、隕石は、フランス アルトア地方に

  落下すると思われていたのが(5巻59番

  フランスの大西洋側のビスケー湾に落ちる(6巻44番

 海水がしぶきになり、ナントに雨のように降ってくる(6巻44番

 隕石により津波が発生

  ロアール川を津波が遡り、川沿いの町に被害(1巻20番(完)

  ヴァントー川を津波が遡り、レンヌに被害(1巻20番(完)

 このとき、海外(アジア圏)の通信関係の者が

  フランスに滞在している(1巻20番(完))

 恐怖の天体、隕石の候補は「アポフィス」(2巻15番

 アポフィスが地球に最接近するのは2029年(2巻15番

 

・フランスの原子力発電所の事故

 トゥールーズで原子力発電所がメルトダウン(9巻9番(完)

  子供が見つけ、その子が被ばくで死ぬ(9巻9番(完)9巻10番

  このときの4月、5月、新たな種の人間が現れる(9巻72番

 ネマン川が洪水を起こし、原子力発電所が倒壊(10巻6番

※ドナウ川・ライン川に給水車が水を汲みに来る(5巻68番

   そのときに、ローヌ川・ロアール川付近で地震(5巻68番

 

<イタリアの噴火の1年前~数か月前に起きること>

・カミラさんがイギリスの女王になる(6巻19番

・新女王となったカミラさんが専用機で日本に来る(5巻81番

 

・日本の「預言書解説」がイタリアで出版される(10巻20番

  それによって、被害に遭わずに済む人がいる

・誰か(ローマ教皇?)の「死と葬儀」に関する内容が

  世界的に報道される(2巻93番

・解読が完成する前に災害が起きる(1巻62番

 

・中東方面で災害などが起こる

 アラブの人たちがヨーロッパに入ろうとして徒歩で移動する(5巻47番

   しかし、入ることができずにロードス島で足止めを食らう(5巻47番

 

<イタリアの状況>

※イタリア・カンパーニャ州で洪水が起こる(2巻31番

  そのときにカシリンという名前の人がクローズアップされる(2巻31番

・災害の起こる直前に大洪水が起こる(セザールへの手紙1

※5月にヨーロッパ全体が揺れるほど大きな地震が起きる(10巻67番

 

・イタリアの大噴火の前、ラベンナの状況

 洪水、ファルネーゼ宮殿に15人が閉じ込められる(9巻3番(完)

 地震、津波が発生(9巻3番(完)

 市内と近郊の2か所に火口が出来る(2巻32番

 津波がクロアチアに到達(8巻83番

 噴火により、クロアチア・ハンガリーの一部に火山礫が降る(2巻32番

 クロアチアの津波のあと、エジプトでも地震(2巻86番

 やがて噴火が終息する(1巻6番

   終息と同時に避難経路が作られる(1巻6番

 

・バチカンの様子

 バチカンに不心得者が現れる(6巻13番

 かに座の方角に彗星が見えるときローマ教皇が死ぬ(6巻6番

 

・イタリアの噴火

 (噴火の予兆)

 復活祭のときにモルターラで地震が起き、そのとき噴火口が出来る(9巻31番

 イタリアの3つの火口のうちの1つは

  ローマの近くにある神殿に出来る(9巻31番

 平地に噴火口が出来る(5巻61番(完)

 大規模な噴火を起こす前に小規模な噴火がある(5巻8番

 

 (噴火のはじめ)

 てんびん座の期間(9月下旬~10月中旬)で噴火を起こす(5巻70番(完)

 噴火が起きるのは夜明け近く(2巻91番(完)5巻70番(完)

 噴火音は大音量で、火口はマグマで満たされている(1巻57番

 「新しい都市」と言われるところでマグマが噴出する(1巻87番

 予想以上の噴火によって、人々が混乱する(8巻17番2巻30番(完)

 フランスのオーベルニュ地方に破壊的な打撃を与える(1巻65番

 フランスのフールの丘からモンスニ峠まで揺れる(5巻61番(完)

 フランスのアグド港に火砕流が押し寄せる(8巻21番(完)

 ローマ付近に直接溶岩が降り注ぐ(5巻62番

 ベルギーから救助にローマに向かうものが現れる(5巻49番

 ローマが滅亡。ノストラダムスが嘆く(10巻65番

 火山が大きくなる過程で溶岩が固まり2本の歯が生えたようになる(3巻42番

 噴火をしながら次第に火山が大きくなっていく(4巻47番(完)

 ノストラダムスが火山のことを「イタリアの皇帝」と表現する(1巻60番

 

 (最初の噴火が起きた後)

 噴火を起こした後、日本とドイツで預言者が現れる(5巻53番(完)

 噴火を起こして、山が少しできた辺りで、彗星が見える(2巻43番

 「ペルセ(救済に向かう集団?)」に当たるものが

  イタリア・フランス方面に入れず、ギリシャ方面に引き返す(2巻96番

 イタリア・スペインで火災と感染症(2巻65番

 ベニスが溶岩流に閉じ込められた状態になる(4巻1番

 

 (2番目・3番目の火口が噴火)

 イタリアの南部で3番目の火口が出来る(2巻16番(完)

 2番目と3番目にできた火口が噴火する(10巻28番

  ナポリ・パレルモ・シシリー・シラクサ方面に

   被害を与える(2巻16番(完)

  ナポリ・パレルモ・シシリーに溶岩が流れ込む(7巻6番

  さらにコルシカ島・サルディーニャ島などまで被害が広がる(7巻6番

 最初に2つの火口が合体し、一つの山になる(10巻28番

 3つの火口が合体し、大きな山になる(1巻99番

  このときに避難所にいた人たちが途方に暮れ

   「ナルボンヌの子供」が現れる(1巻99番

 噴火は雪が降ってからも続き、火口にこぶのようなものが出来る(10巻70番

 アペニン山脈よりも標高が高くなる(5巻61番(完)

 

・サントリーニ島の噴火(1巻49番)

 この噴火の前にアジアのある人がノストラダムスの預言を

   ヨーロッパの人たちに伝える(3巻3番

 ノストラダムスの他に預言を言うものが現れる(2巻78番

 サントリーニ島に学術的な調査が入る(2巻78番

 ギリシャ・トルコでは、預言についてどうするか、迷う(3巻3番

 北極・南極の研究者が集まって寒冷化について話し合う(6巻21番

 ギリシャ・トルコに100メートル規模の津波が来る(2巻52番

 エジプトの方まで揺れる(5巻27番

 ギリシャの山の方まで津波が来る(8巻16番

 ギリシャのキクラデス諸島の中 コリントとラリッサ スパルタ

  全ペロポネソス半島の内部で9か月間、

   噴火の影響を受ける(5巻90番(完)

 「ペルセ」がギリシャにいて、被害を受ける(1巻70番

 サントリーニ島の噴火で起きた津波が

  リビアからイタリアまで到達する(1巻9番

 サントリーニ島の噴火で起きた津波が

  イタリアの火山に到達する(1巻29番

 サントリーニ島の噴火で起きた津波が

  イタリア西部・フランスに到達する(2巻4番) 

   その津波は7波まである(3巻10番

 サントリーニ島の噴火の津波のあとで、何らかの建設が始まる(1巻69番

 サントリーニ島は詩の中で、3種類の名詞の性で扱われている(1巻50番

 

・ヨーロッパが水没する

 イタリアやサントリーニ島の噴火が少し落ち着いてから

  地殻変動(2巻40番(完)

 地殻変動が数年間続く(1巻31番

 イギリスが先に被害を受けフランスに移住してくる(3巻70番

 フランスに大きな断層が出来る(2巻61番

 フランスから船でアフリカに脱出しようとする(1巻90番

 スペイン(もしくはイタリア?)でも、噴火のような状況が起こる(1巻19番

   そこで、竜巻が発生(1巻19番

 フランス・ベルギーが大地ごと移動する(10巻58番

 海水が陸地に入り込みマルセイユの人がリヨンまで徒歩で逃げる(10巻65番

 モーゼルが島のようになる(1巻89番

 当初は食料のある所が利益を得るが、

  その後、世界中が大飢饉になる(3巻71番(完)

 アフリカに移住を決断(5巻48番(完)

 ピレネー山脈方面にフランスとスペインが避難する(4巻2番

 サンズ・オータンからピレネー山脈に避難してくる(2巻74番

 ピレネー山脈に移動したフランスとスペインが一つにまとまる(4巻5番

  ただし、その避難場所にも海水が入り込み多くの女性が命を落とす(4巻2番

 陸地が水没していく様子をナルボンヌ・バイヨンヌ・フォアから眺めた人が

  嘆き悲しむ(9巻63番

 Aemathionに当たるものがピレネー山脈を越える(9巻64番

 堤防が作られる(4巻19番

 

・宇宙人が現れて、地球の人間の救済に当たる

 UFOが2機、空に現れる(2巻41番

 UFOはかなり大きく内部が都市のようになっている(3巻46番

 アメリカの空軍機が原子力発電所に墜落(2巻44番

 神が天に表れる・ファティマの奇跡が再び起こる(2巻27番(完)

 神が聖別する場所に」現れる(9巻71番

 UFOに救ってもらうかどうか、議論になる(1巻64番

 カルカソンヌ・ナルボンヌの人たちは、

  UFOに救ってもらう決断をする(1巻5番

 ナンシーに救済のUFOが待機する(10巻7番

 ランスにも救済のUFOがやってくる(3巻18番

  その救済を求めてナンシーに向かう人たちが準備を始める(10巻7番

 UFOがギリシャ・トルコ方面にも救済に行く(1巻74番

 神(宇宙人?)が実際に現れて、人間に指示をする(4巻3番

 宇宙人による選別が行われる(2巻92番

 イタリアの人たちが疎開で離れていた子供たちと再会する(10巻81番

 UFOが3~4月に救助用の機材を人間に与える(3巻5番

 ペテロを DNAからクローンで現代に復活させる(5巻41番

 宇宙人が人間を作る(1巻91番

 宇宙人が人間の作成に失敗する(2巻45番

 新たな人類が生まれる(2巻46番

 肉体を持たない人間が生まれる?(4巻25番

 キリストの子孫にあたる宇宙人が人類を統治する(10巻42番

 

・地球が氷河期のような状況になる(10巻71番

 サントリーニ島の噴火の噴煙が北半球全体を覆う(1巻4番(完)

 海に面した大都市が氷で覆いつくされる(9巻48番

 ガロンヌ川・ブロイが凍り付く(8巻35番

 世界的な食糧不足が起きる(1巻67番

 ヨーロッパの人たちがエジプトに移住しようとする(10巻79番

<2040年>
 火山の噴火などが終息する(10巻89番

 ここから復興が進む(10巻89番

 日本人が預言書の内容を細部まで解読する(1巻48番

<2097年>

 預言書の内容が完結(セザールへの手紙2


「付記」

ここでは、すでに起こっている過去の内容を書いておきます。

この内容をノストラダムスは1550年代ですでに分かっていたということになりますね。

 

<紀元前1700年>

 サントリーニ島の噴火(1巻49番

 

<紀元元年ごろ>

 キリストが十字架にかけられる(3巻77番

 キリストの処刑の状況(2巻13番

 

<1500年代>

・預言書を書いているときの内容

 映像が俯瞰された状態から地上に降りてくるように見える(1巻1番(完)

 預言が見えるときには、神が傍にいる(1巻2番(完)

・アンリ2世が馬上の槍試合で目を突かれ、

  それが元で命を落とす(1巻35番(完)

・エリザベス1世の幽閉。メアリー女王のプロテスタント迫害(2巻51番

・ノストラダムスのニセモノのアントワーヌが現れる(4巻88番

 

<1600年代>

・望遠鏡の発明により天文学者が増える(8巻71番

・1608年にハレー彗星が地球に接近(8巻71番

 

<1700年代>

・プロテスタントのアメリカ移住(2巻19番(完)

・アメリカに町が作られ、発展する(2巻19番(完)

・アメリカ独立戦争(5巻26番

・フランス革命(5巻26番

 

<1800年代>

・エジプト ピラミッドの発掘など(9巻7番

・クリミア戦争の際、赤十字が作られる(1巻3番(完)

・マルクスが社会主義を唱える(3巻67番

 

<1900年代>

・ロシア革命前後の状況(6巻57番

・第一次世界大戦もしくは第二次世界大戦で

  ドイツが軍事法廷にかけられる(5巻72番

 

・第二次世界大戦

 エリザベス二世が英国女子国防軍に入る(6巻63番(完)

 3月に日本が侵攻、ドイツはフランスに向かう(1巻23番(完)

 日本が海上を制覇(5巻11番(完)

 ドイツがユダヤ人に対して管理を強化する(5巻11番(完)

 ドイツ敗戦、日本に原爆が投下される(1巻23番(完)

 

・第二次世界大戦終了

 天皇が象徴になる(4巻29番(完)

 その後、日本が高度経済成長を迎える(4巻29番(完)

 原子力発電所についての内容(6巻89番(完)

 

・チャールズ皇太子、カミラさんと恋に落ちる(8巻25番

・チャールズ皇太子、結婚前から不倫(6巻59番(完)

 

・チェルノブイリ原発事故(4巻26番

 

<2000年代>

・アメリカ同時多発テロ。窓に向かって飛ぶ飛行機(1巻34番

・イラクのフセイン、アメリカに捕まる(1巻38番

(10巻74番 原詩)

Au revolu du grand nombre septiesme,
Apparoistra au temps ieux d'Hecatombe:
Non esloigne du grand age milliesme,
Que les entrez sortiront de leur tombe.

 

(直訳)

 偉大な数字の7の経過に向かい
 大量虐殺の動きの期間に向かい明らかになる
 偉大な1000の時代から離れていない
 それらが彼らの墓から外に出ることに加わることは

 

 まず、原詩の単語についてですが、2行目の「ieux」は、書籍でみると、「i」の下の方がつぶれているように見えるので、印刷上「jeux」がつぶれてしまっているのではないか、という解釈をしています。

 

 こちらの解読としては、

 1行目の「数字の7」は「7の月」のこと。すなわち、イタリアで大規模な噴火の起きるときと考えていて、その噴火が起きた月が経過すること。

 2行目では、その後に起きる大量虐殺とは「サントリーニ島の噴火」を指していると考えられるので、そのサントリーニ島の噴火の兆候が明らかになるということを指していると考えています。

 

 そして、3行目では「1000の時代」というのは、他では「千年期」などと解釈されていて、その基準もかなり面倒なのですが、こちらの方では「ノストラダムスの解釈にそのような面倒なことは必要ないだろう」と思っています。以前も書きましたが、そんな面倒な基準で考えなければならないなら、実際に物事が起こっても正しい解読は出来ないことになってしまうから。

 ですから、ここでは、単にきりのいい年号のこと。例えば「1000年」「2000年」「3000年」といったものです。

 となると、そこから「離れていない」訳ですから、現在の年号で言うと「2020年」とか「2030年」といったように「2000年から、それほど経過しない時期に、この大災害が起きる」ということを言っているのだろうと考えています。そのように考えると、全体の辻褄も合う。

 

 4行目では、今後、噴火しないだろうと思われていたサントリーニ島が再び「墓から外に出て」きて、噴火を起こすという内容なのだろうと考えています。

 

(意訳)

 保留

(2巻13番 原詩)

Le corps sans ame plus n'estre en sacrifice,
Jour de la mort mise en nativité:
L'esprit divin fera l'ame felice,
Voyant le verbe en son eternité.

 

(直訳)

 犠牲者にならないものは、すでに魂がない体
 死の日は降誕の中に置かれる
 神の魂は幸せな魂を作る
 その永遠の中に 神の言葉が見える

 

 具体的な内容はこの詩の中には書かれていません。ということは、イメージで感じ取っていかなければならないタイプの詩であるということです。

 そして、これを逆に考えると、具体的な内容があった場合、皆が気づいてしまうから、あえて、そういう内容を伏せたのではないかとも思われます。

 

 となると、可能性として「誰でも知っている内容である可能性がある」ということになります。

 

 もう一つ、これは別の項目でも書いているのですが、ノストラダムスは、アンリ2世への手紙の中で、キリスト教の変遷について滔々と述べている箇所があるのです。まるで神様に、そのときの映像を見せられたかのように語っているのです。

 また、そういう部分や、その他にも理由があって、この預言書の中には、預言書が書かれた1550~60年代以前の歴史的な事象も書かれていると考えています。

 

 そのような視点で見てみると、

 1行目では「犠牲者」

 2行目では「降誕」という単語が出てきているということ。

 3.4行目では神を称える内容になっているということ。

 これらが一度に出てくるのは、キリストの処刑前後の内容ではないかということなのです。

 

(意訳)

 不明

 元ローマ教皇のベネディクト16世が、12月31日に他界されました。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 報道は以下の通りです。

前ローマ教皇ベネディクト16世が死去 95歳 

 

 このベネディクト16世という教皇は、予言の話で行くと「マラキの預言」と言われる預言書の中で、一番最後の教皇になる人です。

全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言 - Wikipedia

 

 そして、この預言書の中で、最後の教皇が死んだあとは「ペテロが復活して、そこでローマ教皇は途絶えてしまう」という内容のことが書かれていて、そのことがノストラダムスの預言とつながってくるのではないかと捉えています。

 一般的「マラキノ預の預言は偽書」とされていますが、もし、この預言書に本当のことが書かれているならば、もう間もなく、ペテロが復活することになります。

 

 ただ、「ペテロの復活」というのが、どのような状況を指しているのかは、今の段階では分かりません。

 

(6巻57番 原詩)

Celuy qu'estoit bien avant dans le regne,
Ayant chef rouge proche la hierarchie,
Aspre & cruel, & se fera tant craindre,
Succedera a Sacree Monarchie.

 

(直訳)

 統治の中 以前に良くなっているそれらのもの(人)
 階級に似た赤い首長を持つ
 aspreと残忍 すべてを残酷にする
 神聖な帝国を受け継ぐ

 

 この詩を読んで、パッと思いついたのは「ロシアの歴史」です。

 ロシア革命がおこる少し前に、世界史で習う「農奴解放」が行われました。その農奴解放がきっかけで帝政ロシアが滅び、レーニン率いる共産党が支配します。

 

 1行目は、その農奴解放後の状況。

 2行目は共産党のシンボルカラーである「赤」の首長がやってくるという状況。

 3行目の「aspre」は意味が不明です。

 4行目は「ロシア帝国」を受け継ぐ形で建国し、後のソビエト連邦となっていきます。

 

 この部分に関しては、ほぼ正確に合致していると思われますので、今の段階では、これで間違いないのではないかと思います。

 

 もう少し詳しくロシアの歴史を知りたい方は、こちらへ

ロシアの歴史 - Wikipedia

 

(意訳)

 農奴解放によって生活が改善された人たちが

 共産党のレーニンを迎え、ロシア革命を起こす

 3行目(不明な単語があるので今は、意訳は出来ません)

 最終的に、レーニンがロシア帝国を受け継ぐ

(3巻38番 原詩)

La gent Gaulois & nation estrange
Outre les monts, prins & profliges:
Au moys contraire & proche de vendange
Par les Seigneurs en accord rediges.

 

(直訳)

 フランス人と見知らぬ国の人々
 山の他 prins と壊滅的な打撃を受ける
 反対の月 ブドウの収穫の時期の近く
 同意の中の領主によって 書く

 

(解説)

 ここでは、まず、2行目に着目しますが、

「山の他」は「山以外の地域は」と捉えることができます。

 となると「海抜の高いところ以外は壊滅的な打撃を受ける」という意味になりますね。そして、このような現象が起きるケースを考えた場合、最も考えられるものは「何らかの原因で海面上昇が起き、それが被害をもたらす」というものでしょう。

 ちなみに、まだ「prins」の意味は特定できていませんが、他の詩のものと照らし合わせて考えると「捕まる」というような意味ではないかと思われます。

 

 次に1行目ですが、「estrange」には「外国」などの意味がありますが、訳では「見知らぬ国」の方を採用しています。ノストラダムスは、ヨーロッパ方面の国であれば、いろんな地域名を使って表しているので、ヨーロッパ方面で起きることであれば、単に「estrange」という表現はしないと思います。

 ですから、ここで被害に遭う国は、アジア方面か、アメリカ方面である可能性が高いということです。

 

 そして、3行目ですが、

「反対の月」

については、いろいろな解釈が出来そうです。ただ、ここで使われている「月」は「1月、2月・・・」の月ですから、ここで時期を特定できるということになるでしょう。

 また、「ブドウの収穫の時期」は「8月~10月」です。

 ですから、そこから見て「反対の月」となると、ノストラダムスは「占星術」を扱っていますから、牡羊座、おうし座などの12宮でみたときの反対側、すなわち「半年後」と考えることができます。

 となると、山以外のところに被害をもたらす時期は、その半年前の「2月~4月」。

 この時期に起こることで、今の段階で分かっているのは

「惑星アポフィス」

の接近です。日付は2029年4月13日。

 

 もしも、このときに地球の引力圏内を通過した場合、引力によって海面上昇を引き起こす可能性があるのではないか、と考えています。

 

 ただし、まだまだ不明な点が多いですから、今の段階では、一旦、

「アポフィス接近による海面上昇」の話

としておこうと思います。

 

(意訳)

不明

 預言書解読に書いていた「エリザベス2世」が、昨日、他界されました。

 今後、チャールズ皇太子(次の国王)やカミラさんの動きが活発になってくるものと思われます。

 

 年表などで確認してみてください。

 また、こちらを追加訂正しました。

6巻63番(完) 「エリザベス二世」 

 

 報道は以下のページで確認してみてください。

エリザベス女王が死去、96歳 在位70年、英国君主として歴代最長 (msn.com)

 

(4巻6番 原詩)

D'habits nouveaux apres fait la treuve,
Malice tramme & machination
Premier mourra qui en sera la preuve
Couleur Venise insidiation.

 

(直訳)
 出来事のあと 新たな服から それが見つけられる
 悪意の交差と奸計
 まず 死 それが証拠となる
 ベニスの陰湿の色

 個人的には、この状況で思い浮かぶのは、エリザベス1世の暗殺未遂事件です。

 その経緯についてですが、
 エリザベス1世の前の女王のメアリーは、敬虔というよりも、行き過ぎのカトリック派で、当時、宗教改革で台頭してきたプロテスタントを極端に嫌い、理由をつけてはプロテスタント派をことごとく処刑していったため、あだ名が「ブラディ・マリー(血まみれマリー)」なり、それが後のカクテルの名前になったという話は、以前、別の詩のときに書きました。

 それに対し、エリザベス1世はプロテスタント擁護の立場をとっており、そのため、当時のカトリックの総本山、ローマ教皇(バチカン)から目を付けられていて、カトリックの衰退を恐れたバチカンは、エリザベス1世の暗殺を企てます。
 その暗殺方法は、エリザベス1世へ贈り物の服に毒が仕込まれていて、その服を着ると、針が刺さって体に毒が回るというもの。
 ところが、その服を誤って侍女が着てしまい、その侍女が毒で亡くなったことから、暗殺計画がバレてしまったという経緯です。

 こうしてみると、1~3行目までは、ピッタリ当てはまります。問題は4行目で「ベニス」が出てくるのですが、これだけが意味が分かりません。

 ただ、こういった暗殺者は、直接「バチカンから来た」とは言わないと思いますから、ベニスあたりの司祭がやってきたのかも知れません。


 ですから、今の段階では「エリザベス1世暗殺未遂」の話として捉えておこうと思っています。

 

(意訳)

 不明

(8巻35番 原詩)

Dedans l'entree de Garonne & Blaye
Et la forest non loing de Damazan
Du Marsaves gelees, puis gresle & bize
Dordonnois gelle par erreur de Mesan.

 

(直訳)
 ガロンヌとブライの入り口の内側で
 そして、ダマザンから遠くない森で
 氷点下のMarsaves 次に gresleとbize
 Mezanの過ちによって 凍てつくDordonnois

 ガロンヌはガロンヌ川、ブライはそのガロンヌ川の河口付近の街、ダマザンはガロンヌ川の上流の街です。ここがどうやら凍り付くのではないかと思います。ということで、凍り付くが出てきていますから、サントリーニ島の噴火のあとで強烈な寒波がやってくる、その時期の話ではないかと思います。
 ところが、詩の中でスペル表記にしているところは、具体的にどこなのかが分かりません。ネットで調べても、MarsavesもDordonnoisも、出てくるのは「ノストラダムスの預言詩」の中に書かれている単語、というものばかり。
 gresleとbizeも、大文字で書かれていれば、地名なんですが、小文字の表記なので「?」といった感じ。もしも大文字だった場合、bizeはビジエというフランスの街を指します。

 それで、こうやって、みんなが調べていて、まったく分からない、というものは、可能性として「これから新たに出てくる単語」ではないか、ということが考えられます。
 というのは、地殻変動が起きて、今まで陸だったところが海になったり、他国の人たちが移り住んできたりするわけですから、今までとは違う地名がつけられる可能性がある、ということなんですよ。ですから、そういう単語が出てくる詩は、上記のようにアルファベット表記しておくと、新たな地名が出てきたときに反応しやすいと思うので、この方式が一番いいのではないかと思っています。

 

(意訳)

 不明