今回は趣向を変えて、ノストラダムスは、どのようにして預言を得ていたか、という話です。

 

(1巻1番 原詩)

Estant assis de nuit secrette estude,
Seul, reposé sur la selle d'airain,
Flambe exigue, sortant de solitude,
Fait proferer qui n'est à croire vain.

(直訳)
 東向きに座り 夜に秘密の研究
 ただひとつ 真鍮の彫像台の周りに再び置く
 かすかな火を灯し 一人出ていく
 事実が信じられない模様になって告げる

 ノストラダムスの「預言書」に書かれている一番最初の詩は、この預言を得ていた時の様子を書いているものなんです。
 どうやら、映像が台の上に模様となって現れる、ということなんですが、この詩だと具体的なところが分かりづらいですよね。
 ところが、もっと具体的な話を、ノストラダムス自身が書簡に書いているんです。
 そして、それを要約すると、

 まず、太陽系全体が見える。宇宙のかなたから太陽系全体を見ているようです。ここで星の運行から日時が確認できるそうです。
 そこから地球に近づいてくる。グーグルアースのような感じでしょうか。
 そして、様々な出来事が見える。
 最後に、もう一度、地球から空の星を見上げる。ここでもう一度、日時を確認。


 おそらく、最初と最後で、出来事の始まりの日時と終わりの日時を確認するようです。

 そして、これも本人が言っているのですが「本当は、もっと分かりやすく言う事も出来るのだが、あえて、そうしていない」ということだそうです。
 それで、これは、自分の個人的な見解なのですが「ハッキリ物事が分かってしまうと、悪さをする人間~どうせ、自分は死ぬのだから、今のうちに何でもやってしまえという行動に出る~が出てくることを警戒している」のではないかと思っています。もちろん、将来のことが分かれば、それを利用して、もっとひどいことをする為政者が出てくるかも知れませんね。

 

(意訳)

 割愛します。