(5巻98番)

A quarante-huit degre climaterique,
Afin de Cancer si grande secheresse,
Poisson en mer, fleuve, lac cuit hectique,
Bearn, Bigorre par feu ciel en detresse.

 

(5巻98番)
 気温が48度
 かに座の終わりに日照り続き
 海・川・湖の魚は病的に蒸され
 ベアルヌ・ビゴールは天の火に追いつめられる

 

 今回は、まず、こちらのニュースを見てください。

 2021年8月12日のNHKのニュースです。

イタリア シチリア島で48.8度 ヨーロッパ観測史上 最高気温に | 気象 | NHKニュース


 まず、今回の詩ですが、1行目に「気温が48℃」となっています。

 以前、ノストラダムスが話題になった1999年当時では「ヨーロッパでそんな気温になるわけないだろう」くらいの感覚で見られていました。ところが、イタリアのシシリー島では、すでに48度を記録するようになってきているんですね。

 

 そして、この詩では「気温が48℃」になるのは、フランス。

 4行目のベアルヌ・ビゴールは、ピレネー山脈寄りのフランスの町ですから、ここで48℃を記録するということでしょう。

ベアルン - Wikipedia

バニェール=ド=ビゴール - Wikipedia


 詩の2行目の「かに座の終わり」ですが、かに座は6月下旬から7月中旬までの期間。その終わりと言っているのですから、明らかに7月の中旬あたりを指していると思われます。
 

 ですから、詩の内容は「フランスで気温が48度に達するときがある」と言うこと。また「日照り続き」ということから、大災害が起こる前の「水不足」の時期に相当するのではないか、ということです。そうなると、この後、大洪水が起きて、そして、大災害に進むわけですから、この詩の通りが起こると、その「予兆」になるということですね。

 もちろん、この内容に関しては、今年起きてもおかしくはなかった内容です。今年はシシリー島でしたが、来年はフランスで気温が48度に達するかも知れません。

 

 さらに、予備的に覚えておいて欲しいのですが、ニュースでは「山火事」についての報道しています。この内容も後につながってきますから、覚えておいていてください。

 

(意訳)

 7月中旬に、フランスのピレネー山脈付近の町で、気温が48℃に達する

 日照りが続き、

 海や川の魚も気温の上昇の影響を受ける

 4行目(不明)