(1巻69番)

La grand montagne ronde de sept estades,
Après paix, guerre, faim, inondation:
Roulera loing abysmant grand contades,
Mesmes antiques, & grand fondation.

 

(直訳)
 7つの塊の大きな山のふくらみ
 平和の後 戦い 飢え 洪水
 abysmanntのロインを転がし 偉大なコンタデス
 同様の古いもの そして大きな建設

 まず1行目ですが、ここを「ローマの七丘」を指すという解釈のものがあります。
ローマの七丘 - Wikipedia

 ただし、ここでは、2行目に、いかにも災害に関連する用語が並んでいますから、こちらの解釈では、この「大きな山のふくらみ」は、実際には「山」ではなく、津波が「大きな山のように膨らんで押し寄せる」ことの形容としています。


 3行目・4行目は、まだ、解釈できていません。一番の問題点は「ロイン・コンタデス」は、どちらもフランスの地名で出てくるのですが、この単語、原詩では大文字で始まっていないのです。ですから、個人的には、これは地名ではなく「ロインで作られる特有の何か」や「コンタデスから持ってきた、その土地特有の何か」を指しているのではないか、そして、それは、4行目の「大きな建設」に使われるものではないか、と考えています。

 

 他の詩でも「建設」という言葉が出てくるのですが、それが「橋」であったり、何かの「建物」であったり「壁」であったりします。

 いろいろなものが「建設」されるようですから、そのどれを指しているのか、という部分も不明です。

 

(意訳)

 不明