(2巻40番 原詩)
Un peu après non point longue intervalle,
Par mer & terre sera fait grand tumulte:
Beaucoup plus grand sera pugne navalle,
Feux, animaux, qui plus feront d'insulte.
(直訳)
長い間 誰も頂点に立たない状態のあと しばらくして
海と大地が大きな騒動を起こすため
さらに大きな海戦が起きる
より侮辱を受ける 火 動物
先に結論から言ってしまうと、これが、ヨーロッパの水没の始まりの詩だと思います。
1行目の「誰も頂点に立たない」というのは、イタリアの火山やサントリーニ島の噴火がある程度収まった状態のことを指しているようです。
というのは、イタリアの火山に対しても、サントリーニ島に対しても、他の詩で「君臨する」とか「統治する」という擬人化した用語を使っているんですね。その「君臨」「統治」が収まって「誰も頂点に立っていない」状況を指しているという解釈です。
2行目は、そのあとで、今度は「海と大地が騒動を起こす」わけですから、大きな地殻変動が起きるということを指しているだろうと思われます。
そして、3行目で「海戦」が出てきますから、海の水が陸地に入り込んでくる状況を指していると考えられます。
この海の水が入り込んでくることによって「陸地の火が消される=収まりかかった火山の噴火口などが水で冷やされてしまう」、「動物が海の水に飲み込まれる」ということを指して「侮辱を受ける」としているのでしょう。
ということは、噴火がある程度収まってから地殻変動が始まり、さらに、その地殻変動が収まるのが2040年ということになります。ただ、実際に地殻変動が始まるまで、それなりの期間があるようですから、その地殻変動が収まるまで最低1年、長くて2,3年としても、イタリアの火山の噴火が起きるのは最低で「2036年よりも前」である可能性が高い。実際には、災害が収まっても、すぐに復興に入るのは難しいのではないかと思いますので、このギリギリの状況で2040年に復興を始めるのは難しそうです。ですから、それよりも前に噴火がおきる可能性が高いと思われます。
(意訳)
イタリアの噴火、サントリーニ島の噴火が収まってから、しばらく経った時に
地殻変動が起き、海や陸が大きな動きを見せる
陸地の水没が起き、さらに大きな騒動になる
今まで以上に 噴火した山や動物たちが被害を受ける