(3巻10番 原詩)

De sang & faim plus grande calamite,
Sept fois s'appreste a la marine plage,
Monech de faim,lieu pris,captivite,
Le grand mene, croc, en ferree cage.

 

(直訳)
 さらに大きな災害の血と飢えで
 7回 ゆったりと海岸にやってくる
 飢餓のMonech 場所が捕まえる 監禁
 偉大なものが先導 鉤 鉄の籠の中

 1行目から「さらなる大きな災害を起こそうとして」と言う意味合いであることが分かり、2行目で「ゆったり海岸にやってくるもの」ということが分かります。
 そこから考えられるのは、やはり「津波」だろうと思います。


 ただ、津波が7波までやってくる、と言うことは、最初の第2波、第3波あたりは、相当大きな津波だろうと思われます。おそらく東日本大震災のときの津波とは、比較にならないくらい大きな規模の津波。


 それで、3行目の「Monech」が分かれば、どこで起きる津波なのかがハッキリするのですが、残念ながら、今の段階では分かりません。スペルは「モナコ」に近いので、モナコである可能性が高いとは、思っています。

 ひょっとしたら、ノストラダムスは、災害によって変化した町ということを表現するため、実際のスペルをわざと変えて書いているのかも知れません。


 そこで、現時点では推測にしかならないのですが、これだけの大きな規模の津波を起こす可能性が高いのは「サントリーニ島の噴火」。

 4行目は「鉤 鉄の籠」が出てくるので、イメージ的には「フックでつるされた鳥かご」のような感じでしょうか。ですから、例えば、ヘリコプターからつるした救助用の籠が、陸上におろされて、津波で孤立している人を助ける、というような活動が行われるのではないかと思います。

 

(意訳)

 サントリーニ島の噴火による津波が まるで血に飢えているかのように

 7回も海岸に押し寄せる

 3行目 不明

 4行目 不明