(5巻62番 原詩)

Sur les rochers sang on verra pleuvoir,
Sol Orient, Saturn Occidental,
Pres Orgon guerre a Rome grand mal voir,
Nefs parfondrees & prins le Tridental.

 

(直訳)
 岩の上に 血のように見えるものが雨のように降ってくる
 オリエントの太陽 西洋の土星
 オルゴンの近くの戦い ローマに偉大な悪が見える
 本堂は溶け 三叉の槍のようなものを持つ

 まず、地名の説明ですが「オルゴン」はフランスの地中海沿岸の町。要するにイタリアと向かい合う町だと思ってください。
(詳しくはこちら↓)

オルゴン - ウィキペディア (wikipedia.org)
(フランス語のページですから翻訳が必要です)

 3行目では「ローマに偉大な悪」とありますから、これはイタリアに出来る火山のことでしょう。ちなみに、この火山、ローマ近くにできますし、噴火前夜では、フランスからでも火口の火が見えると他の詩に書いていますから、このあたりも間違いないと思います。
 すると、1行目の「血のように見える~降ってくるもの」は、おそらく溶岩ではないか、ということです。
 また、4行目の「本堂」は、おそらく、火山自体の事を指しているのではないかと思われます。溶岩が噴出し、山肌を溶かしたような状況になったまま、火口から噴出する溶岩流が3方向に分かれ、三叉の槍のようになるということではないか、と考えています。

 

(意訳)

 不明