(9巻64番)
L'Aemathion passer monts Pyrenees,
En Mars Narbon ne fera resistance,
Par mer & terre fera si grand menee,
Cap. n'ayant terre seure pour demeurance.
(直訳)
Aemathionはピレネー山脈を通過する
火星ではナルボンヌが反抗させないだろう
海と大地がとても大きな策略をすることで、
キャップは大地が沈んだままにはしておかないだろう
まず、地名から。ナルボンヌはピレネー山脈近くの地中海に面したフランスの都市です。
ナルボンヌ - Wikipedia
また、2行目に出てくる火星は、天体ではなく「フランス」のこと。フランス国内では、ナルボンヌの人たちが反対意見を封じ込めるだろうという解釈です。
また、1行目に出てくる単語の「Aemathien」は、ずっと意味不明とされてきました。ノストラダムスを解読している人たちの中では、この単語の意味について喧々諤々です。
ただ、今の段階では、こちらでの解釈は「ピレネー山脈を超える」ということから、
1つは「海水」
地殻変動によって水没していく際に、ピレネー山脈の低い位置を海水が通り過ぎていく、というもの。
2つ目は「UFO」
ナルボンヌが出てきて「反抗させない」ということから、別の詩で「ナルボンヌの人たちがUFOに災害から救ってもらうという決断をする」という内容のものが出てくるので、そのときに飛来してきているUFOのことを指しているとも考えられるということです。
キャップは「Cap.」。ピリオドが打ってあるのは「省略」の意味という解釈です。ただし、これが「キャプテン」なのか何なのか、まだ不明です。
さらに4行目に出てくる「沈む」はギリシャ語の「seure」。ギリシャ語を使っていることから、サントリーニ島の噴火の状況を含んでいるのではないかと思われます。
すると1行目は、海水かUFOがピレネー山脈を越えるということ。
2行目は、ナルボンヌが、何かの行動を起こすことに周囲の反対意見を封じ込める
3行目は、そのナルボンヌの行動が地殻変動によっての決断で行われるということ。
4行目は、何か中心となる人物が出てきて、災害の状況を放っておかない、ということになるかと思います。
具体的には何をするのかまだ分かりませんが、少なくても海と陸地が何かを行うということが分かりますから、ノストラダムスの預言は「地殻変動」を指していることは間違いない、ということです。よく言われる「第三次世界大戦などのようなものではない」ということがここからも分かると思います。