(5巻47番 原詩)

Le grand Arabe marchera bien auant,
Trahy sera par les Bisantinoise,
L'antique Rhodes luy viendra au deuant,
Et plus grand mal par austre Pannonois.

 

(直訳)
 アラブは非常に長い距離を歩く
 ビザンチンによって 裏切りがあり
 古代ロードスは 彼に義務を果たしに来る
 そして 大きな悪が南半球のパンノニアによって

 1行目の内容は、中東方面で起きた大きな災害によって生じた難民が、ヨーロッパを目指して移動してくる状況のようです。現在でも、国境を超えてメキシコからアメリカに入ろうとする人たちは、そのまま徒歩で移動しているケースが多いようですから、それがアラブ方面で起きるということですね。

 ただ、この状況、もしも、イタリアで噴火が起きているとすれば、進んでイタリア方面に行こうとはしないと思いますから、その前の段階でのことだと思われます。


 そして、別の詩で出てくるのですが、当初、難民を受け入れると表明していたヨーロッパの国~おそらくイタリアやドイツだと思われる~が受け入れを拒否するようになるようです。原因は、洪水。

 また、ビザンチンとありますから、トルコからクロアチア方面で裏切り~難民の拒否~が起き、難民が足止めを食らうことになるようです。

 古代ロードスは、いわゆるロードス島。足止めを食らったアラブの難民たちを一時的に受け入れるのはないかと思われます。

 

  4行目は、まだ意味がはっきりしないのですが、パンノニアはアフリカ方面。ノストラダムスが「悪」と言っているので、おそらく何らかの災害であろうと思われますが、それがアフリカの南半球側で起きるということだと思われます。災害として一番考えられるのが地震。それでなければ、大干ばつで極端な食糧危機となるのではないでしょうか。

 

(意訳)

 アラブの人たちは、非常に長い距離を歩いてヨーロッパ方面に向けて移動する

 トルコ・ギリシャ・クロアチアなどで、難民の受け入れを拒否することになり

 ギリシャのロードス島では、行き場に困った難民を一時的に受け入れる

 4行目 不明