今回は1行目だけに注目してください。

 

(6巻21番 原詩)

Quant ceux de Pole Artique unis ensemble,
Et Orient grand effrayeur & crainte,
Esleu nouveau, soustenu le grand temble,
Rodes, Bisance de sang Barbare taints.

 

(直訳)
 極地の学問を研究する者たちが 一緒に協力するとき
 オリエントに向かって 大きな恐れや心配
 新たな列が偉大な寺院に弧を描き
 ロードス島 異邦の血で染められるビザンチン

 1行目に「極地の学問を研究する者たち」と出てきますが、北極や南極を研究する者たちが集まる、となった場合、現段階で最も考えられる理由は「噴煙による地表の寒冷化」について討議するためではないかと思っています。要するに、あたり一面が凍り付いた場合、どのように対応していかなければならないか、を検討するということではないでしょうか。

 2行目に「大きな恐れや心配」と出てきますから、この段階では、まだサントリーニ島が噴火していないのではないかと思います。ですから、ここでの「極地の学問を研究する者たち」が話し合うのは、ノストラダムスの預言の話が浮上し、サントリーニ島が噴火した場合、どのようなことが起こるか、ということを話し合うのではないかと思われます。
 

 4行目のロードス島は、ギリシャ領ですが、場所はトルコのすぐ南西に位置する島です。

ロドス島 - Wikipedia

 

 今後、この「ロードス島」が何度か出てきますし、この詩の3、4行目と他の詩の関連に関わってきますので、チリ関係を含めて覚えておいてください。

 

(意訳)

 寒冷地に詳しい北極・南極の研究者たちが集まって話し合う

 2、3、4行目(不明)