(5巻41番 原詩)

Nay sous les umbres & iournee nocturne,
Sera en regne & bonte souveraine:
Fera renaistre son sang de l'antique urne,
Renouvellant siecle d'or pour l'airain.

 

(直訳)
 昼と夜の傘の下に生まれる
 統治の中 善良な元首となる
 古い骨壺から彼の血を生まれ変わらせる
 青銅によって金の世紀を更新する

 ここで注目する点は3行目です。キーワードは「古い骨壺」と「生まれ変わらせる」。
 それで、この内容について触れる前に、まず「マラキの預言」について、確認しておくことにします。

 マラキというのは、歴代のローマ教皇のことを預言したことで有名な北アイルランドの大司教です。定説では偽書として扱われているのですが、基本的に、バチカンはカトリックの教えや自分たちに都合の悪いことは認めない、という立場を取りますので「偽書」ということ自体が「偽り」である可能性もあるんですね。
 そして、このマラキの預言で、注目したいのは、この預言の最後の部分なんです。これについてはWikiを見て確認してください。

全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言 - Wikipedia

 さて、ローマ教皇の現在までの流れでは、マラキの預言から数えて
110代 ヨハネ・パウロ2世
111代 ベネディクト14世
112代 フランシスコ
となっています。

 これが、マラキの預言では
110代 ヨハネ・パウロ2世
111代 ベネディクト14世
でお終いで、そのあとは、最後に「ローマ人のペテロが司牧をする」となっています。さらに「7つの丘の町は崩壊し、最後の審判が下る」となっているんですね。


 これをもう少し、現代に合わせて意訳すると「ローマカトリックの初代教皇だったペテロが復活して教皇になり、天変地異により町は崩壊する。そして、最後の審判が下る」ということになります。また、以前書きましたが、バチカンの中心となっているサンピエトロ寺院はペテロのお墓に建てられた寺院で、その地下には、ペテロの骨が安置されているということでした。

 ノストラダムスの預言書の中には、この「サンピエトロ寺院が地震によって崩壊し、地下からペテロの墓が地上に現れる」ということが書かれているものがあるんですね。ですから、これが、もしかすると「古代の骨壺」ではないか、ということなんです。となると、詩の3行目の「血を生まれ変わらせる」というのは「ペテロを復活させる」という意味になり、マラキの預言と合致することになるんです。また「七つの丘の崩壊」に関しても、ノストラダムスの詩と合致するわけです。

 それで、そもそも「マラキの預言」が本当に偽書ならば、この最後の部分に「ペテロ」がどうとか「七つの丘が崩壊する」とか、そんな怪しいことは逆に書かないはず。さらに、この2人の預言も、もう一つの聖書の預言部分とも完全に合致するんですね。ですから、マラキの預言は本当は偽書ではないのではないか、ということなんです。

 そこで、ノストラダムスの詩を見てみましょう。
 1行目は、昼でも夜でも「傘のように覆いかぶさっているもの」。すなわち大型UFOがやってくるということを示しているのではないか。
 2・3行目では、地下から現れたペテロの骨壺から、何かの科学的な方法で、ペテロのDNAなどを取り出し、宇宙人が本当に「ペテロを復活させる」のではないか。
 そして、そこから、しばらくは、災害を逃れた生活をするのではないか、ということです。
 こうなると、もうすでに、地球の科学レベルの範疇を超えています。ただ、こういう人智を超えたことが起きるため、今後の人たちも預言書が信じられなかったりするでしょうし、今までの解釈が失敗に終わっているのも、実は、こういう部分がネックになっているのではないか、ということなんです。

 

(意訳)

 不明